家庭は、子女の内的成長に決定的な要素を提供します。子女の基本的な性禀と生活態度は、家庭で形成されるのです。赤ん坊は愛を感じる天賦の素質をもっています。非常に幼い頃から、母親の愛情あふれた懐を他の女性の懐と区別できるのです。父母の愛と兄弟の愛を自然に体得して育ちます。人の情緒と性格の大部分は、赤ん坊のときの家族関係を通して体得され、愛情と幸福感が基礎となって形成されるのです。
子女の目に映った父母の生活、特に愛の関係は、その子女の情緒生活に決定的な影響を与えます。天道によれば、父母は、子女にとって真の父母になるとともに、真の師になるようになっています。赤ん坊にとって最も重要な教えは、知識教育や技術教育ではありません。
家庭で父母がすべき心情(情緒)教育と規範教育が重要です。この人生の根本教育は、父母が家庭を土台にしてこそ、可能です。赤ん坊は最も貴い愛情と基本秩序に関して、父母が見せてくれるとおりに学び、あるがまま感じて似るのです。子女は、彼らが従い、習うことのできるモデルが必要です。父母が自ら、子女に対して最も重要な師になることを自覚するかしないかに関係なく、子女は既に父母のものを真似し、学んでいるのです。人生の正しい出発をするにおいて、父母以上に重要な師はいないのです。
父母の愛の結実体である子女は、自分の父母が最も理想的な愛の夫婦であることを願います。その愛の関係の中で、幸福を感じるのです。子女にとって、父母の離婚は受け入れ難いことです。なぜなら、子女は父母の愛に同参(一緒に参加すること)した、同参者だからです。子女にとってその父母の愛は、自分自身の根源であり、根だからです。
自分の存在基台が破壊されることを、本性が許さないのです。
父母と子女の関係が変わらない天倫の関係であるとすれば、どうしてその動機であり、根となる夫婦関係が永続的な天倫の関係になり得ないと言えるのでしょうか。不倫と家庭破壊、そして性道徳の紊乱は、天道に背く大きな過ちです。このような現象は、神様が願われず、人間の本心も願わない、堕落の結果なのです。
子女は父母の愛に同参した存在世界の女性指導者の皆様。今日の混濁したこの秩序を、どのように収拾するのでしょうか。人類は道徳社会、人が人らしく暮らす社会、正しい価値観のもと、明るい未来を保障できる社会のために、たゆまず努力してきました。それにもかかわらず、勢いよく押し寄せてくる反倫理やフリーセックスなどの天道に背く堕落の風潮は、日がたつにつれてひどくなっています。エイズの問題も、単純な病魔ではなく、人類の子孫と未来が連結された深刻な問題です。このような問題は、学校における師の教えによっても、父母の説得によっても、国家の行政的措置によっても、根本的な治癒がなされずにいます。既に実験は終わりました。
もはや、人ができる治療方法を探すときは過ぎ去りました。宗教者でなくても、救世救民の道理を天から探し求めるべき切迫した状況です。このために、神様はメシヤを送られます。メシヤは真の父母として来られなければなりません。天道に逆らった不倫の現実社会を根源から治癒しなければならないからです。
人間の先祖、アダムとエバが真の父母になれず、堕落の先祖になったので、アダムとエバに代わって真の愛、真の生命、真の血統の根源者として真の父母が来てこそ、解決されるのです。真の父母はサタンを屈服させた真の愛、真の夫婦、真の父母の手本をお見せになり、全人類を教育されるのです。理想家庭のモデルをつくられ、地上に天国である平和世界、愛の世界を築くでしょう。これが神様の救援摂理の根本です。
神様は、私の夫である文鮮明総裁をメシヤとして送られました。夫は、神様のみ旨、創造理想をこの地上に回復してさしあげるために、生涯を捧げて歩んでいます。世界的に理解されない中で、罪もなく罪人の扱いを受けました。
真の父母と理想家庭私は、聖人の道が何よりも困難で、口惜しい道であることを最も近い立場で見つめながら、毎日のように胸が詰まるのです。夫はあらゆる苦難と迫害を受けながらも、その歩みが止まることはなく、真の愛の道理を教え、実践によって模範を見せてきました。また霊的には、サタンと血のにじむ闘いをしてきたのです。
サタンは、自らが享受している非原理的な偽りの愛の主権を奪われないようにするため、夫を総攻撃するのです。霊的にも肉的にも、サタンが讒訴できない勝利の基台を築いた上で、私たち夫婦は真の父母の使命を遂行しています。
愛する女性指導者の皆様。今回の第二回「文化体育大典」は、これまで私の夫が愛の統一世界を成し遂げるために献身してきた多くの運動が結集したものです。「世界平和女性連合」をはじめ、「世界平和家庭連合」、「世界平和宗教連合」、「世界平和連合」、「世界平和青年連合」などの機構は、すべて平和世界を成し遂げるためのものです。
この期間において、これらすべての機関と「国際文化財団」などが主管する多くの会議と行事は、人の本性を悟らせ、歴史を先導し、人類の未来に希望を与えるでしょう。特に(一九九五年)八月二十五日に挙行される国際合同祝福結婚式は、歴史的な行事です。この地において、誰がこれを真似できるでしょうか。
五大洋六大州の百六十ヵ国において、皮膚の色と文化を異にする三十六万双が、共に神様の祝福を受け、理想家庭を築くための新しい出発をするのです。平和世界の基盤となる愛の理想家庭を目標とした、神聖な行進が始まるのです。神様が願われる真の愛の文化、心情文化の主役が誕生し、善の子孫が約束される神聖な行事です。
理想家庭と女性の役割私は「女性連合」の創設当時から、天運と歴史が求めるのは愛と奉仕の生活であり、理想家庭を通した平和な世界であると強調してきました。今まで男性が主導してきた世界における誤った愛の秩序と堕落の実状は、果敢に清算しなければなりません。不倫と憎しみ、そして自己を中心としたあらゆる不正は、切り取らなければなりません。女性は自覚をもった心で、この世界の誤った慣行を、整理していかなければなりません。
女性が既存の文化と慣習の秩序の中で男性を真似し、またその中で女性の立場を高めようとすることが、「世界平和女性連合」の目標になってはいけません。女性は天道に従って、真の父母に侍り、新しい心情文化世界を形成する主役にならなければなりません。堕落の属性を根本的に脱ぎ捨てて、新たに成し遂げる本然の文化、人類の本性が訪ねてきた愛と善と平和の文化を花咲かせなければなりません。
今から女性は真の父母と接ぎ木して、真の家庭を生み出すべきであり、真の社会と真の世界をつくっていくベきです。そのためには、皆様が真の母の分身にならなければなりません。到来した女性時代とともに、すべての女性は真の愛で男性を指導する、新しい時代の先駆者にならなければなりません。家庭でも真の愛の化身として、夫を抱き、子女を真の父母の心情で養育すべき使命があるのです。
神様の愛の祝福がとどまり、本然の愛の秩序が立てられた家庭を、誰が築きますか。真の父母と連結された、私たち女性の使命です。私たちが先頭に立って成し遂げなければなりません。真の愛による本当の女性解放と真の平和世界を成し遂げるために、皆様全員が主役になってくださるようにお願いします。
皆様と皆様の家庭、そして皆様の活動に神様の祝福が共にあることをお祈りいたします。ありがとうございました。
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