尾林誉史さんのクリニックを訪れる患者さんからよく、こう聞かれるといいます。
「私は、元に戻れるでしょうか?」
そんなとき、先生はこう答えます。
「元には戻りません」。
絶望的な顔をする患者さんに、先生は続けてもうひとこと。
「前よりも、もっといい状態になりますよ」。
サラリーマン時代に仕事で悩み、回り道をして産業医という天職にたどり着いた尾林先生の信念、そして、悩める患者さんへ贈る言葉とは?
未来授業4時間目。テーマは 「メンタル不調は、より良い生き方に続く」
◆尾林 誉史(おばやし たかふみ)
精神科医・産業医。
東京大学理学部化学科卒業後、株式会社リクルートに入社。
リクルート時代、社内外や年次を問わず発生するメンタル問題に多数遭遇。
2006年に退職し、産業医を志して弘前大学医学部に学士編入。
東京都立松沢病院にて初期臨床研修修了後、
東京大学医学部附属病院精神神経科などを経て、
VISION PARTNER メンタルクリニック四谷 院長に就任。
20社余り(2022年5月現在)の企業にて産業医およびカウンセリング業務を
務めながら、産業医の重要性と役割を世に問い続ける。
著書は『元サラリーマンの精神科医が教える 働く人のためのメンタルヘルス術』(あさ出版)など多数
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