町田徹の経済ニュースふかぼり!2022.3.18放送分
「原油価格が青天井の悪夢は遠のいたのか?日本にとって4つの福音とは。」
昨日でロシア軍のウクライナ侵攻から3週間が経ちました。それをきっかけに降って湧いた悪夢「短期間で原油価格が1・5倍になりかねない」というようなエネルギー価格が一本調子に上がってしまう懸念が急速にしぼんできました。
もちろん、戦時中ですから乱高下が予想されますし、再び急上昇する懸念も払しょくはされていません。それでも、アメリカ系の投資銀行J.P.モルガンチェースのように、原油価格は、今年4月から6月の平均が1バレル=110ドルぐらいで推移し、年末には平均90ドル程度に戻り、今年2月頃の水準に落ち着くだろうと予測するところも出て来ています。
僕は、もう少し急騰する場面があっても不思議はないし、年内平均で1バレル=110円くらいは覚悟した方が良い気もしています。いずれにせよ、原油価格と言えば、家計の大口支出である電気料金はもちろん、ガソリン代の上昇にも直結するほか、あらゆる商品の物流コストも押し上げかねず、先行きを気にしているリスナーの方も多いのではないでしょうか。
ロシア軍のウクライナ侵攻以来、この3週間余りの間に原油市場を取り巻く状況は大きく変わったという印象を僕は持っています。
では、いったい、何がどう変わったのか。今日は「日本に対する4つの福音」とでも呼ぶべき、このところの変化について早めにチェックしておきたいと思い、今日のテーマを選んだ次第です。
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