神様が必要なのは、お金でも知識でも、あるいは権力でもありません。神様は絶対者であられ、全知全能な方なので、そのようなものは必要とされない方です。いくら現代科学が目覚ましい発展を重ねても、そのすべてが、神様の創造圏内で新しい諸事実を発見していく過程にすぎません。膨大な宇宙は、人間の思考と科学が及び得ない秩序の中で、法度に従って運行しています。このように、神様は絶対的科学者でもあるのです。
それでは、人間の創造を通した神様の理想は何だったのでしょうか。それは正に、四位基台を造成することです。ここで言う四位基台とは、神様を中心として、アダムとエバが神様の愛の圏内から抜け出そうにも抜け出すことのできない、完全一体の境地を意味します。神様と一体となることはもちろん、彼らが互いに一つになって理想的な夫婦となり、理想的な子女を繁殖することによって成し遂げるようになる、神様中心の家庭的基台を言うのです。このように家庭的四位基台が完成すれば、これが正に神様の願われた創造理想家庭になるのです。
一般的に、家庭とは結局、父母と子女、そして夫婦の結合によって形成された一つの束ですが、この束の中心は、神様の愛でなければならないというのです。ここで夫は天を代表し、妻は地を代表するようになります。ですから、夫婦は二人ですが、彼らが横的に一つになるとき、天と地が統一される立場に立つようになるのです。神様の愛を中心として夫婦が一つになれば、天宙が統一される道が開かれるという意味です。
皆様。神様が被造世界を創造された目的は、究極的に喜びを享受しようというところにあります。しかし、絶対者であられる神様も、一人では喜びを感じられないので、愛を与え合うことができる対象が必要だったというのです。喜びは学ぶものではなく、相対を通じて感じるものだからです。言い換えれば、神様は人間と万物が神様の愛を中心として一つになり、和気あいあいとした愛の世界を築くのを見て、喜びを感じるためにこの世界を創造されたのです。そのような基盤の上で、人間が神様の愛を中心として真の夫婦の関係を結び、真の愛の家庭と氏族、民族、国家、世界を築くのを見て喜びを感じるために、この被造世界を創造された神様であるというのです。
このように、神様の愛の理想を完成するには、人間は絶対に必要です。そのような次元で、絶対価値とは、絶対的相対から創出されるものだという言葉も理解できるでしょう。
神様は父であり、人間は子女として、縦的な軸を形成するようになっていたのが、人間の創造です。もしこの軸が完全に連結されてさえいたならば、すなわち人間と神様の間に真の愛で一体となった関係さえ結ばれていたならば、宇宙のどのような力も引き離せない、絶対不可分の関係になっていたでしょう。神様の本然の愛にひもを結び、その愛を味わった人が、どうして分かれることができるでしょうか。
蜜蜂は春になれば、長い冬ごもりから目覚めて新鮮な蜜を味わうようになります。夢中で花の蜜を吸っている蜂のしっぽをピンセットで引っ張ってみてください。しっぽが抜けて体から取れても、蜜から口を離すことのできない蜂がいるのを目にします。皆様はいかがでしょうか。皆様が本当に神様の真の愛の味を知るようになれば、たとえ逃げていっても、また戻ってきて、その真の愛にくっつこうとするのです。このように、神様と連結させてくれる縦的な真の愛の力は、生命の力よりもっと大きいというのです。
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