あわよくば一獲千金を夢見て、タンザニアから香港にやってくる人たち。
しかしその収入は人それぞれ、その時々、山あり谷ありで、多くが今を生きることで精いっぱいという状況です。
そんな中でも、人生を紡いでいけるのは、“投資”という行動でした。
未来授業4時間目、テーマは『取り立てない“緩さ”の効果』
◆小川さやか 1978年愛知県生まれ。専門は文化人類学、アフリカ研究。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程指導認定退学。博士(地域研究)。日本学術振興会特別研究員、国立民族学博物館研究戦略センター機関研究員、同センター助教、立命館大学大学院先端総合学術研究科准教授を経て、現在同研究科教授。『都市を生きぬくための狡知――タンザニアの零細商人マチンガの民族誌』(世界思想社)で、2011年サントリー学芸賞(社会・風俗部門)、『チョンキンマンションのボスは知っている――アングラ経済の人類学』(春秋社)で、2020年、第8回河合隼雄学芸賞、第51回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。そのほかの著書に『「その日暮らし」の人類学――もう一つの資本主義経済』(光文社新書)がある。
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