刑務所や拘置所、少年院に収容されている人々の診察に当たる法務省矯正局医師。おおたわ史絵さんは医師としての将来に悩んでいた時期、複数の施設で診察の様子を見学する機会を得、ドクター、ナース、刑務官がそれぞれの立場で患者を見守る姿に共感を覚え2018年から矯正医官としての仕事を始めました。
最新刊、『プリズン・ドクター』には塀の中の濃厚な人間模様がリアルに描かれています。診察室では偏見や差別もなく、「ただの患者と治療者がいるだけ」。でも矯正施設ならではの厳しい価値観に基づくルールも存在します。
未来授業2時間目。テーマは「塀の中の実態と、忘れられない失敗」
◆おおたわ史絵(おおたわふみえ)
総合内科専門医、法務省矯正局医師。東京女子医科大学卒。
大学病院、救命救急センター、地域開業医を経て2018年よりプリズン・ドクターに。医師と並行して、テレビ出演や著作活動も行っている。
近著に、薬物依存だった母親との関係を描いた『母を捨てるということ』など。
最新著書は『プリズン・ドクター』(新潮新書)。
view more