1959年に監督デビューを果たし、20数本の作品を世に送り出してきた大島渚さん。
時代の影や歪み(ひずみ)を、スクリーンに映し出した60年代、時代に失望し、新たなテーマを求めた70年代前半、そして世界から注目された70年代後半以降。
作品のバリエーションは多彩で、観る側も解釈する力が求められました。
日本、そして世界にとって、大島渚とはどんな人物だったのでしょうか?
未来授業4時間目、テーマは「大島渚、最高の一作」
◆樋口尚文 1962年生まれ 映画評論家、映画監督。著作に『秋吉久美子 調書』(秋吉久美子共著・筑摩書房)、『実相寺昭雄 才気の伽藍――鬼才映画監督の生涯と作品』(アルファベータブックス)、『万華鏡の女――女優ひし美ゆり子』(ひし美ゆり子共著・筑摩書房)、『黒澤明の映画術』(筑摩書房)、『「砂の器」と「日本沈没」――70年代日本の超大作映画』(筑摩書房)、『大島渚のすべて』(キネマ旬報社)など。監督作に『インターミッション』『葬式の名人』。『大島渚全映画秘蔵資料集成』を近日刊行予定。
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