「2050年の電源構成 経済産業省は原発ゼロも容認か?再生可能エネルギーが5割から6割には賛否両論も」
今週は、経済産業省の有識者会合で今、
ホットな議論がされている、2050年の電源構成の話です。
経済産業省が昨年12月に提示した原案では、2050年には、
●太陽光や風力、水力といった再生可能エネルギーを
2019年からみて2.6倍から3.3倍、全体の50%から60%に増やす
●2019年にはなかった水素やアンモニアを混ぜて燃やす火力が10%
●そして、その他カーボンフリー火力と原子力が、
あわせて2019年の4.8倍の30%となっています。ところが、関係者の間では、このたたき台を受けて、
再生可能エネルギーはせいぜい50%だと憤慨している人もいれば、これでは足りないので再生可能エネルギーを
80%とか100%にすべきだという向きもあります。
また、原子力の構成比を、全体から再生可能エネルギーと脱炭素火力を引いた値としたのは、原子力がゼロでもいいという経済産業省の意図の表われだ、と騒いでいる関係者もいるという具合。まるでハチの巣をつついたような騒ぎになっているのです。
そこで、今日の番組では、知られざるその騒ぎの状況を整理して伝えたうえで、落としどころや課題を考えてみたいと思います。
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