町田徹の経済ニュースふかぼり!今回は、こちらのトピックを取り上げます。
「今年の最大のリスクは、中国のコロナ対策なのか⁉アメリカの調査会社が指摘した世界の10の危ういポイントとは。」
アメリカのコンサルティング会社「ユーラシア・グループ」は、月曜日、恒例の「世界の10大リスク」の今年版を発表しました。
ユーラシア・グループは、もともと旧ソ連の研究を専門にしていた国際政治学者のイアン・ブレマー氏が1998年に、「地政学的リスクの分析」を専門とするコンサルティング会社として創設しました。年次報告は、毎年1月に発表されていますが、最初に注目を集めたのは、2011年のレポートです。「G0」という言葉を使い、アメリカとロシアの2大超大国時代やアメリカ1極体制が終わり、世界的なリーダーシップ不在の時代に突入するリスクに警鐘を鳴らしました。
ちなみに、去年の1位は、アメリカで、バイデン大統領の誕生によって、アメリカ国民の半数近くが大統領選の結果を非合法とみなす状況が生じるリスクへの警鐘でした。トランプ前大統領の支持者たちが選挙結果を覆そうと連邦議会議事堂に乱入する事件を引き起こしたのは、この年次報告公表のわずか2日後のことでした。それによって、ユーラシア・グループの報告が改めて注目されることになったのです。今日は2022年版を、詳しく紹介していきます。
view more