男性と女性の生物的、社会的な「性差」の違いをしっかり研究・分析することで新たな発見やイノベーションを生む概念「ジェンダード・イノベーション」。有名な例としてはクルマのシートベルトがあります。シートベルトはそもそも、男性の体型を前提に設計されているため、女性や妊婦、子どもの身を守るには適していないことが指摘されており、ここにメスを入れるのがジェンダード・イノベーションです。
このジェンダード・イノベーションはジェンダー格差解消の「後進国」とされる日本でも近年
国の政策方針に盛り込まれ、学術の分野では今年、お茶の水女子大学にジェンダードイノベーション研究所が設立されるなど具体的に取り入れる動きが起きています。
今回はこのお茶の水女子大、ジェンダード・イノベーション研究所の設立と具体的な取り組みについて佐々木成江さんに伺います。
未来授業3時間目。
テーマは「ジェンダード・イノベーションの可能性」
◆佐々木 成江(ささき・なりえ)
お茶の水女子大学 ジェンダード・イノベーション研究所 特任教授
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