日本は、左翼の学生運動および朝鮮総連系の学生の活動により、共産主義の脅威にさらされていたため、これに対応する「国際勝共連合」の活動は摂理上、重要な意味をもっている。「国際勝共連合」の会員たちは、印刷物の配布や街頭キャンペーンなどの活動を通して、共産主義者たちの偽装戦術に国民が惑わされないよう警告した。そして、日本共産党を対象に、マルクス主義理論について公開討論を行うことを粘り強く要求したが、彼らは応じなかった。
11 私たちは革命の隊列に参加しました。革命戦線というものは、千里の行軍や万里の行軍で終わるのではありません。その行軍は、生涯をかけて何代にもわたって続くものなのですが、今行軍している戦線よりも、今後迫ってくる戦線がさらに熾烈でしょう。その熾烈さに拍子を合わせ、固めた決意が倍加されなければならないのですが、それが減少するようになれば、敗北するのは当然です。自ら包囲されてしまうというのです。
私たちは今、このような局面で闘いを展開しているのです。今まで私たちが日本で勝共活動を行った内容が、日本共産党の機関紙「赤旗」に掲載され、全世界の共産国家にすべて伝わりました。この新聞は、ソ連はもちろん、中国にも送られます。このように見るとき、統一教会の活動は、民主世界より共産世界に多く知られているというのです。私たちは、新しい角度から共産党に条件を提示しなければなりません。共産党は、私たちの訴えに引っ掛かって、自ら釈明しなければならない時が来るでしょう。
12 ソ連帝国の共産主義理念を広げるための本部が、六大州の各国のどこにあるのかを私が探索しました。最高の言論機関と、第二次世界大戦前後の名のある政治家たちを中心として自ら調査団をつくり、数百万ドルの費用をかけてこれを暴露させた人がお父様です。
日本がアジアの基地になっているので、(共産主義者たちは)日本共産党の機関紙「赤旗」を中心として、会合を行いました。お父様の理論が共産主義を手も触れずに吹き飛ばしてしまったので、二十七ヵ国から「勝共理論」に対抗するために集まったのです。しかし、いくらやっても道がないというのです。
お父様は、かかしではありません。理論的に妥当な論理があるので、それを阻(はば)める理論体系はあり得ません。それを考えようとすれば、夢のまた夢です。そうなると、彼らは、ありとあらゆることをしました。国会においてまで問題になると、すぐに日本の東京大学やアメリカのカリフオルニア大学バークレー校で集会を行い、お父様を攻撃しました。しかし、公開された席上でも、お父様に戦略的に屈眼してしまったといのです。
13 日本共産党は、自分たちの新聞である「赤旗」を中心として、連続シリーズの形で統一教会と「国際勝共連合」を暴きたてるなど、様々な方法を通して攻勢をかけてきました。しかし、そのような攻撃では私たちの動きを押さえつけることはできませんでした。
反対があれば、その反対以上のことをすることによって、大衆は反対するほうに注目するのではなく、私たちの活動に注目するようになります。そのように推進することによって、「赤旗」が取材して発表するのは、「国際勝共連合」が恐ろしいからだという結論に達しているのです。
統一教会と「国際勝共連合」は、わずか十年か二十年以内に、日本全国に影響を及ぼすことができ、すべての分野で主導的な責任を担うことができると見るのが、日本の著名な人々の判断です。
14 日本共産党は、「今後、日本を赤化するに当たって、一番の癌のような存在が『国際勝共連合』と統一教会だ」と言います。ですから、日本で行うすべての勝共活動は、全世界の共産党に伝わるというのです。
「国際勝共連合」の理論体系を打破するために、一九七四年十二月に共産世界の十二ヵ国から最も理論的な学者を糾合し、「国際勝共連合」の反共理論を打破するための会合がもたれたことがあります。ところが、「統一教会の思想は、自分たちが理解できない深い宗教的背景に基づいているので、手を付けることができない」と言って後退したという報告を私は聞きました。
統一教会の思想は、自分たちには許容できない危険なものであり、恐ろしいものであるという判断を下さざるを得なかったのです。ですから、日本の共産党は、「統一教会員と会ってはいけない。勝共要員と会ってはならず、論争もしてはならず、闘ってもいけない。私たちが損をする。私たちがすべきことは、混乱させて退治することだ」と言っているのです
15 日本では勝共運動を中心として、昼には全食口が動員され、挙国的な活動を始めるでしょう。また、夜には全国的に復興会を開催します。全国巡回復興団によって、一ヵ月に一度ずつ復興会をしながら、食口たちの原理の実力を向上させ、信仰心を高揚させようとしています。また、「食口たちを至る所に配置し、講義しなさい」と言いました。
アジア反共大会を通して、日本にいる華僑と韓国の同胞を連結させます。日本に留学に来た数多くの学生たちを大会に参加させ、勝共連合の基盤をつくるのです。特に、留学生たちは、卒業後に本国に帰るので、日本で彼らを教育し、アジアに私たちの拠点を連結する計画を立てています。このような大会を、一次、二次、三次まで継続すれば、その基盤ができると考えています。韓国や日本の政府ができないことを私たちがしなければなりません。
16 私は、日本の「国際勝共連合」に対して、全国にいる警察と中学・高等学校の先生たちを連れてきて、教育しなさいと指示しました。中学・高等学校からすべて教育する計画です。韓国でもそのようにしています。中学・高等学校の三千人以上の校長を教育しました。
朝鮮総連の学校が二百校ほどになるのですが、民団の学校はわずか十校未満です。ですから、今後、日本の中学・高等学校を中心として、全面的に「国際勝共連合」が後援できる基盤を築かなければなりません。それによって、民団の人々に対する思想教育をしなければならないのです。その基盤のもとに大使館を連結させて、アジアで基盤を築かなければなりません。
今、朝鮮総連が朝鮮大学校で思想要員を育てている以上の基盤を、早急に築かなければならないのですが、私たちが学校を造ってそのようにするのでは追いつかないので、緊急作戦を行っているのです。
17 一九六五年に、お父様が日本に寄った時、日本で高い地位にいる、ある人物に会って話をしたことがあります。その時にお父様は、「あなたたちが今のように弱々しい態度を取っていたら、決して共産党に対抗できない」と強烈に主張しました。
既に共産党は、一九七〇年を期して、大学を中心に革命を起こそうと準備しています。彼らは、自分たちの組織基盤である労働組合を前面に出さず、現在、大学生たちを立てて事を起こしているのですが、これは、彼らが一九七〇年代を前にしてすべての計画を立て、大学を通してテストをしているのです。したがって、日本政府は、このような内外の問題によって、非常に切迫した立場に置かれています。
このような状況で、統一教会は、反共路線の先頭で、勝共を叫びながら現れました。私たちが勝共運動を宣布して立ち上がってから一年にしかなりませんが、これまで私たちの青年男女は一生懸命に活動してきました。それによって、官庁や自民党のすべての幹部は、反共戦線では大学原理研究会に頼らなければならないことを認めるようになったのです。
18 日本にある五十六の大学に、統一教会の大学原理研究会が登録されており、修士、博士たちがその背後で「統一理念」について研究するという出来事が起きています。また、左翼の学生たちと原理研究会に参加している学生たちが闘争していますが、この闘争で、ある大学の左翼系の学生たちがそっくりそのまま統一教会に入ってしまうという出来事が起きました。
共産党が、自分たちの活動を強化するため、要所要所に配置した地下団体の中の一つが、統一教会に丸ごと入ってしまったのです。これが問題になり、共産党員たちが統一教会に来て、内偵をしたり反旗を翻したりしながら騒ぎ立てました。そうして、東京大学と京都大学、東北大学など、あらゆる大学で問題になりました。原理研究会が大会をするたびに、騷ぎが起きたのです。
19 日本の東京大学の大学院生ら百二十人を、サンフランシスコに連れていって教育しました。今後、日本で共産化を防ぐことができる活動を、日本政府はできないのです。統一教会がそれを知ったので、その責任を果たさなければなりません。それで、お父様が自ら命令をして始めることになりました。
(それを聞いた人は)「もう遅いから無駄だ」と思ったのですが、「やってみなさい」と言ったのです。できなければ、命を懸けてするのです。共産主義者たちが入り込んできて反対するなど、ありとあらゆることが起きました。それで、東京大学の総長が日本の教会長と協議したのです。毎日のように会って協議するので、今や親しくなりました。大部分(の学生たち)が「行く」と言って自ら志願し、名前を書きました。ですから、東大の大学院生たちも、身を引こうにも引けなくなったというのです。
この大学院の学生たちは二十五歳以上ですが、四十歳もいます。それくらいになれば、社会で自分の意志と判断力をもって、堂々と知識人と自負できる立場です。ですから、結局、みな出発することになりました。
20 私は日本に寄って、国会議員たちに「韓国の国会議員、台湾の国会議員、日本の国会議員、この三国の国会議員たちが集まり、勝共セミナーをしなさい」と指示したのですが、それをそのままやって、成功裏に終わりました。国でもできないことを私たちがしています。そのような実績をもっているのです。
ですから、日本政府も勝共連合でなければならないと考え、韓国政府も勝共連合でなければならないと考え、台湾政府も勝共連合でなければならないと考えているので、今や、互いに私たちをつかもうとしているというのです。日本は私たちをつかんで韓国と台湾に影響を与え、韓国もまた私たちをつかんで台湾と日本に影響を与え、台湾も私たちをつかんで日本と韓国に影響を与えようとしています。
21 今や、韓国と日本とアメリカを中心に、自由世界をどのように連結するかが課題として残っています。言葉だけではいけません。どのように一つにまとめるかが問題です。これを一つにまとめるために、既に日本の「国際勝共連合」と韓国の「国際勝共連合」の姉妹結縁運動を行っています。
今回、私は日本の重要幹部の婦人たちを集めて訓示をしました。もちろん、幹部の男性責任者たちはみな知っていますが、女性たちも協助しなければならないというのです。「今や七百五十万になる『国際勝共連合』の会員の背後にいる婦人たちを結束させ、これから韓国の七百万家庭の婦人たちと連合する運動をしなければならない。何としてでも、日本の婦人たちを結束させなければならない。そのためには、家庭対家庭の結束を急がなければならない」と話しました。
このようにして、日本がいくら反対しても、私たちは神様の摂理の方向に従っていける確固たる体制を、日本と韓国につくらなければなりません。そのようにしなければ、アメリカを引き入れることができないのです。
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