一九九四年七月二十六日、百六十三ヵ国の代表たちが参加する中、アメリカのワシントンDCで「世界平和青年連合」創立総会が開催された。韓国で、一九九五年二月二十二日に社会団体として登録された「世界平和青年連合」は、左翼と右翼の理念を超越し、和解と利他主義的精神に基づいた真の共同体を志向している。「世界平和青年連合」は、中国の北京で韓国と北朝鮮の大学生たちが参加する中、数回にわたって平和セミナーを開催するなど、韓国と北朝鮮の青少年交流に大きく寄与した。また、世界各国に支部を置き、青少年純潔キャンペーン、エイズ予防教育など、多様な活動を展開している。
16 モスクワで世界平和のための国際大学生指導者セミナーを行ったのが一九九四年二月でしたが、この大会をやろうと言った時、皆が「来年の春になるまでは寒くてできません」と言うので、私が「国が滅んで死ぬというのに、冬が何だというのか!滅亡と死は冬でも訪れてくる。モスクワがいくら寒くても、急がなければならない!北京大会も陰暦の六月を過ぎてしまえば大変なことになる」と言って、大会をしたのです。
「世界平和青年連合」も、本来は急いで一九九四年六月に創立しようとしたのですが、延期して七月二十六日に創立するのです。
そして、アメリカでは大学と連結し、三千の大学で講演をしました。大学原理研究会の組織圏内に放り込むのです。韓国でも、二百の大学を大学原理研究会の組織圏内に入れなさいというのです。その目的は南北統一です。北朝鮮の大学生と韓国の大学生だけではできません。アメリカの大学生とロシアの大学生、中国の大学生、日本の大学生を動員しなければ、できないというのです。
17 「世界平和連合」の創設大会で、アメリカの元国務長官のアレクサンダー・ヘイグが演説したのですが、その時、彼を私の部屋に呼んで話をしました。「私がロシアの賢い青年たちとアメリカ最高の大学の学生たちを教育して、世界青年連合会をつくろうと考えているので、あなたも協力しなさい!」と言うと、いかにも軍人出身らしく、「間違いなくそのようにします」と言いました。それで今、それに対する計画を立てています。
アメリカの大学生たちとロシアの大学生たちを中心に、自由世界と共産世界として、思想的に対峙してきた代表的な二つの国家の若い青年たちで隊列を組んでおくのです。そのようにしてから、長期休みの期間になれば、世界各国の大学に行って教育するのです。そうすると、これが世界的な問題になるので、いくつかの代表的な新聞に感想文を掲載すれば、必ず多くの大学生が押し寄せてくるのです。そのようになれば、各国の一流大学を中心として、「世界青年連合」や「大学生連合会」をつくることができるのです。
18 「世界平和青年連合」には、大学生と中高生、十七歳(数え)以上はすべて入ります。そうして、大学を中心としてすべてのことを実践するのです。ですから、女性連合は、今住んでいる町の息子、娘たちが通う中学、高校、大学を訪ねて回りながら、教育しなければなりません。二世たちを収拾しなさいというのです。そうして、女性連合を前に立てて、大学と中学、高校の思想的な理論教化(を行い)、キリスト教文化圏の理論教化運動を展開するのです。
19 四十五歳から五十歳の年齢の人たちは、大学を卒業したあと社会に出て、最も活動している重鎮たちです。彼らさえ掌握すれば、世界は回っていくのです。大学生までは横的に家庭に縛られています。今からこの小学生、中高生、大学生たちを縦的に束ねなければなりません。彼らと社会人、大学卒業者たちまで、国家的に束ねなければなりません。そうしてこそ、世界と一つにまとめることができるようになります。
小学生、中高生、大学生たちは、家庭の母親の懐を出たり入ったりします。大学卒業者たちは、国家の懐に入った立場です。これは縦的です。小学生、中高生、大学生たちは、国家基盤です。彼らを世界基盤で、「世界平和青年連合」に連結し、すべての国家を率いていかなければなりません。
そのためには、二世を伝道しなければなりません。ですから、全世界の統一教会は、大学を基地にして伝道しなければならないのです。その次には、大学を中心として、同窓会を動かす活動を展開しなければなりません。それが、今後、私たちが世界を収拾できる一番の近道だと考えるのです。
20 「世界平和青年連合」の会員は、縦的な家庭、国家、世界、天宙を連ねる伝統を真の父母様から受け継ぎ、地上天国の根幹となり、環境全体に模範となって、発展的歴史を維持していかなければなりません。
人類の上中下時代を連結し、直線的な縦的伝統を生活圏で確立しなければなりません。上中下時代とは、老年時代、中年時代、少年時代を言います。老年層の信頼を得て、青少年層の模範にならなければなりません。青年たちは家庭と学校を離れるのではなく、新しい家庭と新しい学校教育の結実体として、家庭と社会で責任をもち、教示する人にならなければなりません。青年たちは、家庭天国理念を完成し、道義的世界の具現に生涯の中心を捧げなければならず、心身一体生活の中心的標本となって、国家の公益を常に追求しなければなりません。
21 「世界平和青年連合」が重要な団体になります。青年たちは卒業生です。ですから、学校とは距離があります。社会に出ていっても、学校の後輩たちが誇ることができる組織をつくらなければなりません。そのようにしてこそ、正しい卒業生となり、称賛を受けられるのです。そうして、原理研究会と卒業生が一体にならなければなりません。また、同窓たちを同化させなければなりません。自分の村に同窓生がいれば、その村の主力部隊にして啓蒙し、民度を高める活動をしなければなりません。そして、左翼思想に対峙できる徹底した教育をしなければなりません。北朝鮮と対峙しているので、これから思想闘争をしなければならないのです。統一が成し遂げられたとしても、思想闘争は避けられないため、準備しなければなりません。ですから、共産主義に対抗できるよう教育を急がなければならないのです。
22 国家を新たに発展させる方法は、青年の再教育、家庭倫理の確立以外にはありません。ですから、国連大学をつくろうとしているのです。そして、大学連盟をつくって、どの教団を中心とした大きな大学であっても今回コディアクに呼び、「すべて同じ学制で編成して、希望する大学の卒業証書を何枚でもあげられるようにし、世界的指導者に育てよう」と話しました。国境、民族、人種を超越した場で、世界を神様の代わりに改革できる指導者をつくろうという運動が、「世界平和青年連合」です。
23 長い間、世界平和を実現するために、多くの機関を創設してきました。「世界平和女性連合」、「世界大学原理研究会」、「世界宗教会議」、「世界平和のための頂上会議」、「科学の統一に関する国際会議」、「世界言論人会議」、そして、「世界平和教授アカデミー」がそれです。
今や、今日の人類の救いの先鋒に立つために、「世界平和青年連合」を創設するのです。私は、若者が神様と家族と国家を愛し、最高の道徳的基準によって生きていけるようにするため、私のすべての清熱を尽くします。より具体的に「世界平和教授アカデミー」と衛星システムを連結し、国際教育高速道路をつくります。これは、世界のすべての若者たちに、最高の教育の機会を提供してくれるでしょう。私は、百六十四ヵ国のすべての会員国が、若者の精神道徳の回復のための教育プログラムに同参することを促します。「世界平和青年連合」を代表し、私たちはみな、愛と平和の世界創建のために精進していきましょう。私は皆さんの支持を通して、神様の祝福が永遠に共にある、第三の至福千年を成し遂げることができると確信します。
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