私たちは、どのように舌や唇を動かして声を発しているのか、その声はどのようにして聞き手の耳に届き、聞き手はその音をどのように解釈するのか。そのメカニズムを解き明かそうとする学問「音声学」。今週の講師、音声学者の川原繁人さんはこの音声学によって、ポケモンの登場キャラクターの「濁点」と「進化」の関係を指摘。音象徴、つまり音と意味の繋がりという点でポケモンは進化すると名前に濁点が増える傾向があることを明らかにしました。
また川原さんはこれまでほかにも、ユニークな研究を数多くしていて、そのなかには「声色」をめぐるもの、メイドカフェの「メイドさん」をめぐるものなどがあります。
今回はそうした研究のお話しです。
未来授業3時間目テーマは「音声学が、解き明かせること」
◆川原繁人(かわはら・しげと)
慶應義塾大学言語文化研究所教授 音声学者・言語学者
プリキュア、ポケモン、ラップ、メイド、子ども言い間違いなどを切り口に音声学の本質に切り込む。主な著書『言語学者、外の世界へ羽ばたく~ラッパー・声優・歌手とのコラボからプリキュア・ポケモン名の分析まで~』『音声学者、娘とことばの不思議に飛び込む 〜プリチュワからカピチュウ、おっけーぐるぐるまで〜』他
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