日付:二〇〇四年十二月二日
場所:韓国、江原道、龍平リゾート
行事:第二回「蒙古斑同族世界平和連合」世界大会
尊敬する内外の貴賓、そして紳士淑女の皆様。「蒙古斑同族世界平和連合」運動に参加するために、この場までお越しいただいた皆様に心から感謝申し上げます。
メシヤと真の父母私が創設したこの連合運動は、また一つの世俗的な国家をつくろうというものではありません。新しい民族主義運動の出発でもありません。蒙古斑同族圏の糾合運動を通して、すべての塀と国境を撤廃し、六十億の人類を一つの家族に結び合わせようとい平和合と統一の運動です。
したがって、私はきょう、いまだに暗闇の中で一寸先を見ることもできないまま生きている人類に、天が特別に下さった真理のみ言をお伝えしようと思います。心の扉を開き、天が下さる真理を受けて、この乱れた時代において選ばれた人となれるようお願いします。「真の父母は神様と人類の希望」という題目でお話しいたします。
皆様。本来、神様は人間にとって、師の中の師であり、主人の中の主人であり、王の中の王であり、父母の中の父母、すなわち真の父母であられます。しかし、人類の先祖であるアダムとエバの堕落によって人間は、神様を失って孤児になってしまった自分たちの立場さえも悟ることができないまま、数千年を生きてきました。教えを下さる真の師を失い、従い仕えて生きなければならない真の主人を失い、忠誠を捧げなければならない真の王を失い、永遠の真の血統を伝授してくれる真の父母を失った嘆きの歴史でした。
ですから、堕落人間の願いは、神様の真の息子に出会うことです。堕落とは無関係な方であり、サタンの讒訴圏を抜け出た方です。天の真の愛、真の生命、真の血統をもって本然のアダムとして来られる方です。国家的基準で息子圏を代表したメシヤとして顕現される方です。これがまさしくメシヤの降臨です。
来られるそのメシヤは、完成したアダムの資格で来られるので、まず神様が絶対的基準で愛する真の新婦を迎え、真の夫婦の位置まで進まなければなりません。
神様の創造理想を完成しなければならない本然の夫婦理想を完成する位置です。その土台の上に、純粋な天の血統を受け継いだ真の子女を生むようになるのです。その子女は、二度と堕落の前轍を踏まない、永遠の善の血統を初めて受け継ぐ子女なのです。
真の愛と真の家庭主義しかし、メシヤの使命はここで終わるのではありません。真の父母の位置まで進み、絶対的な真の家庭を探し立てなければなりません。この真の家庭を中心として、神様の創造理想を完成した地上天国と天上天国を創建できるのです。この目的のために、堕落の後裔である六十億の人類は、誰もが例外なくメシヤの真の家庭に接ぎ木されなければなりません。心情的な接ぎ木はもちろん、伝統的な接ぎ木をしなければなりません。
それでは、どのようにして接ぎ木されるのでしょうか。皆様は、堕落性を受け継いで生まれた野生のオリーブの木です。野生のオリーブの木は、百年、千年待っても、真のオリーブの木に変わる突然変異は起きません。永遠に野生のオリーブの木として残るだけです。その血統が変わらない限り、野生のオリーブの木であるという境遇から抜け出すことはできないのです。したがって、六千年育ってきたこの野生のオリーブの木を幹まで無慈悲に切り捨て、その位置に真のオリーブの木の芽を接ぎ木しなければならないのです。その芽が成長して木になれば、そこには真のオリーブの木の実が実るのです。
同じように、堕落した人類は、罪悪のサタン世界と完全に絶縁して、真のオリーブの木であられる真の父母を通して真のオリーブの木の芽を接ぎ木する祝福結婚を受け、真の血統を出発させなければならないのです。
そのようにして出発した真の血統は、真のオリーブの実である真の子女を得るようにさせるのです。堕落人間にとっては、この道だけが、真の父母の愛を通して生まれ変わり、真の愛、真の生命、真の血統を相続できる唯一の道なのです。
このように、真の子女が生まれて真の父母が生じれば、自動的にそこには真の家庭が定着するのです。ここから正に真の家庭主義が創出されます。真の家庭主義は、神様の真の愛主義です。
国境を超越し、すべての平面的な世界を超越して、主体と対象の間において互いに与え合う生活です。与えても、与えたことを忘れて、絶え間なく与える愛です。受けた人は受けたもの以上にさらに加えて返す発展的な愛です。このような犠牲的で崇高な真の愛の関係が継続されて拡大されれば、その世界が正に真の氏族、真の民族、真の国家、真の世界として発展するのです。さらに進んで真の霊肉界、すなわち真の天宙が安着するのです。
真の愛の力は、このように途方もなく、推し量ることのできない宇宙創造の力です。結局、真の愛の力だけが神様の創造理想世界、すなわち地上天国と天上天国を創建できるのです。また理想世界は、誰かが大きな権力を握って号令する世界ではありません。その世界は自動的に私たちの心が動いて、神様の愛に呼応して和動する万民兄弟主義世界です。私たち全員が望む世界は、いったい何なのでしょうか。
皆様。神様も成長過程を経て完成しました。人間が成長過程を必要とするのも、神様に似ているからです。真の家庭主義を、より具体的に人間の成長の温床となる家庭の枠の中で見てみましょう。エデンの園におけるアダムの家庭は、神様が理想とされていた真の家庭の典型でした。無形であられる神様の存在を実体として現すための四位基台の創造でした。
創造主である神様は、御自身を主体の位置、人間を対象の位置として創造され、神様の心の中にだけ存在した無形の子女、無形の兄弟、無形の夫婦、無形の父母を、アダムとエバの創造を通して実体として完成しようとされたのです。アダムの家庭を中心に実体の子女としての真の愛の完成、実体兄弟としての真の愛の完成、実体の夫婦としての真の愛の完成、そして実体の父母としての真の愛の理想を完成し、無限の喜びを感じようとしたのです。
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