それでは、一つになる方法とは何でしょうか。まず私たち人間の家族というものを考えてみましょう。まず神様がいらっしゃいます。その次にアダムとエバがいます。アダムは男性で、エバは女性です。彼らは神様の愛を先に独占しようとお互いに競争します。彼らの動機が利己的なものであるならば、彼らは一つになることができません。しかし、彼らの動機が利己的なものでないならば、アダムは「エバ、私はただあなたのために神様の近くに先に行きたい」と言うでしょう。その言葉を聞いたエバは、喜びに満ちあふれるでしょう。彼女も「アダム、私もあなたのために神様の近くに行きたいです」と言うでしょう。そうすれば、アダムもとても満足します。そこには闘争がありません。二人は競争の中でも一つになることができるのです。これは、夫と妻が一つになる方法だけでなく、それ以上のことを意味しています。これは、すべての人々が一つになる鍵となるのです。
歴史を通して見るとき、神様は人間の良心を通じて役事(働き)されました。しかし、人間は、本来の始発点、すなわち神様の心情へと復帰させようとされる神様の努力にもかかわらず、今までのすべての試みは失敗しました。今もなお、誰かが来て人類をこのサタンの世界から解放し、真理と真の愛を成功裏に取り戻すことができるように導いてあげなければなりません。それが正に私たちの「統一運動」の使命なのです。
「神主義」は、神様中心の世界観であり、その本質は真の愛の理想です。「神主義」は、二つの明白な使命をもっています。すなわち神様と人間が一つになるようにすることであり、また精神と肉体が一つになるようにすることです。この二つの根本的な問題、すなわち精神と肉体の統一と人間と神様の統一に関する解決策を発見したので、私は、この真理を何のためらいもなく最も明白で効果的に宣言せざるを得ません。
皆様がこの教えに従うならば、皆様は、自分の肉体がもつ欲望を間違いなく主管できるようになると私は確信します。皆様は、自分の精神と完全に一つになることができます。そうすれば、皆様は神様の真の対象となり、さらには神様と真の愛の同伴関係を結ぶことができる資格を備えるようになるのです。
二人が真の愛で一つになるとき、彼らは常に三つの主要な権利、すなわち第一に相続権、第二に同位権、第三に同参権をもつ資格をもつようになるのです。夫と妻の関係を例に挙げてみましょう。夫は、偉大な国家の大統領であり、その妻はとても身分の低い家柄の出身で、教育もさほど受けていない女性だとしましょう。
もし、彼らが互いに本当に愛し合えば、彼らは同等です。彼らは、すべてのものを共に所有し、共に生活し、すべてのことに同等に参加するのです。同様に、男性と女性が真の愛を通じて神様と連結されるとき、彼らは相続を受ける権利、参与する権利、神様と永遠に暮らしていくことのできる権利を享受することができます。このように深奥な立場に至るようになるとき、常に神様が存在することを体恤し、神様は人間と共に住まわれるでしょう。
また、縦的な真の父母と横的な真の父母の真の愛は、常に最も速い速度で最短距離を通過します。したがって、神様から地上に降りてくる真の愛は、最短距離である垂直線で降りてきます。男性と女性の愛もまた、最短距離で通過し、水平線を形成します。垂直的な真の愛が水平的な真の愛と出会うようになるとき、その交差点は絶対的に九〇度になるしかありません。その他の方法では、これらの愛の線は交差できないのです。
神様はどのような方でしょうか。神様は、真の愛を中心とする縦的な真の父母です。神様は、私たちの縦的な父母であられるので、私たち一人一人ととても親密であられます。完全となった人類の先祖、すなわちアダムとエバを真の父母として迎えるとき、私たちは、神様の垂直的な真の愛と真の父母の水平的な真の愛の間に九〇度の交差点をつくり出すのです。私たちには、このように二組の真の父母がいるのです。この方々から私たちは、真の愛、真の生命、真の血統を受けます。これは、真の愛と完全に共鳴する一つの世界を創造するのです。
紳士淑女の皆様。私は、神様と人間の本質に関するこのような考えを、皆様と共に分かち合う機会をもつことができ、とても感謝しております。私はまた、ここソ連に来ることができ、とてもうれしく思います。私の心は、本当にソ連の国民に対する憐憫の情であふれています。皆様の中の多くの方々が耐え難い苦痛を受けてこられており、そのことは私を悲しい思いにさせます。私は、皆様の国、ソ連とソ連の国民をとても愛しています。私は、この地に、そして全世界に、途方もない影響を及ぼす道徳的、経済的ルネサンスが必ず到来すると思っています。私はこのルネサンスを鼓舞し支持するために、私のできる限りのことをすべてするつもりです。
皆様は、新しいソ連革命を遂行しています。しかし、これは流血や銃声のない革命、すなわち心と精神の革命でなければなりません。私は、家族の重要性について力説してきました。きょう皆様にお話ししたいことは、私は、心の奥底からソ連の国民を私の家族の一員として感じているということです。私の妻と子女たちも同じように感じていると確信します。また、統一運動に参与している全世界のすべての人々が、人類の未来の繁栄と福祉のために、最善を尽くして皆様と共に仕事をすることをお約束いたします。私は、真の平和が持続する世界を建設しようとされる神様の計画で、ソ連がとても重要な役割を担当すると信じます。私の祖国韓国と国境を接する極東から、西欧文明の発祥地であるヨーロッパの中心部までに至る、この広大なソ連は、ヨーロッパとアジアとをつなぐ架け橋の役割を果たす運命を生まれながらにもっています。私たちは、自分たち自身を、地球という一つの家の中で共に暮らしている一つの地球家族であると考えなければなりません。神様の恩寵がソ連とソ連の国民の皆様に共にあることを祈ります。この歴史的大会に御参加いただき、本当にありがとうございました。
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