2022年6月17日送分。
「4半世紀ぶり! 外国為替市場でニッポン売りが本格化!下げ止まらない円相場の先行きは!?」
外為市場では今週水曜日の未明、円がドルに対して一時1ドル=135円台半ばと1998年10月以来およそ24年ぶりの円安・ドル高水準を記録しました。
直接の引き金になったのは、FRB(アメリカ連邦準備理事会)が利上げペースを加速して日米間の金利差が一段と拡大するのではないかと見込んだ「円売り・ドル買い」の動きでした。
FRBのパウエル議長は、水曜日の記者会見で、「来月のFOMCでも0.5%か0.75%の利上げをすることになるだろう」と強調しています。
さらに、今後も利上げは続く見通しです。なぜなら、FRBの発表によると、FOMC(アメリカ連邦公開市場委員会)の参加者による今年の年末時点での政策金利予測が3.4%となっているからです。これは今年の残り4回の会合で、あと1.75%引き上げる計算になります。
その先については、来年の末が3.8%となっていて、これが一連の利上げの「到達点」。ここまでやれば、物価上昇が落ち着くはずであり、再来年末には3.4%に利下げできるだろう...という青写真をFOMCの参加者たちは描いているわけです。
では、アメリカがこの先、1年半前後も利上げを繰り返し、日銀がこのまま金融緩和を続けたら、とんでもない円安になってしまうのではないのか?という疑問が出てきます。
そのリスクを完全に否定するのは難しいと思います。エコノミストの中には、この先の安値の目途を、1998年の147円66銭や1990年の160円20銭と言う人もいます。
そこよりも、僕が気になるのは、今回の円安の原因です。エコノミストやマス・メディアは、日本とアメリカの金利差だけを強調してますが、僕は、ミス・リードじゃないかという気がしています、何が言いたいかというと、今の円安には、もっと本質的な原因が存在するんじゃないかと思うんです。今日はその辺りをしっかりとふかぼりしていきます。
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