最近、学校にまつわるニュースで目につくのが体罰問題、教員の長時間労働問題、そしてブラック校則にブラック部活動・・・とかくマイナスなトピックが取り上げられることが多い現状です。
今週の講師は、都内の中高一貫校で国語教員として勤務する矢野利裕さん。
批評家としての著書も多い矢野さんは、昨年末に
「学校するからだ」という本を出版しました。
「学校とは、生徒と教員がそれぞれの身体で持って生きられる場所だ」との思いで書かれたこのノンフィクションには、ブラックでもなく、かといって青春だけでもない、リアルな教育現場が描かれています。
今週はこの本を「教科書」にして、先生たちと生徒たちが作り出している学校という現場に迫っていきます。
未来授業1時間目、テーマは「からだとことばが交差する学校」。
◆矢野利裕
1983年、東京都生まれ。都内の中高一貫校に勤務する国語教員。サッカー部の顧問、兼監督も務めていた。「しばしばなされる『なぜ先生になろうと思ったのか』という質問に対しては、『GTOにあこがれて』と答えるようにしている」(本書より)。文芸・音楽を中心に批評活動をおこなっており、2014年「自分ならざる者を精一杯に生きる──町田康論」で第57回群像新人文学賞評論部門優秀作受賞。著書に『今日よりもマシな明日 文学芸能論』(講談社)、『コミックソングがJ-POPを作った』(P-VINE)、『ジャニーズと日本』(講談社現代新書)など。近著は「学校するからだ」(晶文社)
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