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2 堕落したあとからは、個人から家庭、氏族、民族、国家、世界まで、サタン王国になっています。この世界をどのように復帰するのでしょうか。個人を中心として、別々にここに植えるのです。反対になって引っ張っていかなければなりません。脱出しなければなりません。ですから、仏教のような高次的な宗教では出家をするのです。
そして、父と母を愛してはならず、兄や姉を愛してもいけません。「わたしよりも父または母を愛する者は、わたしにふさわしくない。わたしよりもむすこや娘を愛する者は、わたしにふさわしくない」(マタイ一〇・三七)という聖書の言葉は、逆説的論理ですが、それは、天の道を訪ねていく当然の道理的論理として受け入れなければなりません。ですから、お父様は、この世の中でこのような蕩減法を知って、個人から愛の焦点を合わせ、家庭的愛、氏族的愛、民族的愛、国家的愛の焦点を合わせてきました。そうするたびに、サタンがこれを撃破するためにあらゆる力を使うのです。
ですから、宗教は迫害の道を行きます。社会で良いと言われる道を行ってはいけません。涙と血を流さなければならないのです。頂上に登ってはいけません。目立たない場所にこもらなければなりません。そこが安全地帯です。サタンは傲慢なので、困難な所を嫌います。ですから、最も悲惨な場所が安全地帯です。
3 お父様が二十代から四十代まで過ごしてきた期間は、涙のにじむ闘争期でした。皆さんはそれを知りません。監獄を自分の生活舞台のように思い、拷問を受けるその道を一生の蕩減路程、代価を払うべき当然の路程と思って歩んでいきました。お父様は、国家と宗教界の反対を受け、三千万の民衆(韓民族)が反旗を翻して、反対しない人はいないほど、悲しい立場に追い込まれた歴史を残しています。
4 神様が創造する時、すべての心情を万物に投入し、人間に投入しました。ですから、すべての物質を神様に捧げようとしなければなりません。それで、統一教会の標語が出てきたのです。「涙は人類のために、汗は地のために、血は天のために流しなさい!」です。
そのように生きましたか。そのように生きていなければなりません。深刻な問題です。このように多事多端な蕩減路程です。個人のこの曲折を経ながら、零点をつくらなければならず、(そのために)障壁を壊さなければなりません。それをお父様がすべてしたのです。ですから、一生において重要な時には、監獄に入ったのです。
5 お父様の生涯を見てみれば、監獄にもたくさん行き、拷問もたくさん受けましたが、「ここで死ねば大変なことになる」と考えました。体に拷問の跡を残した立場、呻吟するその立場で死ぬとすれば、問題が大きいというのです
このような蕩減復帰の道に誰が責任をもつのかというのです。その立場で死を越えることができる感動と衝撃の涙を流せば、天がすべてを収拾してくれることを何度も感じました。拷問が問題ではなく、自分の苦痛が問題ではありません。使命を残して死ぬよりも、恐ろしいことはないというのです。
6 お父様は一生の間、自分を主張して生きてみたことがあません。監獄暮らしをするのと同じです。監獄に入った人は、御飯だけ食べ、おなかがすくときは我慢すればよいのですが、これはそうではありません。
そうして、地上では人がどんどん死んでいくのですが、それは、自分の手が切られるのと同じだというのです。それを感じなければなりません。涙なしに見つめることができない世の中であり、涙なしに神様と向き合うことができない世の中です。お父様は、冬に祈れば、綿のズボンがすべてぬれるほど涙を流しました。
7 お父様は、蕩減路程を開拓してサタン世界を克服し、勝利の基盤を築きました。それは、言葉は簡単ですが、実際は簡単なことではありません。想像もできない複雑な内容が絡み合っているというのです。一秒として失うことのできない緊張の生涯を掲げて越えてきたので、それ以上に深刻になれない人には、これを覆すことはできません。
8 お父様は、アダムに代わって来たので、世界的な蕩減路程を行かなければなりません。一対一の清算です。条件的な清算ではありません。皆さんは、条件的な清算をすることに問題はありません。
また、条件的な清算だけでなく、これからは歓迎できる条件です。自分の家庭が孝子の家庭になることを願い、国が忠臣の国になることを願い、世界が聖人の世界になることを願い、天地が聖子の天地になることを願うのです。
そのようになることができる教育をして、そのように導ける所は統一教会しかないので、世界がすべて願っていることをしなければなりません。このようにして、解放圏をすべてつくっておき、地上に定着できるその時から、「蕩減時代を越えた」と言うことができます。
9 父母は、死の境を越えている子女を見れば、じっとしていることができません。最後まで死力を尽くし、一言でも付け加えることによって復活するようになるならば、父母は万歳を叫ぶようになるでしょう。その境地にならなければ分かりません。
お父様は、一人でも生かすために生死を懸けて闘っています。人類の生命をめぐって闘ってきた生涯でした。それは霊界が知っています。そのような人は、天運が打つことはできません。
そして、いくら監獄に入ることになっても、むしろ反省するというのです。「私が果たすべき投入の限界までまだ至っていないのでこのようなことが起きた」と考えるのです。
それ以上にしなければならないと考えたときは、後悔がありません。後悔せず、忘れてしまいます。父母はそのような子女を見て涙を浮かべ、永遠を掲げて祝福するのです。心情圏には、そのような背後があります。
10 お父様は今まで、一生の間、蕩減復帰の峠を越えてきました。個人の峠を越え、家庭の峠を越え、氏族の峠を越え、民族、国家、世界、天宙、神様まで、八段階の峠を越えてきました。
世界が、これまでお父様に反対しました。そして、家庭的に父母たちが動員されて反対したのです。その次には、氏族、民族、国家を越えて世界が反対しました。すべての宗派が反対しました。しかし、除去することはできませんでした。
今になっては、そのように攻撃した側がみな、落ちていくのです。神様が公認します。攻撃して除去できなかったことによって、屈服するのです。ここで、お父様は戦いませんでした。神様の戦略戦術は、打たれて奪ってくるのです。神様の創造理想には、打つという論理がありません。
11 サタン世界を蕩減復帰していくとき、一番の近道は、その国で最も迫害を受ける道を行くことです。その国の監獄のどん底に、この直線の道が連結されています。垂直に通じる道は、受難の道であり、死の交差路のような監獄の道です。その道は、直線と通ずる橋と同じです。ですから、お父様は監獄を訪ねていくのです。それゆえ、天は監獄に追い込むのです。イエス様も、監獄を経て死にました。その国の主権者の怨讐になる立場が、監獄の底です。頂上に上がろうとすれば、監獄を貫いて上がっていく道が一番早いというのです。主権者を越えていく道で、義なる立場に立って(監獄に)追われるようになれば、主権者が悪なる立場に立つようになるときには、そこから出てくるやいなや、主権者の上に上がるのです。善なる人が監獄に入れば、その人の周辺全体が擁護し、押し上げてくれるようになっています。垂直線の段階に上がっていく一番の近道は、監獄の道を通して訪ねてくるのです。
ついに勝利者となる真のお父様は、日本統治下で一度、北朝鮮の共産治下で三度、自由世界の大韓民国とアメリカでそれぞれ一度、合計六度にわたって、何の罪もなく監獄に入られた。打たれて奪ってくる蕩減復帰の原則を御存じであるがゆえに、耐えて、また耐えながら、ただ神様の摂理を一段階ずつ進めるため、監獄でもあらゆる受難を克服された。至る所に巣くうサタンの代表勢力に堂々と立ち向かいながら、暗闇の世を導く灯台の光となり、さらには、太陽の役割をされたのである。
そして、ついに真の父母様は、あらゆる反対と迫害を乗り越え、勝利された。
12 お父様が地上で監獄に行ったことがどれほど無念な事実か分かりません。皆さんと皆さんの先祖の体面と威信はどうなりますか。すべて首がかかっているというのです。この途方もない内容が連結されるのです。
何ゆえに六度も監獄に行ったのでしょうか。監獄に一度だけ行っても、赤線が引かれるのです。六度も行けば、それは、世の中に足を踏み入れて歩くことができない恥ずかしい姿になるのです。しかし、私は恥ずかしいと思いません。恥ずかしい国がそのようにしたのであり、死んではならないので私は生き残ったのです。監獄から生きて出てきたというのです。
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