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真の父母様は、一九七〇年代以降、キリスト教の牧師と大学教授、公務員など、社会の各界指導者を中心に「統一原理」と「統一思想」、「勝共思想」の教育を大々的に展開された。
これは、統一運動について正しく知らせるという目的もあったが、南北統一に備え、世界平和の基盤を確保することに、より大きな意味があった。
1 私たちには、国家を中心として、一九七〇年代に新しい局面を打開しなければならない責任があります。この環境を克服しなければならないというのです。
私たちが、一九七〇年に入ってから、キリスト教の牧師たちを招聘(しょうへい)して原理公聴会を行い、教授たちを中心として原理セミナーを開くのは、これが一九七〇年代において、国家的な環境を私たちと連結させ、全面的な方向を打開するに当たって重要な契機になると考えたからです。ですから、父母様がこのような作戦をしているのです。
これから、大学を中心に、このような作戦を強化していかなければなりません。そして、今後、日本に対する思想武装についても、私たちが責任をもたなければならない時がすぐに来ると予想しています。
このような立場から、私たちの責任がどれほど貴いかを知らなければなりません。皆さんは、過去のような困難がなくなったと思って、安逸な環境を願ってはいけません。そのような思いをもてば、今後、より範囲が広く、大きな相対的与件を私たちが打開し、克服することが非常に難しいというのです。
これから迫ってくる試練が大きければ大きいほど、過去に私たちが克服できなかったことまでも克服しようという信念を備えなければなりません。ここには、多くの犠牲と受難と逆境の路程が残っています。この環境を打開して克服したとすれば、その克服は大韓民国だけの克服ではなく、アジア的な克服になるでしょう。
2 共産党は、宗教を阿片だと言い、また、宗教をなくしてしまおうとします。神様までも否定しているのです。今まで世の中の主義の中で、神様と敵対し、「神様はいない」と(体系的に)主張した主義はありませんでした。「神様はいないのではないか」と思いながらも、「いるだろう」と信じてきたのですが、「神様はいない」という主義が出てきたのを見れば、これが最後だというのです。
私たちは、キリスト教世界と共産世界を制覇できる原理の内容を備えています。韓国では、新しい哲学思想を中心として教材を作り、教育論や論理学など諸般の理論を備えて、既に社会の指導者たちを中心に教育しています。キリスト教の牧師たちと教授たちに、新しい思想として「統一思想」を教育しているのです。
今、韓国の学者たちは、韓国が世界を指導できる思想的な母国になり得ると考えています。このような立場から、自負心をもち、統一教会を背後で後援する教授たちがたくさん出てきています。「統一思想」でなければならないという学者たちが増えているというのです。
また、キリスト教を見るとき、「統一教会でなければならない」という段階に入りました。
学界と宗教界、この二つの分野において、内外に完全に思想武装をすれば、私たちにかなう者はいないというのです。
3 一九七一年に入り、父母様は、大学を私たちのみ旨とどのように結束させるかという問題、軍に対してこれから教育できる道をどのように開くかという問題、この国、この民族を代表する国会にどのように影響を及ぼすかという問題、この三大目標を中心として力を注いできました。
皆さんが知っているように、大学は大学で教育しており、軍では将兵から最高の将軍たちまで教育しています。最近は国防大学でも私たちが講義できるようになりました。今後、これが持続的な道として決定されるだろうと考えています。
これほどの位置まで上がってくるのに、神様は多くの苦労をしてこられました。このような基準が全体に連結されれば、これは政府であれば政府で、あるいは国会であれば国会で、関心をもたないようにしても、もたざるを得ません。ですから、政府は政府で、そのような基準に連結させなければなりませんが、私たちの宗教界を中心として見るとき、まずキリスト教と統一教会がどのように関係を結ぶかが、問題にならざるを得ないのです。
4 一九七二年を目の前にした今、世界情勢が複雑になっています。複雑になる分、私たちの時が近づいてくるのです。今、南北の離散家族を探す運動に北朝鮮も呼応しています。もちろん、彼らも赤十字社を通してするのですが、(北朝鮮は)政策的な基準を立てたあとに出てくるでしょう。そうすれば、結局は彼らに巻き込まれていきやすいのです。思想武装をしなければ、そのときになって追い込まれるというのです。
今後、離散家族が南北に行ったり来たりすれば、どのようになるでしょうか。北朝鮮で共産主義の思想教育をするように、韓国でも強力な思想教育をしなければなりません。思想教育ができる団体がなければならないのですが、そのような団体は統一教会しかありません。思想教育をして、和合できるようにしなければなりません。
5 これから南北総選挙時代が必ず訪れるので、そのときに備えるために、私たちが千万以上の人員を確保しなければなりません。
統一教会は、「国際勝共連合」とともに「勝共思想」を備えています。ですから、そこに加入することができるそれだけの人員を、どのように国家から後援を受けて準備するかが問題です。お父様は、常にこれを考えていたのですが、そのような時代が私たちの目前に迫ってきています。
経済復興、経済開発五ヵ年計画を推進することももちろん必要ですが、今、足下に火がついているのは、この民族の思想武装をどのようにするかという問題です。このような観点から、統一教会もキリスト教と対話をしていますが、一つになれずにいます。いまだに根本的な立場において、一つになれていません。
彼らをどのように誘導し、一つの方向を備えていきながら、この民族を引っ張っていくことのできる形態に展開するかが問題です。
全体に責任をもったお父様は、このような問題を至急、解決しなければならないので、第一次、第二次と彼らの意向を打診して、国の悲運を心配する立場から共同戦線を立てて、彼らにどのようにして勝共精神を入れるかという問題を考えたのです
6 サタン世界に勝つためには、「原理」を知らなければなりません。共産世界に勝つためには、「勝共理論」を知らなければなりません。闘っている共産世界と民主世界を一つにするためには、「統一思想」を知らなければなりません。ですから、皆さんは「原理」に合格し、「勝共理論」に合格し、「統一思想」に合格しなければならないのです。
私たちに残っている仕事は、サタン世界を追放し、共産世界を撤廃して、民主世界と共産世界を一つにすることです。この三つです。そうすれば、すべて終わります。
共産主義は、「神様はいない」と言います。個人完成をすることにおいても、この共産主義思想が残っている限り支障があり、家庭においても、共産主義思想が残っている限り大変なことか起こります。天国もそうです。神様かいないとすれば、すべて崩れてしまうのです。
今や共産主義は、個人に影響を及ぼす圏内にあり、家庭に影響を及ぼす圏内にあり、世界に影響を及ぼす圏内にあるので、これを倒さなければなりません。ですから、「統一原理」と「勝共理論」と「統一思想」をもって、世界的に思想武装をしなければならないというのです。
7 韓国では、離散家族を探す運動が歴史上、初めて展開しています。家族を取り戻せば、一つの国を復帰することができるので、サタン側と神側が今、家族を取り戻すために闘っています。韓国にある板門店という所は、神様とサタンが対面して闘う、地上で唯一の場所です。今が、分岐点の頂上です。ですから、今年、キリスト教の牧師たちを招請して、原理修練をしました。もしこの期間に、父母様と私たちの教会が、「私たちを迫害するすべてのキリスト教徒と国家を滅ぼしてください」と神様に祈るとすれば、この摂理は成就されません。迫害は良いものです。共産主義者たちの迫害が、かえって私たちに良い結果をもたらしてくれました。私たちを悪から分立させ、一つになるようにしてくれたのです。
しかし、結局、私たちは共産主義者たちまでも救わなければなりません。私たちは愛によって、アダムとエバを復帰しなければなりません。そして、天使長が言葉をもってエバを堕落させたので、私たちもみ言をもって、天使長を復帰しなければなりません。私たちは、自由世界の人々と共産主義者たちを、愛と真理によって救わなければなりません。ですから、皆さんは共産主義者との論争で負けてはいけません。
私たちは、「原理」によって民主主義世界と闘い、「勝共理論」によって共産主義世界と闘っています。それゆえ、「原理」と「勝共理論」は、復帰の二つの柱なのです。
8 「統一思想」教育、「勝共理論」教育、その次には、「統一原理」教育を、統、班に入ってしなければなりません。「統一思想」教育は、教授たちを中心として国民連合が責任をもち、「勝共理論」教育は勝共連合が責任をもち、「統一原理」教育は、統一教会が責任をもって行えばよいのです。他の教育はできなくても、急いで「統一原理」教育をすることが、早く解放される道です。「統一原理」の勉強を急いでさせなければなりません。
そうして、食口化運動をしなければなりません。そうすれば、自分たちが蕩減の道を行かなければならないことを知って、その道を行くことにより、カインを解放することになるのです。アベルの立場で、カインを復帰しなければならないというのです。
ですから、皆さんは「国際勝共連合」の支部長であるとか、統一教会の教会長であるとかは関係なく、全国民を教育しなければならないのですが、教育すべき哨所(先鋒の施設)が統、班です。それをまずしなければなりません。統、班の人々を教育して基地をつくりなさいというのです。
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