5 ソウルオリンピックの競技が行われている真っ最中であった一九八八年九月二十七日に、父母様は「摂理的統一転換式」を宣布しました。これを土台として、十月三日に「世界統一国開天日」を宣布することができました。そのようにすることによって、主体国であるアダム国家の韓国と、対象国であるエバ国家の日本の二世たちを結び合わせたのです。オリンピックの時に世界の青年たち、二世たちを一つにしたので、統一教会内の韓国と日本の二世たちを交叉結婚させたのです。この交叉結婚は、アダムとエバが個人的な一組の夫婦の立場で堕落したことを復帰するために、国家的な立場のアダムとエバが、息子、娘を代表して行う結婚です。一個人として堕落したアダムとエバが国家的代表の立場に立つことによって、二世たちを完全に統一するのです。この二国を統一するので、その一つになった基盤の上に父母様が立つのです。
6 一九八八年十月三十日に、六千五百双の合同結婚式をしました。日本人と韓国人の交叉結婚です。一般の人たちは、「統一教会員たち同士、写真を見て結婚させた」と言いましたが、新郎新婦同士ではすべて言葉が通じると思っていたのです。しかし、互いに言葉も通じません。言葉も分からない人同士が結ばれて、数千人が座っているのですが、静かだったのです。
なぜ静かだったのでしょうか。言葉が通じないからです。ところが、手はしっかり握っていたというのです。そこで手を離してはいけません。一万五千人が集まったので、一度相手を見失ったら、互いに見つけるのが難しいからです。ですから、御飯を食べる時も手をしっかりつないでいます。言葉が通じない中でもひたすらつかんでいる姿が素晴らしいのです。そのようなことは、統一教会でなければ見られません。
超国家、超人種の結婚大祝祭である三万双祝福結婚式一九九二年八月二十五日、ソウルオリンピック主競技場で、世界百三十一ヵ国の善男善女が参加する中、三万双国際祝福結婚式が開催された。この祝福式は、第一回「世界文化体育大典」の一環として行われ、祝福の世界化時代を開いたことに大きな意味がある。また、航空便予約の問題などで入国できなかった六ヵ国の祝福対象者たちのために、衛星中継による祝福結婚式が実施され、彼らも同じ時間に共に祝福の礼式に参加することができた。
7 一九九二年に三万双の世界的な祝福をしました。三数は完成数であり、天の数を代表します。蘇生、長成、完成です。三万家庭を祝福したということは世界的です。三万双の結婚後には、統一教会の合同結婚式に対する反対がなくなっていくというのです。私たちが三万双の結婚式をすることによって、国際的につながるようになりました。そこには、国家もなく、国境もなく、民族もなく、文化(の壁)もありません。
今まで結婚する時は、その境界線を越えられず、自国を中心として、自国内でも自分の一族を中心として、それも自分と関係のある一族だけを探し求めて結婚しましたが、これを完全に取り払ったのです。国境や民族、人種、宗教、文化の壁をすべて取り払い、同じ兄弟として結婚運動に初めて加わる役事が、国際祝福結婚式だというのです。
8 三万双の祝福は、国家を超越し、地域を超越し、宗教を超越し、政治圏を超越して行った国際結婚です。三万双なら六万人になります。それほど多くの人たちが、十日でもなく、一日ですべて結婚したというのです。
一国の人たちだけではありません。百三十ヵ国以上の国から白人、黒人、黄色人を問わず、すべての人種の人たちが来て参加したのです。肌の色がいくら違うとしても、生き方は同じです。一つです。ために生きる生活文化は同じだというのです。たとえ貧しく暮らしても、人のために生きるのです。そのような家庭が全世界に広がります。私たちのような人たちが、世界のほとんどを占めて、二十年後に一つの国家、一つの世界になると考えてみてください。そのような時が来るのです。
9 三万双の祝福の時は、功のない人まで祝福してあげました。そのようにしたのは、氏族メシヤを送り、一族を解放するためでした。親たちが今まで統一教会に反対し、その氏族全体が統一教会に反対しました。激しく反対した人たちは、むしろ統一教会に入った子女たちをもつ親たちでした。その反対した親を解放してあげるのです。
10 世界の家庭を連合して、世界の国をつくらなければなりません。国家を超越した世界家庭の連合がつくられなければなりません。それを象徴するのが、今回の三万双の世界的な祝福式です。これは世界家庭復活式です。
この世界家庭復活式をするに当たって、ここに日本やアメリカを問わず、全世界が反対しました。しかし、父母様が家庭を引き入れて思いどおりにしても、反対するのではなく、歓迎できる時代になったという時には、皆さんが家庭伝道をしても無事通過するというのです。ですから、皆さんは、主体の力量をもてる実証的な内容を備えなさいというのです。
11 海水が満ち始めると、満潮まで六時間もかかります。水平まで行こうとすれば大変なのです。しかし、時が変わりました。ですから、蕩減復帰を通して、国家基準と世界基準を備えるようになれば、一時間以内に平面基準に立てます。時代の恵沢圏によってそのようになるのです。
真の父母が来られるのは、全世界の万民を平等な立場で祝福するためです。サタンの讒訴がなければ、世界人類を一度に神側に返したいと思うのが神様の心情です。ですから、この満潮圏の立場に立つ条件として、一週間だけ修練を受ければ、満潮になったのと同じ基準で祝福できるのです。そのようなことをしたのが三万双の祝福です。
12 アダムとエバが結婚を誤ってしまったので、祝福結婚を通して万国に統一圏を形成していかなければなりません。ですから、神様の名によって結婚式をするのです。三万双まで父母様を中心として結婚式をしました。これは平面的です。同じ恵沢圏内にあるのです。カインとアベルが闘うのではなく、一つになりました。カインとアベルが天のみ前から遠く離れているのですが、神様の愛によってカインとアベルの世界的版図を一つにするという天のみ旨を成し遂げなければならないので、世界的な祝福式をするのです。
天がサタン側を追放して世界を収拾し、初めて天宙から世界、国家、民族、氏族、家庭まで基盤が固められるのです。このようになることによって、天が訪ねてこられます。そうして、地上に来られる主と一つになることによって、サタンを追放した家庭の起源をつくるのです。そのような家庭を代表する世界的時代が、三万双の祝福を中心として、三年路程を経る時です。
13 神様を中心として結婚できなかったことが堕落の原因なので、神様と真の父母様を中心として結婚しなければなりません。そうしてこそ、その族譜圏内に入るのです。三万双の結婚式の時は、このような族譜圏に入り得る準備をしなければならないので、世界人類を平面上に立て、父母様が責任をもって解放の位置に立ててあげるのです。誰でも一週間の修練を受け、「祝福を通して、真の父母が歴史全体を蕩減してくださることにより、自分たちが解放される」ということを信じればよいのです。
二世祝福と祝福二世家庭の責任祝福二世の最初の祝福結婚式が、一九八六年四月十二日、三十六双が参加する中、ソウルのリトル・エンジェルス芸術会館で開催された。この日、真の父母様は、参加者たちに「新しい歴史を展開すべき時点において、皆さんは自分個人を中心として結婚するのではなく、統一家において一大革命を提唱するために結婚するのだということを知らなければならない」などと語られ、新しい歴史的一ページをつくるという重大な使命を背負って、この式典に臨むことを願われた。
14 祝福家庭の二世の根は、父母様です。ですから、皆さんは、父母様の言葉を絶対視しなければなりません。誰よりも、自分の家庭よりも絶対視しなければなりません。父母様の国と父母様の世界圏、天地を取り戻し、それを迎えるための伝統を伝授させるためなのです。
天と世界と国の伝統を縦的に連結させるための第一の門戸、すなわち葉や枝が皆さんの家庭です。ですから、皆さんの家庭は、天を代表し、世界を代表し、国家を代表する横的な代表です。それゆえ、皆さんには国の伝統がなければならず、世界の伝統がなければならず、天の国の伝統がなければなりません。それが皆さんの主流思想です。皆さん二人が一つになって、サタン世界の歴史と隔離された、新しい一族として出発するのです。
15 二世の皆さんを、なぜ祝福してあげなければならないのでしょうか。二世自体の家庭を選ぶ時、その家庭が世界の途上で迫害を受ける家庭に属していれば、その二世たちを祝福してあげることはできません。しかし、摂理的に見ると、今や統一家において祝福家庭も迫害を受ける時代を越えました。誰がそのようにしたのでしょうか。皆さんの父母がしたのでしょうか。真の父母がしました。真の父母の上には誰がいますか。天の父がいるのです。このように、三代の父母に侍ってこそ復帰されるのです。
縦的中心である神様と真の父母を中心として、縦横に連結されるここにおいて、皆さんは父母に侍らなければなりません。三代の父母です。お父様は、縦的な父母に侍ることにおいては落第しませんでした。間違いなく侍ってきました。そうして、地上に着陸したのです。上から完全に根を張りました。着陸したところに、様々な家庭が水平線を中心として存在し、皆さんの父母は水平線になった家庭ですから、平和基準によって万国の家庭をつなぎ得るモデルにならなければなりません。
16 統一家に二世祝福があったことは驚くべき事実です。子女たちが祝福を受けることによって、今までの祝福家庭の過ちによって侵犯された条件を再び防御できる、神様の第二防御線ができたというのです。
国を中心として、皆さんを祝福してあげたという事実を知らなければなりません。父母様が築き上げた世界基盤の上に、大韓民国の国民が、霊的には統一教会の方向に従っていくようになっています。
17 二世祝福を受けた人たちは、祝福家庭の先導者にならなければなりません。雁の群れが飛んでいく時には、先導者がいて、行く方向を案内するのと同じです。皆さんの一族を中心として金氏なら金氏、朴氏なら朴氏を代表して、ここに呼ばれて来たというのです。皆さんは国を探し求めなければなりません。そのような点で、皆さんは自分たちのために祝福を受けたのではありません。
18 お父様は、家庭を中心とした天国の基盤を築くために、四十年間苦労してきました。国家との激しい闘い、厳しい風雪を経ながら、その位置を訪ねていったのです。神様の愛と真の父母を中心として成し遂げられた家庭中心の天国基盤と、カイン父母の四位基台の基盤が、天と共に完全に一つになる時、天国はそこから出現します。ですから、二世たちを先頭に立て、蕩減復帰の条件として二世三十六家庭を祝福したのです。
19 二世祝福を受けた家庭は、悪魔サタンを一度に放り出せる個人的な権限を回復しようというのです。「私は、世界と天宙を代表し、神様の立場を代弁することはできないとしても、私個人の立場でサタンを放り出せる息子であることは間違いない」と言えなければなりません。個人を代表して、サタンの胸ぐらをつかんで追い込める自信をもって、サタンが恐れるようにならなければなりません。宇宙の大怨讐、悪魔を個人的に屈报させ得るチャンピオンにならなければならないというのです
20 二世の祝福家庭は、本来、東西南北、上下、前後、左右を通してサタンが侵犯できない家庭です。皆さんは、愛を中心として、東に、南に、北に、西に、広がっていかなければなりません。そのような責任を果たさなければならないのが、二世の祝福家庭です。今後、二世の祝福家庭は、男女問題に引っ掛かってはいけません。
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