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神様は、真の愛の主人としてすべての創造物の表題である絶対信仰、絶対愛、絶対服従の基準の上で、人間を御自身の子女として創造されました。絶対肯定の立場で絶対投入をされたのが神様の創造歴史です。対象である人間が主体である天のみ前に絶対信仰、絶対愛、絶対服従を捧げなければならない論理が、正にここから創出されるのです。悪の側を代表するカインと善の側を代表するアベルの関係も同様です。対象の立場であるカインは、絶対的基準でアベルを通して天のみ前に出ていかなければならないのが天理です。アベルを、父であり、主人であり、師として侍らなければなりません。
一方、アベルの立場は、神様のように絶対信仰、絶対愛、絶対服従を通して、カインを子女のように抱き、愛し、人格的に信じて尊敬される位置で、カインをして自然屈伏させるようにしなければなりません。摂理歴史の中に現れた数多くのカイン•アベルの関係において、このような天理の法度を守ることができないときには、葛藤と戦争の中で血を流す歴史が継続したのであり、そのたびに摂理は延長せざるを得ない受難を経てきたのです。数千年の人類歴史を通して見せてくれた生きた証です。
摂理史に現れた事件の一つ一つをすべて列挙することはできませんが、アダム家庭においてセツを立て、血統復帰を通して長子権復帰を完成しようとした摂理は、再び千六百年という長い年月を経てノアを中心人物として立て、彼の家庭を通してアダム家庭の失敗を蕩減復帰しようとする摂理が展開しました。しかし、アベルの立場に立っていた二番目の息子ハムの失敗によって、ノア家庭を中心とする蕩減復帰摂理もやはり失敗に終わってしまったのです。その後、天は再び四百年を待ち、サタン世界の象徴である偶像商テラの長子アブラハムを呼び立て、長子権復帰と血統復帰の条件的役事を展開されました。アダム家庭、ノア家庭、アブラハム家庭の横的な三代圏を、再び縦的にアブラハム、イサク、ヤコブの三代にわたって展開した復帰摂理歴史が、ジブシーのような荒野路程でサタン分立圏を勝利したヤコブによって、ついに長子権復帰と血統復帰の条件が立てられました。
その勝利的基盤の上に、ヤコブは天使との闘いに勝利し、ついに「イスラエル」という天の祝福まで受けるようになったのです。エサウとヤコブの関係はカインとアベルの立場だったのであり、ヤコブの絶対信仰、絶対愛、絶対服従の原則的道理と母子協助の勝利的条件を通して、ついに父イサクはもちろん、兄のエサウを自然屈伏させ、長子権を奪還したのです。
イエス様を中心として展開された復帰摂理歴史を見ても、この点は明確です。ヤコブ家庭において、ヤコブの天の側の妻ラケルの実子であるヨセフが先にエジプトに入っていって蕩減路程を勝利し、カイン的立場である十一人の兄弟を自然屈伏させ、アベルの勝利的位置を確保しました。その時、もしエジプトの総理大臣だったヨセフが、ヤコブの家族と共にエサウの家族まですべてエジプトに移住させていたならば、イスラエル民族は、モーセに従って歩んでいかなければならなかった四十年の荒野路程はもちろん、歴史的なカイン•アベルの闘争にも終止符を打つことができました。
ヤコブ家庭の勝利的基盤の血統を受け継いで、ついにイエス様が顕現されました。アダムとエバの堕落後、数千年を準備して探し立てた北朝十支派の北イスラエルと南朝二支派の南ユダが、再び内外でカインとアベルの関係でした。実体のメシヤを迎えるための環境創造の一環として、政治圏を代表するカイン的立場にイスラエルを立てられたのであり、宗教圏を代表するアべル的立場にユダヤ教を立てられました。
洗礼ヨハネとイエス様の関係もまたカイン•アベルの関係でした。四千年復帰摂理の道しるべとして下さった旧約の教えを明確に悟ってさえいれば、イスラエルとユダヤ教は内的外的に一つになり、洗礼ヨハネを先頭に立ててイエス様を王の王、真の父母としてお迎えし、神様の創造理想である地上天国をイエス様の当代に創建していたでしょう。さらには、洗礼ヨハネがカインの立場を明確に理解して、カインとしての責任をすべて果たしていれば、イエス様がどうして十字架の露として消えることがあったでしょうか。天が直接啓示を与え、幻で見せてあげ、イエス様が自分の主人であり、アベルであることを悟らせてくださったにもかかわらず、洗礼ヨハネは、とうとう絶対信仰、絶対愛、絶対服従の峠を越えることができませんでした。
後のアダムとして来られたイエス様神様から祝福結婚を受けて真の家庭をつくり、永遠に天の真の血統、すなわち純潔、純血、純愛、純和の血統を伝授する真の人類の先祖が、後のアダムとして来られたイエス様の家庭を中心として出発していなければならなかったのです。しかし、ここでも神様は再び悲痛で惨憺(さんたん)たる立場に落ちてしまいました。失ってしまったアダムの位置に、御自身のひとり子であるイエス様を後のアダムの印を押して送られ、彼を通して四千年復帰摂理歴史を完結しようとされた神様のみ旨が、再び挫折する瞬間だったのです。歴史の中心軸として立てたその中心が、再び根こそぎ抜かれていったのです。
この時点において、天の復帰摂理は、加速度がつき始めました。だからといって、御自身が創造原則として立てられた原理原則の軌道を外れた変則摂理を運行することはできないのです。したがって、人類の永遠のアベルとなっているべきイエス様を失った神様は、再び二千年という長い歴史路程を経てこられながら、これ以上失敗があり得ない環境条件を準備され、その基盤の上に、ついに再臨主の印を押してレバレンド•ムーンを送られたのです。かといって、私の生涯は決して平坦なコースではありませんでした。全知全能であられる神様の心情まで蹂躙するほどに、凶悪で悪賢いサタンです。過去八十年以上の私の生涯は、文字どおり波瀾万丈な生の連続でした。アダム家庭から始まったカイン•アベルの葛藤と闘争はついに世界的次元の共産と民主の闘争へと飛び火した二十世紀の転換期を、私は、摂理的に必要なすべての段階の蕩減条件を立てて勝利しました。
その基盤の上で、ついにアベル支配圏の真の愛時代である天一国時代が宣布されたのであり、去る二〇〇一年には、神様の王権を即位させてさしあげました。その勝利的基盤の上に、二〇〇三年には、エルサレムで第一イスラエル圏を代表する平和の王としてイエス様を即位させてさしあげました。そして、二〇〇四年に入ると人類の真の父母の資格で、私が第二イスラエル格であるアメリカと第三イスラエル格である韓国で、そして、世界的次元の超宗教、超国家の平和の王として登極する戴冠式と即位式をもちました。
このような一連の摂理的な勝利基盤の上に、六十億の人類は、二〇〇五年から天一国創建の長成級である第二段階に差し掛かり、入籍摂理を完結するための血統転換、所有権転換、そして心情圏相続の三大目標完成のために総進軍命令を受けました。主人が剣を首に当てるその瞬間までもおとなしく従う羊のように、私たちは、絶対服従を通して私たちの永遠のアベルであり、実体の平和の王であられる真の父母様に命を捧げ、全体カイン圏を代表する責任と道理を果たさなければなりません。
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