17 マディソン・スクエア・ガーデン大会は、摂理的な観点から見るとき、歴史的意義があります。アメリカにおける一九七二年から七四年までの三年期間は、イエス様当時の三年期間に該当するのです。ですから、この大会は、イエス様が亡くなることなく成功したとすれば、ローマ帝国に行って、大講演会をしようとしたその基準に相当するのです。ローマがイエス様を歓迎し、イエス様と一つになれたとすれば、そこから世界的に、天の国のみ旨が展開するようになっていたでしょう。ローマの支配を受けるイスラエルの国のような立場にいる国が、現在、アメリカの援助を受ける韓国です。同じです。そのようなアメリカの中心都市がニューヨークであり、ニューヨークの中心部の集合場所がこのマディソン・スクエア・ガーデンなので、ここに爆発的な火をつけなければならないというのは、摂理的な観点で歴史的な意義をもたざるを得ません。ローマはイスラエルと怨讐の立場にあり、今日、アメリカはキリスト教を中心として、ローマのような国ですが、昔のイエス様の時代とは違う環境です。すなわち、アメリカは、神様が二千年間苦労して、この一時のためにつくっておいた、歴史的基盤だというのです。
18 私たちは、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデン大会に二万五千人(を動員し)、超満員にしようと思います。道端で一度会っただけでは、いくら精誠を尽くして出会ったとしても、流れていってしまいます。一度出会ったその人に再び会って同じ効果をあげようとすれば、もう一度同じくらい努力しなければなりません。家を訪ねていき、通り過ぎる道端の人に対して精誠を尽くすぐらい精誠を尽くせば、その人は逃げていかないのです。二回、三回訪ねていって精誠を尽くせば、その態度や純粋性、現在のアメリカが必要とする青年らしさを見て誰もが感動するので、若者がそのように切実に求めることを聞き入れざるを得ないというのです。自分の息子のようであり、娘のような人たちなので、そのようになるのです。
自分の息子、娘はヒッピーになり、家を出ていってぶらぶらしているのに、「この世の中で、あの人はあそこまで純粋でいられるのか。あのような人と私が親しくなることによって、私の息子、娘も良い方向に向かわせる一つの道ができるだろう」と考えるようになれば、同意するのです。必ず関心をもって、この若者の勧めに応じるようになっています。
19 私たちがマディソン・スクエア・ガーデンの競技場を借りて講演するということを、アメリカ社会が低く評価することはできません。その上、私たちは、一般の広告会社を通して、アメリカのニューヨークで三十万ドルにも及ぶお金を宣伝費として使っています。外部の会社を通して宣伝すれば、費用は五倍ないし七倍もかかるというのが、一般的な慣例になっています。ビリー・グラハム牧師のときでさえも各教派が協助して行うのに、お父様は単独で三年以内にすべてやってのけました。そして、私たちはみな、若者たちです。今回、アメリカの青年六百人以上が断食祈祷をしましたが、この事実を志ある人々は相当高く評価しています。それから、組織力が強いことを認めています。また、お金をもっていることを認めるでしょう。このように、数百万ドルをかけて大会をするのを見るとき、アメリカのどんな財閥も無視できないのです。それにもかかわらず、「マディソン・スクエア・ガーデン大会は失敗するだろう。人が集まらないだろう」と思っています。私がそれを完全にひっくり返すでしょう。これをひっくり返すようになれば、私たちが今回活動した全体が、その人々の研究材料になるのです。世界的に有名な人が、たくさん問い合わせてくるでしょう。
20 アメリカは世界的な中心国家なので、ここで私が巡回講演を行っているのです。そうして、三年間で随分と上がってきました。最初、私が「リンカーン・センターで集会をする」と言ったときには、誰も鼻先で笑うことすらしませんでした。「お父様は、集会を一度して逃げ出すだろう」と言ったのです。その次に、カーネギー・ホールでするときにも、「半分、三分の一も埋められないだろう」と言いました。しかし、一ヵ所だけではありません。アメリカ全域で、講演を一九七三年から行いました。カーネギー・ホールから二十一ヵ都市、一九七四年には三十二ヵ都市を回り、アメリカ全土を席巻しました。このような活動は、膨大な資源がなければ不可能です。お父様の移民問題が生じると思って、瞬時にしなければならないと考えました。そのようにして、集会を成功裏に終えたのです。ヨーロッパの食口たちがアメリカに来て、三年間、お父様と一緒に活動をしたのですが、彼らが歩調を合わせることができなければ、アメリカに基盤を築くことは絶対にできませんでした。
21 第二次七年路程を終結して第三次七年路程に越えていき、韓国と日本とアメリカが世界的な事件に引っ掛かり、上がったり下がったりするこのような時に、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデン大会を行いました。私たちがアメリカまで来る際には、霊的な国家的基準を中心に連結させてから来たのです。キリスト教が霊的世界の基盤なので、霊的な国家的基準を越えることによって来ることができましたが、肉的基台が成立していなかったので、これをどのように連結させるかが問題でした。これが一週間の期間内に連結される条件として提示されたということは、驚くべき事実です。韓国とアメリカ、韓国と日本がいくら分かれていくとしても、この統一教会はアメリカと一つになることができるというのです。
摂理的に、キリスト教圏内に霊肉を中心とした国家的基準形態の条件を立て、霊肉を中心とした世界的な第三次七年路程を出発できる起源を確定できたのが、マディソン・スクエア・ガーデン大会でした。これを蘇生として、長成と完成の大会をすることにより、一九七六年、七七年、七八年までのこの三年の期間で、アメリカを貫いて世界を越えていける一つの起源をつくらなければなりません。この三年間で、霊肉を中心として世界的な基盤を築かなければならない分野が残っているというのです。
22 マディソン・スクエア・ガーデン大会を通して天の国を取り戻し、その場を通して万民を解放しようとする神様のみ旨が成就されることを知らなければなりません。そこがジャンプできる一つの基盤になり、歴史的事件になります。ここで、数多くの民族が同じ心をもち、同じ努力をして、同じ汗を流し、顔立ちや感情は違うかもしれませんが、皆が一つの体のように動けば、このニューヨークを見つめながら絶望するしかなかった神様が、ようやく皆さんを見て、希望をもつ良い機会になるというのです。
23 一九七二年にニューヨークのリンカーン・センターで講演を行い、七三年にはカーネギー・ホールで講演を行い、七四年にはマディソン・スクエア・ガーデンで講演を終えました。お父様は、三年の期間に、心の中で誰も分からない神様の作戦を定めました。ですから、アメリカに来る時は深刻だったのです。三年間で、必ずアメリカ人全体にこれを伝えなければならない責任があるというのです。そのようにしなければ、神様の摂理に支障があることが分かったので、この機会をどのようにしてつかむかと、今まで苦心してきました。
最初に問題になったのは、人がいないということでした。三年の期間でこのマディソン・スクエア・ガーデンを満席にして余りある人員を準備しなければならないのですが、それをどのようにするかを悩みながら、目標にしてきたのです。
24 アメリカを中心とした第二次七年路程までは、サタンが天を攻撃する時でしたが、第三次七年路程からは世界的基準を越えていく時代に入るので、アメリカに向かって攻勢をかけなければなりません。
昔はカインがアベルを攻撃しましたが、今はアベルがカインに攻勢をかけるのです。今まではサタンが攻撃しましたが、第二次七年路程で一九七一年までに蕩減条件を立てて越えてきたので、今やサタンが屈服しなければならない時に入りました。サタンが攻勢を受ける時に入ったというのです。ですから、世界的基準を中心として、アメリカで攻勢をかけ始めたのです。
一九七二年に、父母様が「アメリカで七ヵ都市講演会を行う」と言った時、誰も成功するとは夢にも思いませんでした。それは、アメリカの食口たちも、信じなかったのです。一九七二年に講演会をすることも、アメリカに来て初めて発表し、始めたのです。誰も知りませんでした。
その次からは、二十一ヵ都市を攻めました。その時は、「カーネギー・ホールを埋められるわけがない」と言われました。しかし、カーネギー・ホールをすべて埋めたので、アメリカ人たちが「素晴らしい」と考えるようになり、結局は、まともに見つめるようになったのです。その次には、三十二ヵ都市で引き続き講演会を行いました。
第四節 「希望の日」韓国大会と救国世界大会 韓国「希望の日」フェスティバル「希望の日」韓国晩餐会が、一九七五年一月十六日、著名な人士七百人以上が参加する中、ソウルの朝鮮ホテルで開催された。真のお父様は、「ために生きよ」というテーマで講演され、この日の晩餐会で、指導者層の人士たちを集めた韓国の公式的な席上に初めて登場されたのである。そして、四月一日から五月十六日まで、韓国九大都市の「希望の日」大講演を主宰された。この大会は、アメリカでの勝利を韓国に連結させるためのものであり、真のお父様は「人類の新しい未来」というテーマで講演された。「希望の日」大講演は、世界統一十字軍が先頭に立って活動し、キリスト教の反対にもかかわらず、成功裏に行われたのである。
1 第二次七年路程完結まで三年を残し、お父様は一つの時代を先駆けていかなければならない使命があるので、アメリカに渡りました。キリスト教が築いた基盤は世界的基盤ですが、統一教会に反対することによって、完全に崩れざるを得なくなりました。この世界的基盤を再び収拾して統一教会に連結しなければならない天意(があり)、霊的にでも世界的に連結させなければならない天意があるので、お父様はアメリカに渡ったのです。
アメリカは民主世界を代表する国家であり、世界のキリスト教を代表する国家なので、お父様は民主世界の国家の代表であるアメリカに渡り、三年間、攻勢をかけました。キリスト教を中心として韓国では攻勢を受けましたが、世界的舞台では攻勢を仕掛けたというのです。天が優位に立ったという事実を展開してアメリカ全域を席巻する際、彼らは反対しましたが、私たちが行く道を妨げることはできず、私たちは勝利の旗を掲げ、一九七四年十二月二十九日を期して韓国に帰ってくることができました。
このような事実は、それこそ世界的な霊的運勢を一手に集めて握ったことを意味します。この国家と民族の前に、国家的基準を代わりに立てて帰ってきたというのです。そこから、この民族に霊肉を中心とした世界的事件を展開しなければなりません。
2 今は、天運が大韓民国に押し寄せてきて、私たちが責任を果たすことを願っています。天運が大韓民国に来たのですが、どこにも行くことができず、ぐるぐる回りながら、竜巻を起こしているのです。ですから、方向を提示することが、私たちの使命です。現在の時点は、このような時なのです。天運の方向を私たちが受け継いでいける道を提示すべき時になりました。統一教会で三百人の(伝道)機動隊が実際に活動するようになれば、数十万人が押し寄せてくるでしょう。このように、自ら願って共産党を打ち倒す先鋒隊だとすれば、これは世界的です。そのようになれば、日本も統一教会を立てて国家的に後援し、アメリカも後援するでしょう。全世界に、共産党を防ごうとする国があるとすれば、「統一教会、どうぞいらっしゃいませ!」と言うでしょう。統一教会は嫌いですが、共産党が憎いので、「どうぞ来てください」と言う時代になりました。百二十ヵ国に私たちの道を開いておいたのです。彼らは、韓国で開催される「希望の日」フェステイバルに対しても、関心をもって見守っています。
3 イエス様当時の三年路程では、ユダヤ教がイスラエルの国と合同で反駁する立場に立ちましたが、今日、アメリカを中心とした統一教会の作戦は、ユダヤ教の立場のようなキリスト教に向かって攻勢をかけていくのです。私は、韓国では攻勢を受けましたが、反対に、世界舞台で攻勢を仕掛けて勝つようになれば、韓国で被ったすべてのものを蕩減復帰することができます。ですから、三年路程を中心としてアメリカ全域を回りながら、攻勢をかける闘いを展開したのです。これが波紋を起こして、三年の期間で一大勝利を収め、すべてのキリスト教徒が認める環境を造成し、韓国に帰ってきました。韓国に帰ってきて、勝利的キリスト教文化圏を霊的に引き継いで、連結しておきました。このように連結するとともに、家庭を中心として、主体と対象の関係基盤を韓国に連結しなければなりません。今や、国際(伝道)機動隊が韓国に入ってきて一つになり、国を挙げた活動をしなければなりません。
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