「社長が交代したくらいで、東芝の負の遺産はなくならない!」
先週この番組で指摘した2つのことをおさらいします。■イギリスの投資ファンド「CVCキャピタル・パートナーズ」から2兆円を超える金額での買収提案を受けたことに着目、外為法に基づく政府の事前審査が必要になるのではないか、という側面を大きく報じるメディアが目立っているが、ピンボケではないか、ということ。
■むしろ、この買収劇では、事実上、再任が危うくなっていた車谷暢昭社長兼CEOらの自己保身ではないか、との疑念があることこそが本質的な問題ではないか、ということです。
そして、まさに、今週起きたことは、CVCの買収提案が車谷氏らマネジメントの留任を求めるものであったことが露呈。
車谷氏の任期が2カ月ほど残っている現段階での途中解任も辞さない、という動きの活発化で、抗し切れないと車谷氏が自ら辞任。急転直下の社長交代劇に発展しました。
そこで、今週は、その辞任劇の真相を踏まえ、そうしたドタバタにもかかわらず、本質的な東芝の経営問題はなんら解決していないということをお話ししたい。
さらに、次の東芝問題の焦点は何かも展望したいと思っています。
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