愛の王国を築くことが、神様のみ旨です。愛の理想世界を発展させ、世界化させようというのが神様のみ旨だというとき、小学校の卒業から大学、修士、博士卒業までパスできる実験場がどこかと言えば、家庭です。家庭を拡大すれば世界です。世界をよく見れば、祖父と祖母が住む世界、その次に、叔父と叔母が住む世界、兄と姉のような人たちが住む世界、青少年が住む世界、子女たちが住む世界があります。ですから、老年から壮年、中年、青年、少年が集まって住むこの場は、形が大きく、数が多いだけであって、家庭を拡大したものなのです。
家庭は天国に入っていける最小単位の修練所であり、教材です。人類を自分の兄弟姉妹のように愛し、父母のように愛し、息子、娘のようにために生きられる家庭だけが、天国を相続できるのです。これは驚くべき事実です。神様が造られた天と地のすべての権勢を相続できる特権がここにあります。
家庭は、霊界に行く時に天の国の平和の王宮に入籍する権利を得るための愛の教科書です。家庭が愛の修練場だというのです。自分の家庭を愛するように、その家庭を中心として神様を愛するように、全世界の人を愛せば、それが天国に続くまっすぐな道となるのです。したがって、「心をつくし、精神をつくし、思いをつくして、主なるあなたの神を愛せよ」(マタイ二二・三七)というのが第一の戒めです。第二は、「自分を愛するようにあなたの隣り人を愛せよ」(マタイ二二•三九)というものです。神様を愛して人類を愛せば、すべて終わるのです。それができなければ、いくら修養してもすべて無駄です。
宗教者がいくら修業を積んだとしても、神様を愛することを知らず、人類を愛することを知らず、宇宙を愛することを知らなければ、すべて落第だというのです。家庭において、全体宇宙を縮小させた修練所のような公式過程の愛を体験して拡散させ、世界を愛さなければなりません。そのようにできる訓練場として引き継いだのが、皆様が成長した、母と父が住む家庭だというのです。
ですから、自分の妻を愛する以上に父母を愛し、息子、娘を愛し、人類を愛し、神様を愛せば、すべてOKです。だからといって、自分の妻を捨てなさいというのではありません。そのようにすべての人を愛せば、その愛を受けたすべての人々が、自分の妻を愛するようになるのです。それ以上、栄光の場がどこにあるでしょうか。自分の妻を愛そうとするならば、そのようにしなさいというのです。
家庭は天国のモデルであり教科書子女の立場にいる人は、どのような運勢を受けなければならないのでしょうか。祖父母と父母の運勢を引き継がなければなりません。祖父母はなぜ必要なのでしょうか。過去を代表するからです。祖父母は、過去の生きた歴史を代表します。その次に、父母は現在を代表します。そして、子女は未来を象徴します。そこには東西も入っており、南北も入っています。そして、全体の中心です。祖父母の中心、父母の中心、子女の中心、神様の中心、このすべてのものが真の愛を中心としたものなのです。ですから、祖父を愛し、祖母を尊敬するのは、過去をすべて引き継ぎ、過去の世の中を学ぶためです。父からは現在を学ぶのであり、子女を愛するのは未来を学んでいくことです。祖父と祖母、母と父を通して、何を引き継ぐのでしょうか。真の愛を引き継ぐのです。「祖父と祖母は年を取っているが、二人が真の愛と一つになっていて、母と父が一つになっているから、私たちもあの方々のようになって、未来に引き継ごう」というのです。ですから、真の家庭にならなければ、絶対に未来に引き継ぐことができないのです。
家庭のこの三代を見れば、それは宇宙を見るのと同じです。宇宙の愛は、現在と未来を代表した真の家庭にあります。動物世界を見ても、雌を愛し、雄を愛しますが、これは宇宙の愛を学べる教科書です。祖母がいなければ不安定です。祖父がいなくても不安定であり、どちらがいなくても不安定です。二人が一緒にいてこそ、そのまま天の国に移っていくのです。祖父母、父母、子女がいてこそ、そのまま天国に行くのです。真の祖父母を愛し、真の父母を愛し、真の子女、真の家庭、真の国家、真の宇宙を愛した人が天国に入っていけるのです。天国のモデルであり教科書が、真の家庭です。
家庭は、天国を築くための教材です。天がつくっておいた教材です。世界のどこに行っても、祖父の年齢の人を自分の祖父のように愛せば、その人は天国に行くようになっています。自分の父母のような年齢の人を自分の父母のように愛する人は、どこに行っても通じます。万国共通です。霊界に行っても境界線が生じないのです。万国の若者を自分の息子、娘だと思う心をもてば、その人は、十二の真珠門があり、十二の方向があっても、天国のどこにでも通じるというのです。ですから、家庭は天国と関係を結ばせるための教材です。それを国に適用すれば愛国者になるのであり、世界に適用すれば聖人になるのであり、天地を中心として適用すれば神様の息子、娘、すなわち聖子になるのです。人間は皆、そのような欲望をもっています。
皆様は五色人種の息子、娘を抱き、その孫と孫娘を抱くことができなければなりません。そうして、神様の真の愛をもって、真の父母として世界の人を愛する家庭の主人になったという立場に立たなければなりません。神様の愛を中心とした本然の父母の関係の中で、真の愛の家庭基準を代表できる立場に立つことにより、初めて天国に入っていけるのです。
家庭は三時代の愛が結集した核心体歴史を抱き、現代を抱き、未来を抱くことができるのが家庭です。ですから、神様が今まで六千年を経ながら探し求めてきた最後の基点が、正に家庭です。その家庭は、愛が連結された、愛によって結束した家庭です。存在するすべてのものは皆、真の愛の主管を受けるのです。根源的な愛、絶対的な愛の関係を離れることはできません。このような家庭をつくるのが、神様が創造当時にアダムとエバに与えた本来の使命でした。
神様は、男性のアダムと女性のエバとしてだけで終わるのではなく、互いに結合して築く新しい家庭を夢見られたのです。これが、神様が男性と女性を立てられた第一次的な出発の起源です。ですから、真の家庭を探し求め、その家庭圏内で神様の愛を中心として、この世で充足を感じられる境地に入って生きてこそ、天国も無事に通過するのです。そのようになってこそ、この世界も越えられるのです。
愛の家庭圏を形成するためには、絶対的でなければなりません。自分が一つの時代において一人の相対を愛するのは、神様が世界に対するのと同じです。ここにおいて父母と夫婦と子女が一体となり、天宙を代表して「私たちの愛を見習いなさい」と言うことができ、子孫に対して「私たちに従いなさい」と言うことができ、内外共に主張できる心の本郷、天情が通じるその場所は、天地に記憶されるでしょう。
今まで神様は、何を探してこられたのでしょうか。主体を探してこられたのではありません。理想的な対象を探してこられたのです。神様を手本とし、御自身が造った世界の内外の内容を備えているものを探してこられたのです。このような結果的な一つの基点は何でしょうか。家庭です。家庭より宇宙を代表できるものはありません。父母と一つになるのは、歴史と現実が出会うことです。ここで私は、父母を愛することによって過去を愛することができ、相対を愛することによって現実を愛することができ、子女を愛することによって未来を愛することができるのです。ですから、私は三時代の愛を体験できるのです。この三つの愛が結集した核心体が、正に家庭です。
それでは、天国生活はどこからでしょうか。家庭からです。他の所から始まるのではありません。天国は、家庭を立体的に拡大させただけであって、家庭圏から外れたものではないというのです。ですから、皆様が自分の妻や夫を抱くときは、世界のすべての男性と女性を代表した二人が一つになるのだと考えなければなりません。このように、世界人類を愛したという条件を立てられる場所が、正に家庭です。皆様は、そのように生きていく道を訪ねていかなければなりません。父母を愛するのは歴史と現在を連結させることであり、神様が訪ねてこられる道を整えることです。ですから、父母を愛さなければなりません。歴史的な存在と時代的な私を連結させること、すなわち過去と現在を一つにすることが、父母を愛することです。また、自分を中心として子女を愛することは、現実と未来を連結させることです。そして、このような愛を、千年、万年たたえるようにしようという思想が「統一思想」です。
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