平和を愛する環太平洋圏の指導者の皆様。私は、実に形容し難い受難の路程を克服して勝利し、今日この地位まで来ました。決して個人の栄達と慰安のための人生ではありませんでした。生死が行き交う茨の道でも、天の印を受け、天のみ旨がどこにあるかをはっきりと知った私だったために、人類救援という天命をつかんで身もだえする、不死鳥の人生を生きてきました。そうして、アメリカと世界の宗教界、学界、政界、および各界各層の指導者たちから、私は次の八つの分野でチャンピオンの呼称を受けるようになりました。
一番目に、レバレンド・ムーンは、神様を最もよく知るチャンピオンです。これまで神様は、全知全能の方であられ、被造万物の世界とは絶対的な主従関係であり、尊敬と栄光の玉座にいらっしゃる方であると考えられてきました。しかし、事実は正反対です。
私は、摂理的使命を出発しながら、神様と人間の関係が父母と子女の関係だということを知ったのであり、最初のアダムをサタンによって失ってしまったのち、神様は、悲しみと嘆息と恨の神様になられたことを悟りました。私は、生涯を通して、その神様の恨を解怨してさしあげ、神様の心情を解放•釈放してさしあげようと全力を尽くしてきました。ついに、二〇〇一年一月十三日、「神様王権即位式」を奉献してさしあげることによって、神様の栄光と権威の玉座を取り戻してさしあげたのです。
二番目に、レバレンド•ムーンは、サタンを最もよく知るチャンピオンです。これまで人類は人間を堕落させ、すべての悪行を主導する悪魔サタンの正体が何かを知りませんでした。私は、摂理を出発した草創期に、十四年以上の間、血のにじむ霊的な祈祷生活を通して、天上世界のあらゆる秘密を深く調べていく中で、すべての悪の根源であるサタンの正体が何であり、さらには、サタンの戦略と戦術が何かを知るようになりました。
堕落によって血統を汚してきたことがサタンの戦略戦術だったため、私は、天の側に本然の血統を探し立てようと全力を尽くしてきたのであり、このような天の戦法が世界的に広く知られた交叉合同祝福結婚運動なのです。
三番目に、レバレンド•ムーンは、人間を最もよく知るチャンピオンです。人間は、どこから来て、どのように生き、どこに行くのか、堕落した人間は、なぜ心と体が争い、葛藤しているのか、生と死の意味は何か、本当に死後の世界は存在し、このために地上生活はどのようにするべきか、などに対する多くの疑問は、レバレンド・ムーンが明らかにした「創造原理」で詳しく説明しています。
人間の生は、腹中から地上生活を経て、永遠の死後の世界にまで連結されているのです。レバレンド•ムーンは、人を見れば、その人の運命を直観する視覚があります。そのため、世界の大勢の若者たちの配偶者を結び合わせてきました。
四番目に、レバレンド•ムーンは、霊界を最もよく知るチャンピオンです。死後の世界である霊界は、地上生活の延長として、すべての人間が自然に行く世界として実在する世界です。したがって、祝福を受けて原罪を清算したのち、霊人体を完成して肉身を脱ぐ人たちには、死ではなく聖和という神聖な儀式を通して、永生の天の国に行く道を歓送し祝賀するのです。歴史時代に来ては逝った数多くの聖賢、烈士たちが、今霊界に実在しており、真の父母様から祝福を受けて絶対善霊となり、神様の地上摂理を手伝っているという事実を知らなければなりません。地上生活の一瞬一瞬は、そのまま天上に記録され、後日、霊界に行く日に、地上生活の審判材料になるのです。したがって、すべての人間は、より大きなもののために犠牲になることを喜ぶ、真の愛の人生を実践しなければなりません。
五番目に、レバレンド•ムーンは、イエス様を最もよく知るチャンピオンです。神様の息子であり、救世主、メシヤとして来られたイエス様が、準備されていた当時のユダヤ教団の指導者たちから反対され、最後に十字架で処刑されたことは、人類歴史において、最も悲劇的な事件です。イエス様は、第二のアダムとして、神様を中心とする理想家庭のモデルを成就し、全人類を接ぎ木してあげなければなりませんでした。
ローマを経て西欧文明の基礎となり、大西洋と太平洋文明圏の中心核となっているキリスト教は、再び来られる再臨主のための新婦的基盤であることを理解しなければなりません。キリスト教徒たちは、神様のみ旨を広げることもできずに十字架に追われたイエス様の、悲しい心情世界を理解しなければなりません。私の教えを通して、イエス様の使命と十字架による救援の限界、そして再び来られなければならない理由などが、はっきりと明らかにされています。
六番目に、レバレンド•ムーンは、聖書および各宗教の経典の核心内容を最もよく知るチャンピオンです。聖書を中心とする各教団の主要な経書は、人間始祖の堕落によって無知に陥った人間たちを、再び神様のみ前に帰す道が暗示されている秘密の啓示書です。
したがって、重大な内容が比喩と象徴で描写されているのです。比喩と象徴は、天から来るメシヤによってのみ明確にされます。したがって、旧約の律法の核心内容を明確に教えてくださった方がイエス様であり、レパレンド•ムーンの教えを通して、新旧約の聖書全体に貫き流れる神様の救援摂理に関する天の秘密が、明確に現されているのです。聖書は、神様の創造理想と堕落、そして復帰の道が隠された秘密の啓示書です。レバレンド•ムーンが明らかにした「原理」は、各種の経書で疑問視されていることに対するすべての答えが、明快に表されています。
七番目に、レバレンド•ムーンは、人類歴史を最もよく知るチャンピオンです。歴史は、単に漠然と反復しながら循環する歴史ではありません。明確な方向と目的をもって流れているのです。人類歴史は、本然の創造理想を回復していく蕩減復帰摂理歴史であり、救援摂理歴史です。
歴史の始源と方向を明確に知っている私は、このような摂理的観点から、一九八五年、ソビエト連邦の最全盛期に、スイスのジュネーブでの国際学術会議を通して、共産主義の終焉を予言するなど、唯物史観の終末を予見したのです。これからは、すべての国家と宗教がそれぞれの垣根を崩す時です。そうして、「唯一なる神様のもとの一家族(One Family under God)」となる時代が急速に到来するでしょう。歴史の主管者は、神様であられます。今後、天運の到来により、歴史の軸が、アベル国連を中心に、天一国を創建するための超宗教•超国家の世界へと急速に前進させるでしょう。
八番目に、レバレンド•ムーンは、真の家庭の価値を最もよく知るチャンピオンです。神様の創造理想は、神様を中心とする真の家庭をつくることです。アダムの家庭が成し遂げられなかった真の家庭の理想を取り戻し、地上•天上天国の基盤を構築するのです。
私が主導してきた祝福結婚運動は、単純な結婚儀式ではなく、原罪を清算し、本然の真の血統によって天に接ぎ木する神聖な行事なのです。真の家庭は、真の愛、真の生命、真の血統の根源です。本然の真の理想家庭を通して、真の国、真の世界、真の天国が建設されます。家庭における真の父母を中心とする四大心情圏と三大王権の基礎が天一国の土台になるのです。
二〇〇五年九月十二日、「天宙平和連合」の創設以降、レバレンド•ムーンは、三代圏祝福理想の完成を通して、み言と祝福で全人類を神様のもとの一つの家庭にしようと、私と韓鶴子総裁、さらに直系の子女たちと孫、孫娘の三代圏が進み出る世界巡回を完了しました。さらに、アメリカのキリスト教代表百二十人、宗教圏代表千二百人、そして一万二千人の平和大使たちが、国家代表として世界百九十数ヵ国を巡回し、真の父母様のみ言と祝福行事を行うことによって、神様を中心とする神文明世界を成し遂げていくために、真の家庭の価値が人類の普遍的価値として定着するようにしたのです。
以上のように、レバレンド•ムーンは、八つの分野のチャンピオンとして世界に広く知られてきましたが、天の助けにより、全人類が協助して勝利しなければならない標的として残されているのです。
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