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神様は、摂理のみ旨を必ずこの地上で成し遂げなければならないのです。それでは、み旨が成し遂げられた結果とはどのようなことでしょうか。それは、この世界万民が救われ、彼らを神様がすべて子女として主管できるようになることです。そのようになることを願うのが摂理のみ旨だということは間違いありません。
もし、地上で国家を復帰することを自分の生涯で果たすことができずに死ぬ場合、皆様は霊界に行っても、天の国に属した真の人としての価値をもつことができなくなります。地上において、神様の主管圏内で統治された実績をもって霊界に行かなければならないのです。それが本来の神様の創造基準だからです。
皆様。私は今まで一生の間、世上のことには関心がない生活をしてきました。「神様が保護できるその国で死ななければならないではないか。私がそのように生きて逝くことができなければ、私の生涯は悲惨な生涯ではないか。したがって、死ぬ前に神の国を取り戻し、たった一日だけでもそこで暮らしてから逝かなければならない」というのが、私の生涯の願いとなりました。
そのような一日のためには、数千日の犠牲を投入しようという心で歩んでいます。皆様は休んでも、私は歩んでいます。皆様ができなければ、外国人を動員してでもやらなければならず、この国ができなければ、外国を通して包囲作戦をしてでも行くべき道です。
このように天一国時代を結実させていく天の道には、失敗はあり得ません。これ以上サタンの妨害による折衝や延期、延長もあり得ません。完全完結の摂理は、文字どおり私の生涯において摂理の総体的完結を見せ、神様の創造理想である平和王国を完成しなければならない大団円の摂理です。
したがって、国のない者はいつでも攻撃を受けるようになります。かわいそうな立場に立つようになります。あっけなく倒される場合がいくらでもあります。ですから、神様が願う国がどこにあるのか、すなわち神様が足場にできる国をどこで見いだすのかということが問題です。
私たちがこの国この民族のために血と汗を流すのは、結局永遠の天の国を成し遂げるためであり、千秋万代の子孫たちが永遠に称賛できる福祉国家を成し遂げるためです。その国は、神様を中心とする直系血統の子女たちが、天命に従い、すなわち神様を身代わりする命令と王権をもって治めるそのような国であることは間違いありません。
そこには、民主主義や共産主義はあり得ません。一度形成されれば、永遠の国家体制として残るのです。このようなことを考えるとき、皆様自身がそのような国の民になれなかったという事実が無念なことではないかというのです。そのような一つの国をもてなかったことを嘆息しなければなりません。皆様自身がそのような国で暮らすことができないことを嘆かなければなりません。そのような一つの不変の主権を探し立てられなかったことを、私たちは悔い改めなければならないのです。
そのような主権と国と国土を立てるために、神様は、人類歴史を通して主権国家を立ててきました。その過程において数多くの人が死に、数多くの民が犠牲となり、数多くの国が滅び、数多くの主権が交代してきた事実を私たちは知っています。
そのように犠牲になった数多くの人々の中で、天の側にいる人たち、あるいは天のみ旨のために犠牲になったすべての恨多き霊人たちは、いつかそのような一つの国、そのような世界が立てられることを願っているというのは間違いないことです。人類始祖が堕落したのち、歴史は神様が主管されたのではなく、サタンが主管するようになったことを私たちは知っています。しかし、本来神様がこの世の主人にならなければなりませんでした。
神様と愛の関係を結んだ直系血統の子女、その子女によって構成された真の家庭を中心として、氏族と国家と世界が成し遂げられていたならば、それこそ神様が主管できる世界、神様が主管できる国、神様が主管できる家庭、神様が主管できる個人になっていたはずです。
ところが、人間が堕落することによって、個人から家庭、氏族、民族、国家、世界、このように全体が神様と反対の立場に立つようになったのです。これが堕落の歴史であり、堕落の世界だということを知らなければなりません。
したがって、この世界をこのまま放置しておけば、神様が創建しようとされた創造理想の永遠な真の愛の世界を成し遂げることができず、そして、絶対者でいらっしゃる神様は、本来意図された創造理想を実現させてこそ本来の権威を取り戻すことができるので、その位置を標準として悪の世界を収拾し、本来理想とされた本然の真の世界へ導いてこられるのです。これが堕落した世界に対する神様の摂理です。
ところが、この地には今、約二百の堕落主権の国が散在し、あたかも国家展示館をほうふつさせていますが、神様が願われた神の国は一つもありません。神様は、御自身のみ旨を成し遂げることができる神の国を立てるために、人間が知らないところで歴史を通して時代を摂理してこられました。一つの個体を通して家庭と社会と国家と世界を主管することを希望としてアダムを造り、また完成に向けて育てていきました。
しかし、アダム一人の堕落によって歴史は四分五裂してしまいました。これを収拾し連結させていくのが救援摂理歴史です。アダムはすべての人間の先祖なので、アダム一人を失ってしまうことは全体を失ってしまうことと同じです。
したがって、これを再び立てなければならないのであり、再び立てられるその一人の方は、サタン世界の氏族と民族と国にまでもとらわれることのない人でなければなりません。神様のみ旨のためには、命までも差し出す真の人でなければなりません。
摂理史の中心人物とイエス様皆様。すべての宗教は、究極的に神様のみ旨を成し遂げようとする共通の目的をもっています。その代表として、皆様もよく御存じのキリスト教の歴史を一度例に挙げて見てみましょう。
ノアは、民族的な環境に身を置いていても、そこに属することを願わなかったのであり、国に属していましたが、その国にとらわれず、自分の希望の国を訪ねていきました。希望の国を探し立てるために、彼はあらゆる試練と逆境を経ていかなければなりませんでした。
ノアには親戚もいて、民族もいましたが、それよりも神様のみ旨の国を追求してきました。ノアに願った神様の希望は、神の国と神の義を求めて個人的環境を屈服させていくことでした。彼が、春夏秋冬の一日も休まず百二十年の試練過程を越える、その苦衷はどれほどのものだったでしょうか。
家族までも彼を捨てましたが、ノアはあらゆる反対の矢も受け止めて百二十年を耐え抜きました。神の国と神の義を求めることよりも食べたり飲んだりすることを優先すれば、あとですべての蕩減を受けなければならないという原則をノアは、あまりにもよく知っていたのです。
アブラハムは、カルデアのウルを出てハランに住んでいましたが、神様の啓示を無条件に信じて服従する心をもってそこに向かっていきました。サラもまた、パロ王に引っ張られていっても決してアブラハムを恨んだり、背信したりしませんでした。このように、希望の国に向かっていく彼らの心は、いくら激しい迫害が押し寄せてきても変わることがありませんでした。
ヤコブを見てください。彼は自分に与えられた祝福には希望の国と民族が約束されているという信念があったので、誰も彼の強い信念を曲げることができなかったのです。このようにみ旨は、個人、家庭、氏族へと広げられ、私たちの先覚者たちは、次第に世界的な希望を掲げて進んでいったのです。
イエス様の生涯はどうだったでしょうか。彼はユダヤ民族の不信とイスラエルの迫害によって流浪する境遇になり、結局、十字架の祭物として消えることによって、霊肉ともの希望を成し遂げることができませんでした。
しかし、メシヤは天と地のすべての障壁を崩し、一つに統一された国を探し立てなければならない使命をもってこられる方です。この堕落した地を中心として構成された理念国家は減んでも、天倫が求める理念国家は必ず立てられなければならないというのが神様のみ旨なのです。
アダムを中心として願われた神様の希望は、アダムの個体にだけとどまるのではなく、アダムを中心とする家庭と氏族と民族と国家と世界を成し遂げることでした。メシヤが何よりも成し遂げようとし、目的としていた国が、イスラエルの不信によって崩れたとき、イスラエルは滅びました。したがって、再び来られる再臨主には、アダムを完成させ、メシヤの使命を完成させる責任があります。その方には、アダムを完成させ、アダムを中心とする家庭、氏族、民族、国家、世界を完成させる責任があるというのです。
神様が歴史を通し、時に合わせて中心人物を地上に送り、絶対的な一つの国家を立てることを進めてきましたが、いつも彼らは失敗しました。そのたびに再び義人を探し立て、そのことを営為させ、推進させ、成就させるために苦労してきたのが、今までの復帰摂理歴史だったのです。
したがって私たちは、神様が私個人を犠牲にしたとしても感謝しなければならず、また私の家庭と氏族、民族、国を犠牲にしたとしても感謝できなければなりません。そのような私とそのような国が現れてこそ、新しい世界は収拾されるのです。しかし、個人がいくら犠牲になったとしても、その国が立てられなければ、個人の犠牲はもちろん、家庭、氏族、民族、国家、世界の犠牲まで、再び継続するのです。
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