皆様。真の愛が求めていく道は直短距離を通るようになります。神様とアダムとエバを連結する真の愛の道も直短距離で形成された垂直しかなく、東西に連結する夫婦間の真の愛の道も直短距離で一つになる点として、九十度の一点しかありません。
人間も成熟し、男性と女性が真の愛を中心として縦的、横的な直短距離で行って出会えば、縦的な垂直線と横的な水平線とも出会い、自動的に九〇度になるのです。この点が、正に垂直と水平の出会う点であり、絶対的な価値をもった位置として、ただ一つしかない真の愛を結んでくれる中心点であり、モデルとなる点なのです。
ところが、アダムとエバが成熟する前に、天使長によって、この角度が狂ってしまったのですが、これが正に堕落です。人間は堕落を通して悪魔の血統を受けたのです。自分のことだけを考える主義と自覚性、そして自主性をもって行うのが悪魔の行動なので、堕落した人間は、自己第一主義ですべてを考えるようになったのです。
神様は全体第一主義です。神様に似た善の人は、全体のために生きるのであり、サタンに似た悪の人は自分のために生きるのです。ここで天地が分かれ、天国と地獄が分かれ、善の人と悪の人、公人と私人が分かれるのです。
今日、自分の肉身を満足させようとする愛の道を走る退廃した者たちは、この地球星からすべて一掃しなければならないのです。だからといって、すべて抹殺するというわけではありません。サタン側の人類を例えて言えば、野生のオリーブです。神様が分立して探し出した人類は、宗教圏の野生のオリーブで、神様の所有権の中にいます。ですから、神様が自由にできるのです。再臨主が来られれば、一度に切って接ぎ木しやすいよう、準備してきたのです。
そのようにして、真のオリーブとなって本然の状態へと返ります。ですから、宗教を信じる人も真の父を探さなければなりません。彼らも真の父の生命の種を受けられずに生まれたからです。本来の真の愛を中心として、神様の血統と連結された真の息子、娘としての理想を果たすことができなかったのです。それでメシヤが来なければならないのです。
皆様。メシヤとは何か御存じでしょうか。偽りの父母から生まれ、偽りの根を植えたものを引き抜いてしまい、真の父母として来られ、本然の形態を復帰してサタンを追放し、すべての人が歓迎できる自由解放の天国世界を創建する重大な責任をもって来られる方です。しかし、今日のキリスト教は、果たしてそのようなことを考えているでしょうか。
それでは、神様はどのような方でしょうか。神様は縦的な真の愛の父です。どれだけ近い方でしょうか。それで、堕落していない本然の真の父母、すなわち再臨主が来られれば、神様の垂直と人間の水平が九〇度で合うことができるようになるのです。九〇度の角度で合わせることのできる教育をするのです。真の愛の共鳴圏に入れば、天と地がはっきりと見えるようになります。
釈迦が「天上天下唯我独尊」と言ったその言葉も、その共鳴圏の核心に入ってみると、天下がすべて自分の手中に入っており、神様が自分の中におられ、天理が自分と共に連結されているので、そのような言葉を言うことができたのです。真の愛の共鳴圏に入るようになれば、信仰も必要なく、救世主も必要ありません。解放です。すべて終わるのです。
このように、神様が人間を創造された理由は、第一に真の愛の対象を得るためであり、第二に体をまとわれるためです。体が貴いのです。天上天国に体をまとって生きていた息子、娘たちが来るようになるので、神様も形体を備えた父として臨在されなければなりません。
その体が何の形態かと言うと、本然のアダムとエバの内的な形態です。それでは、神様と本然のアダムとエバは、どこで出会うのかが問題です。神様の愛と真の父母の愛、神様の生命と真の父母の生命、神様の血統と真の父母の血統が結合する所は、垂直と水平を連結した九〇度の角度しかありません。この点が、真の愛を成立させる公式点なのです。
神様は縦的な真の愛の父母であられ、完成したアダムとエバは、横的な真の愛を中心とした父母です。このような二つの親の愛と生命と血統を受け継いで生まれた私の心は、縦的な私となり、体は横的な私となって、この縦的な私と横的な私が統一されるとき、人間は永遠の神様の真の愛の対象となるのです。
それでは、人間において、真の愛の起源と真の生命の起源、そして真の血統の起源は、果たしてどこでしょうか。驚かないでください。生殖器です。ところが、この生殖器が天理を破壊した凶悪な宮殿となってしまいました。悪の本源地となりました。そこが天地の一番の悪になったので、下品なものになったのです。皆様、夫と妻も、それを中心として生きているではないですか。父と母、祖父と祖母も、それによって生きるのに、なぜ下品でなければならないのでしょうか。天理を破壊したものだからです。
したがって、神様のみ前に淫乱な都市や淫乱な国は滅びるのです。ソドムとゴモラが硫黄の火によって焼かれたように、ローマが滅びたのも、何もほかの理由で滅びたのではありません。節操を守れなかったために、淫乱に陥って滅びたのです。
アメリカがなぜ滅びつつあるのか分かりますか。私は早くから警告しました。近親相姦の関係がどれほど多いか御存じでしょうか。祖父が孫娘を連れて暮らし、母がいるにもかかわらず、父が娘を連れて暮らすのです。終末的な滅びの兆候が満ちたので、天から審判される時代に入る、この恐ろしい事実を知らないのが先進諸国です。ですから、審判されないために私と統一教会が必要なのです。
アメリカのキリスト教も、プロテスタント、カトリックを問わず、私の言葉さえ聞けば統一することができます。なぜならば、統一できる内容をもっているからです。しかし、キリスト教徒たちの態度はどうでしょうか。誰よりも彼らを心配し、生かしてあげようとしても、かえって私を怨讐扱いしてきました。聖書にも、「飢えた者にあなたのパンを施し、苦しむ者の願いを満ち足らせるならば、あなたの光は暗きに輝き、あなたのやみは真昼のようになる」(イザヤ書五八•一〇)とあり、神様も、戦争に負けて白旗を振る人を打てば、神様の怨讐になると言いましたが、果たしてキリスト教はそのようにしているでしょうか。
皆様。はっきりと知らなければなりません。皆様が、神様の愛と神様の生命と神様の血統、真の父母の愛と真の父母の生命と真の父母の血統を相続した真の息子と娘になれば、神様のように、皆様にも心と体が闘わない統一天下の根になる起源が生じるのです。このように、ために生きる真の愛と合一してこそ、家庭の統一も可能になるのであり、黙々と十年、百年、子女のために愛を与える親の愛が光るのです。神様はそのようなお方です。
それでは、文総裁が今日、全世界の統一教会員たちを率いて指示していることとは何でしょうか。創造の原則に従って、ために生きては、またために生きなさいという真理です。理想的愛の対象を探し出すためのものが失敗したために、正義の血統を根付かせることのできなかったこの世界に、皆様が新たな生命の種をもって浸透しなければならないと教えています。
皆様。共に父母の心情で僕の体を使い、汗は地のために、涙は人類のために、血は天のために流しながら、天地創造の大主人である私たちの天の父母の恨を解いてさしあげる歴史的な十字架を背負ったことを忘れず、救世の道へと前進しましょう。
皆様。真の統一の群れが国境を越えて全世界へと広がり、五色人種が地球星に向かってために生きてはまたために生き、投入してはまた投入する、それが子々孫々に及んでいき、歓喜の叫び声と共に私たちの旗が十旗、百旗と増えて翻るようになるとき、どのようになるでしょうか。その世界は地上天国となるのです。宗教が必要ありません。国境が必要ありません。警察官も必要なくなります。統一教会員になれば、罪を犯しなさいといっても犯すことはできません。生理的に既に分かるようになるのです。
ですから、このような運動から真の愛の統一は始まるのであり、真の統一世界は不可避的に顕現するのです。このようなみ旨を中心として、天運と神様が直接主管し保護できる永生の真の道に向かって前進しましょう!皆様は一人ではありません。皆様の一家と一族が合同し、この驚くべき道に向かって前進することを決意する方々は、この時間、文総裁と共に両手を挙げて歓迎しましょう。神様の祝福があることを、そして「真の愛と統一世界」の主人公となられることを願いながら、私のお話を終えたいと思います。ありがとうございました。
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