日付:二〇〇六年三月十六日
場所:韓国、ソウル、マリオット•ホテル
行事:韓国平和大使指導者大会
天宙的理想郷に向かって、世界平和の具現を実現しようと、地球星の至る所から来られた尊敬する平和大使の指導者と祝福家庭の皆様。お忙しい日程にもかかわらず、「天宙平和連合」をモデル国際連合(国連)とし、全世界の各国が力を合わせて平和理想世界王国である「天一国」を創建していくために、「天宙平和統一家庭堂」を世界的次元に拡大、格上げし、「天一国平和統一堂」として生まれ変わらせる本大会に御出席なさろうと、数千、数万里を駆けつけてくださった皆様に感謝申し上げます。
ただ前だけを見つめながら歩んできた八十数年の人生今年は、私が生まれてから八十七年目となる年です。後天時代を大きく開いていく「天宙平和連合」の創設者として、私はきょう、この貴い席を借り、「神様のモデル的理想家庭と国家と平和王国」という主題で、私が一生の間教えてきた、天の下さった真理の一端をお伝えしようと思います。
皆様。振り返ってみれば、実に夢のような私の生涯でした。青雲の志に胸を膨らませていた十六歳(数え)の青年の年に天から召され、世俗の夢をすべて諦め、天命に従って出発した私の人生でした。決して平坦な道ではありませんでした。ただ前だけを見つめながら歩んできた八十数年の人生でした。私のためにあらゆる犠牲に耐え、言い表せない受難の道を歩いてこられた愛する父母、兄弟が哀切な思いですがりつく、その手さえも振り払わなければ歩めなかった宿命的な生涯でした。この地に六十五億の人類が生きていますが、その誰一人として理解できない荒野路程でした。今まで六度の獄苦を経験しながらも、最後まで摂理の舵を放さずに生きてきたのが、私の人生だったのです。
私がこのような人生を歩んできたのは、数千、数万年待ち続けながら訪ねてこられた神様の、恨に固まった悲惨で痛ましい心情を、あまりにもよく理解した私だったからです。万民の根源であられ、宇宙万象の創造主であられる神様の恨を解いてさしあげなければ、人間の人生には何の価値もないという事実をはっきりと知ったからです。
それでは、神様の恨はいつ、どこで、どのように固まったのでしょうか。いったい誰が、絶対者であられ、万能なる神様に、恨を植えつけることができたというのでしょうか。神様はアダムとエバを創造し、人類の最初の先祖として立てられました。御自身の全体を一〇〇パーセント投入され、愛と生命、そして御自身の血統が連結された息子、娘として立てられたというのです。父子の関係こそ、あらゆる関係の中で最高、最上の関係だからです。神様の血統を伝授してあげ、永存させる唯一の道が、正に父母と子女の血統関係しかないからです。
しかし、生命より貴く重要なこの父母と子女の関係が、アダムとエバの堕落によって切れてしまいました。永遠のひとり子として立てた御自身の血筋が、怨讐サタンと血縁的関係を結ぶことによってサタンの子女となり、離れていった現実の前に、神様の胸には、歴史的な恨によって血の塊ができたというのです。歴史上、誰も理解できず、誰も解いてあげられない、無念極まりない悲しみの恨として残ってしまいました。
アダムとエバを中心として、御自身の血統を永遠に伝授する真の家庭を立てようとされた神様の創造理想は、このように第一代で挫折してしまいました。したがって、神様の恨を解いてさしあげられる唯一の道は、正にサタンの血統と関係のない真の家庭を探し立てることです。ここに、私たち全員が神様の創造理想である真の家庭を立てなければならない理由があります。「天宙平和連合」創設の根本的な趣旨と目的も、ここにあるのです。
旧約聖書の創世記第一章二十七節を見れば、「神は自分のかたちに人を創造された。すなわち、神のかたちに創造し、男と女とに創造された」という聖句があります。この節を帰納的に推理してみれば、神様は一人の男性と一人の女性を合わせた方であるという結論が出ます。神様が、お一人でいるのは良くないと思われ、御自身の対象として創造したのが被造世界です。宇宙の万象は形状的対象の位置に、そしてその中心に実体的対象として人間を創造されたのです。このように、神様の実体対象として創造した最初の男性格代表がアダムであり、女性格代表がエバです。神様がこのように人間を一男一女に分立して創造されたことには、目的があるのです。
神様の創造理想第一に、二性性相の中和的主体として自存されながらも無形であられる神様が、実体世界と向き合うのに必要な体をまとうためでした。男性の体だけでなく、女性の体だけでもない、アダムとエバの二人の体をまとって、実体世界と自由自在に通じ合い、作用するためだったのです。体をまとっていない無形の神様だけでは、有形実体世界と向き合うのに限界があるからです。
したがって、アダムとエバが心の中に神様をお迎えし、一体となって完成した土台の上で、結婚して子女を生み、家庭を築いていたならば、アダムとエバは外的で横的な実体の真の父母になり、神様は内的で縦的な実体の真の父母になったでしょう。このようにさえなっていれば、アダムとエバは内外両面で一〇〇パーセント、神様に立体的に似た立場に立つようになったはずです。このように、神様に完全に似たアダムとエバが人類の真の父母になっていたならば、彼らの姿を通して、人類は日常生活の中で神様の実体を認知して、生きるようになっていたでしょう。
第二に、愛の完成のためです。アダムとエバが完成して完全一体となった愛の実体になれば、その上で神様が臨在し、人類の真の愛の父母になろうとされたのです。神様の形状的な実体父母の立場に立つアダムとエバが、実体の子女を繁殖することにより、理想家庭と理想世界を築くことができたでしょう。そのようになれば、人間を通して霊界と地上界が連結されます。このように、神様は霊界と地上界を連結する目的をもって、人間を創造されたという結論を下せるのです。
神様は、真の愛を中心としてアダムとエバに臨在されることにより、人類の真の父母、実体の父母としていらっしゃり、アダムとエバが地上の生涯を終えて霊界に入れば、そこでもアダムとエバの形状で、彼らの体をまとい、真の父母の姿で顕現されるようになるのです。しかし、アダムとエバの堕落によって、神様のこの夢は挫折してしまいました。
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