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現存する中国由来のリベラルアーツのおよそ8割を生んだとされる諸子百家の時代は、戦争が数百年続いた天下大乱の時代でもありました。
そのような時代に、戦国最強の守城術を持ち、非攻兼愛を説いた戦術家・思想家の墨子(墨翟)は、紛れもなく異色でありました。
あまりに異色だったため、彼の思想は後の時代においても新たな解釈研究が加えられることもなく、生きた化石のようにそのままの形で現在にまで残っています。
人と人が殺し合う圧倒的な現実にあって、愛というあまりにもかけ離れた理想を掲げながらも、
ただ一人凄まじい情念をもって実行をなした墨子に、私たちはソーシャルベンチャー起業家の原型を見出すことができます。
ぜひご覧下さい。
【ポイント】
①ソーシャルベンチャーの最大の課題は「理想と現実のギャップの大きさ」の処理の仕方
②現実に挑むだけの実力を持った状態で理想を説くが、世の中どころか弟子すらもその理想を理解できなかった
③しかし墨子は弟子に理想の押し付けはせず、理解してくれない彼らを排除もしなかった。ただ行動の化身となって城を守り、死ぬまで理想を説い続けた。
※番組内で話している歴史の内容は諸説あります。ご意見・ご感想はぜひ下記のお問い合わせチャットからご連絡ください。
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