今週は「この10年でうまれた次の10年のための10のアイデア」について話し合う未来志向のイベント『Think Next 10Years』から、東北に関わる企業やベンチャーのキーマンたちの声をお届けします。
東日本大震災から丸10年。この10年間で被災地となった東北沿岸部では、数多くの挑戦と失敗、再建と飛躍が生まれました。復興と呼ばれるフェーズが過ぎようとする今、これまでの取り組みの中から次なる10年につながる「アイディア」で都市と地域の未来を繋ぐことができるのではないか・・・。
こうした考えから生まれたのが『Think Next 10Years』です。
そのプロジェクトメンバーの一人が、世界的家具メーカー「ハーマンミラージャパン」の代表取締役、松崎勉さん。2011年11月、宮城県の石巻でボランティアプロジェクトを立ち上げ、その後も現地の雇用確保のため、被災地発のD.I.Y.家具ブランド『石巻工房』を設立。そんな松崎さんが考える、次なる10年のアイデアとは…。
未来授業1時間目、テーマは『仮設住宅、課題解決のための家具づくり』
◆松崎勉(まつざき・べん)
ハーマンミラージャパン㈱ 代表取締役
宮崎県生まれ。東京大学経済学部卒。米国エール大学MBA。JR東海、マッキンゼー&カンパニーを経て、国内外のITベンチャーなどの代表取締役などを歴任。2007年ハーマンミラージャパンの代表取締役に就任。2021より同社アジア太平洋、中東およびアフリカ地域のリテール事業経営最高責任者。社業の傍ら、2011年の東日本大震災を受けて、同年11月に宮城県石巻市でハーマンミラー社の世界各国の社員12名を率いて2週間のボランティアプロジェクト“Project Japan”を企画実施。その後も現地の産業振興と雇用の確保のために、地元家具ベンチャー「石巻工房」の設立に尽力。
view more