連合赤軍事件を、ほぼ事実に即して描いて人気を集めたのが、漫画「レッド」です。
作者の山本直樹さんが事件について書かれたありとあらゆる文献をもとに描いたこの漫画の特徴は、圧倒的な「セリフ」の多さです。一見すると、難しく、じっくり読んでも、よくわからない言葉の羅列。
この連合赤軍が残した言葉に、今を生きる私たちの中に、ある既視感を覚える人もいるかもしれません。今日は、「2022年の連合赤軍〜50年後に語られたそれぞれの真実」を上梓した今週の講師・深笛義也さんに「言葉」について伺います。
未来授業4時間目、テーマは『日本という名前の 共同幻想』。
◆深笛義也 (フカブエヨシナリ) 1959年東京生まれ。横浜市内で育つ。10代後半から20代後半まで、現地に居住するなどして、成田空港反対闘争を支援する。所属していたセクトの独善に嫌気がさして決別。30代からライターになり、「週刊新潮」の連載『黒い報告書』などを執筆。著書に『エロか? 革命か? それが問題だ!』(鹿砦社)、『女性死刑囚 十四人の黒い履歴書』(鹿砦社)、『労働貴族』(鹿砦社)、『罠 埼玉愛犬家殺人事件は日本犯罪史上最大級の大量殺人だ』(サイゾー)がある。『罠』を原作とした「実録ドラマ 3つの取調室 ~埼玉愛犬家連続殺人事件~」(フジテレビ系)が、2020年10月、水野美紀、鶴見辰吾、内山理名、内田朝陽らが演じて放映された。
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