132_Differences in the way books are written in English and Japanese literature_日英文学、本の書き方の違い
Furigana and English scripts are on my website: https://www.nihongoforyou.com/episodes/132differences-in-the-way-books-are-written-inenglish-and-japanese-literature
[Japanese script]
今年は、ここ数年で一番たくさん本を読んでいます。それに、今までと違うジャンルの本も読むようになりました。これまでは日本の小説や実用書を読むことが多かったのですが、今年は英文学の古典も読んでみています。いろいろな本を読んでいるうちに、英文学と日本文学の違いに気づいたんです。なんだか論文みたいに難しそうなテーマですが、今日はこれについて、私なりの考えを話そうと思います。
まず、日本文学の特徴です。小説では特に日本の文化がよく反映されていて、読者は、いわゆる「行間を読む」ことが求められると思います。行間を読む、というのは比喩表現で、書かれていないことを想像する、ということです。特に、登場人物の心情は描かれないことが多いと思います。そのせいか、日本の国語の試験では「登場人物の気持ちを答えなさい」という問題がよくあります。
それに対して、英文学の特徴は、登場人物の気持ちを詳しく描写していることだと思いました。例えば、主人公の心情描写だけで何ページも使われている、ということもよくある気がします。これは、英語圏の「はっきり伝えたほうがいい」という文化からくる特徴かもしれません。英文学の場合は、日本のような試験問題はありえないかもしれませんね(笑)
どちらがいい、という問題ではありませんが、日本文学を読み慣れている私にとっては、英文学を読んでいると「そこまで説明しなくてもわかるよ」と思うことが何度かありました。逆に、英文学を読み慣れている人にとっては、日本文学は書いてあることが少なすぎて、読むのに疲れてしまうのかもしれません。
こんな視点を持って本を読んでみると、いつもの読書がちょっと違う体験になるかもしれませんよ。
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