文総裁は、エバの代表として私を立て、堕落の根源だけでなく、それと関連する聖書の比喩と歴史の秘密に関するすべてのことを発表しました。エバが犯したすべてのことを、直接、世界的に発表しなければならないみ旨があったのです。
わずか三ヵ月の短い期間に地球村の至る所を訪ね歩き、世界の百十三ヵ都市で女性大会を行って勝利したという事実は、本当に奇跡のようなことでした。女性連合創設の摂理的意味がどれほど大きく、必然的なものだったのかを思い起こす出来事でした。
このような精誠の限りを尽くした努力により、創立初年度に、既に国内外の組織と活動基盤をもつようになった女性連合の全世界の会員たちは今、「母性愛を土台として、真の愛の家庭をつくり、健全な社会、平和の世界を建設しよう!」という創設精神を具体的に実践するために活動しています。
皆様。昨年、韓国をはじめとして、ヨーロッパの八ヵ国とアメリカ、そしてナイジェリアで開催した「天地人真の父母定着実体み言宣布天宙大会」は、真の父母様の生涯において、すべての復帰摂理歴史の終結と完成を宣布するための巡回路程でした。
真の父母様が歩んでこられた道は歴史的標本となる伝統なので、皆様は、自らの生涯においてもその道を模範として歩まなければならず、真の父母様が完成されたみ旨を相続し、完結させることを誓い、実践する家庭となることを宣布するのです。
文総裁は、二〇一〇年(天暦)三月十六日、第五十二回聖婚記念日を迎え、罪悪と蕩減の「先天時代」を終了し、真の愛に立ち帰って新天新地を成し遂げていく「後天時代」を宣布しました。今回の巡回路程を通して、後天時代の生活が展開することを、皆様は肝に銘じなければなりません。
真の父母様の生涯路程は、自叙伝を通して皆様に公開され、伝えられています。今回の「天地人真の父母定着実体み言宣布天宙大会」が完結するまで、皆様はすべて、真の父母の代身者と相続者になられ、真のお父様がこの地上に生きていらっしゃる間に勝利の覇権を立てるために、生涯の必勝を記録した自叙伝や実績、語られるみ言など、すべてのものを相続し、皆様の生涯においても、真の父母のように必ず勝利されることを願う次第です。皆様は、真の父母様がそうだったように、自分の周囲のすべての親族と一族を天の国へと案内する縦的な梯子にならなければなりません。このような真の父母の宣布を受け入れ、肝に銘じ、実践することを誓ってくださるようお願いいたします。
文総裁は、新しい女性時代の到来を宣布するとともに、これまで世界各地で神様の真の愛を中心とする新しい女性運動を展開してきました。「世界平和女性連合」の各国の支部は、真の家庭の倫理確立のための多様な社会教育活動、隣人と社会のための奉仕と分かち合いの実践運動、国連のMDGs(Millennium Development Goals:新千年開発目標)成就をはじめとする国連刷新活動、および国際間の交流と連帯活動、「北朝鮮愛一パーセント運動」と南北和解および統一運動を行ってきました。このほかにも世界各国の支部では、それぞれその国の事情と状況によって多様な活動を展開しています。
一九九四年の一年間、三十八回にわたって日韓女性十六万組の姉妹結縁の行事が行われました。それはまた、第二次世界大戦終戦五十周年となる一九九五年に行われた終戦五十周年記念日米両国女性姉妹結縁の行事へとつながり、二万組の日米の姉妹が誕生し、のちにはアメリカ国内の黒人と白人の女性の間にも拡大されました。怨讐関係である両国の女性たちが、神様の真の愛を中心として互いに抱擁し、和解する場面は、実に美しく感動的でした。
このような伝統は、次元を異にして発展していきました。昨年、「神様の祖国と入籍出帆大会」を通して、百七十二人のアメリカの牧師たちが韓国の姓を付与され、その姓氏の代表と姉妹結縁を結びました。「神の国」に入籍したのです。「神様のもとの人類一家族の理想」が実現しつつあるのです。このような活動を基盤として日本の女性連合のボランティア会員たちは、アフリカや中東、中央アジア、南米など、世界の貧困地域で、人種や宗教、国境の障壁を超え、学校を建て、技術を教えるなど、愛と精誠で献身的な奉仕活動を展開しながら、女性連合の世界的な活動基盤を築きました。
もっているものの中から小さな部分を分かち合う心を意味する「北朝鮮愛一パーセント運動」は、現在、全世界の女性連合の支部が連帯して展開しており、その活動と支援領域を広げようと「地球家族愛一パーセント運動プロジェクト」へと拡大して展開されています。
女性連合はこれまで、このような多様な活動を行いながら、あらゆる人種の女性指導者たちが世界各国から大挙参加し、真の平和世界を建設するための女性の役割について、お互いのもつ経験と知恵を分かち合いつつ、実に「世界は一つ、人類は一家族」という強い連帯感をもつようになりました。何よりも世界的に有名な女性指導者たちと共に深い情の交わりをもてたことは、私たち女性連合の大きな資産だと言えるでしょう。
基元節を控え、深刻な立場にいる私たち夫婦尊敬する女性連合の会員の皆様。私たち夫婦が一生の間、世界平和のために創設し、運営してきた世界的規模の組織や機構も数百に及んでいます。宗教、社会、文化、体育、教育、言論など、多くの分野に天文学的な支援を行い、人類救援と平和増進のため、成功裏に発展させています。
人々は、ここまで来れば「一人の人間として、万人の祝福の中で自らの人生を振り返りながら、満足して余生を楽しむ資格がある」とたたえるでしょう。また、「あらゆる重荷をすべて下ろして、もう思い残すことなく人生九十年の成功を誇って暮らしなさい」と言うでしょう。
しかし、私たち夫婦の生涯は、世俗的な目で見るような次元の人生ではありません。人類の縦的真の父母であられる神様の印を受け、実体の真の父母の使命を完遂しなければならない私たち夫婦は、今、実体の天一国完成まで最後の一年を残し、いつの時よりも深刻な日々を送っています。九十年の生涯を捧げて生きてきた文総裁の生涯は、ただ天宙の真の父母であられる神様を解放し、父母の位置を取り戻してさしあげ、死亡圏であえいでいる人類を救い、神様の懐にお返しするものでした。このみ旨のため、総裁は独りで万難を排して勝利し、父母を失った孤児の身の上に転落してしまった無知蒙昧な人類を導き、この世界の救援の道を歩んできました。
そして人類始祖の堕落によって偽りの血統を受け継いだ人間は、誰一人としてサタンの束縛から抜け出すことができないまま、今も暗闇の中をさまよっているではありませんか。そのような点からも、六十五億の人類を導き、地上天国創建の道を歩んでいく私たち夫婦の人生が、どうして深刻でないことがあるでしょうか。
皆様。今日、私たちが生きているこの時代は、歴史的な天宙的大革命期です。歴史を変え、霊界と地上界を一つにして、神様が太初から願ってこられた理想天国をこの地上に創建しなければならない天宙的大革命期です。これ以上、延期したり延長したりする時間はありません。天は既に二〇一三年一月十三日を「基元節」として宣布しました。
実体的天一国の始発であり、起源となる日が正にその日なのです。一年しか残っていません。ですから、人類は今、天の命令に謙虚な姿勢で従わなければならない時です。平和の王であられる神様の実体として地上界で摂理を経綸していらっしゃる真の父母様の導きに従い、残った一年間を全力投球、死生決断をしなければならない宿命的な時間が、今日の私たちの前に近づいてきたのです。霊界のすべての善霊たちも総動員され、皆様よりも一歩先に立ち、再臨して走っています。
愛する日本の女性連合会員の皆様。今は「太平洋文明圏時代」です。この時代の中心国は韓国と日本です。「アダム国家」は韓国であり、「エバ国家」は日本です。そして、「天使長国家」は、周辺のアメリカや中国、そしてロシアです。これは神様が選択したことです。
日本がエバ国家の使命を果たすためには、新しいエバ国家の伝統を韓国の女性世界に連結しなければなりませんでした。それは女性連合の創設を通して成し遂げることができました。日本は、エバ国家を超えて「母の国」としての摂理的位置をもっています。これまで蕩減復帰路程において、娘の役割と妻の役割を担い、責任と義務を果たそうと先頭に立ってきました。
しかし、エバ国として日本が天のみ旨に従い、その使命を完遂しなければならないにもかかわらず、かえって文総裁の入国に反対し、活動を迫害しています。このような日本に対して私は、夫婦一心一体の愛の心情をもって、天の心情と事情、日本に願われるところを教え、伝えてきました。
文総裁は日本を、摂理的に復帰された本然のエバ国家として、父に対する娘の立場、新郎を迎えることのできる新婦の立場、夫に対する妻の立場という、それらの立場を超えた母の国として立てるために、心血を注いでいらっしゃいます。それは、常に新しい生命と愛を吹き入れることによって、新しい生命に復活させて救おうとされる真の父母様の限りない愛と精誠が込められている犠牲の路程であることを、いま一度かみしめなければなりません。どの国の女性連合会員よりも日本の会員たちが先頭に立ち、より一層奮発しなければならない理由がここにあるのです。
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