一九八七年五月三十日から六月四日まで、二十人の元国家首班が集まる中、ソウルのロッテ・ホテルで第一回「世界平和のための頂上会議」が開催された。「世界平和連合」の中心には、元職、現職の国家元首と世界の著名人による会議と討論の場である「世界平和のための頂上会議」がある。真の父母様は一九九一年八月二十八日、ソウルのリトル・エンジェルス芸術会館で「世界平和連合」を創設された
一九九〇年の、真の父母様とミハイル・ゴルバチョフ・ソ連大統領の会談がこのきっかけとなったのである。真の父母様は創設大会において、「各国が利潤追求だけのための経済中心政策を行うことは控えなければならない」と明言され、世界の首班たちが集い、相互理解と信頼関係を深める新しい次元の会合を提案された。これを受け、頂上会議では各国の利害関係を越えた議題を中心に、世界平和実現の問題を議論してきた。
1 再臨主として来られる真の父母は、第三イスラエルの統一圏を形成しなければなりません。ここにアメリカが協助し、イスラエルが協助しなければなりません。誰もそのことを知らずにいます。ですから、これを知っている統一教会が責任をもたざるを得ないのです。また、父母様と関わりのある世界的なすべての人脈を連結しなければなりません。そのような意味で、「世界平和のための頂上会議」を結成したのです。
2 世界で問題になるのは、第一に共産主義、第二に宗教の没落、第三は青少年の淪落だと考えています。今、全世界の国家指導者たちが最も苦心しているのが共産主義問題です。世界の指導者クラスを大きく分ければ、一つは外的世界の国家指導者たちであり、もう一つは内的世界の宗教指導者たちです。
全世界の宗教指導者たちにとって問題となるのは、疲弊したこの宗教をどのようにして再復興させるかということです。その次が青少年問題です。お父様は、これらの問題を解決するために立ち上がりました。世界の学者たちを集め、この世界の多くの国の大統領や首相たちを中心に頂上会議を設立し、高い次元で未来の世界が行くべき道を提示しようというのです。そのことに既に着手しています。それが可能な線を越えて実践段階に入っています。
世界の学界でも、共産主義を退けられる人はお父様しかおらず、世界の指導者層でも、この世界を共産主義から救える人はお父様しかいないと見ているというのです。ですから、既に外的世界は、絶対価値を中心として世界の知識人たちを糾合することにおいて一段落したのです。
3 「世界平和のための頂上会議」を設立し、最高の学者たちを連結して、その国のトップを動かす基盤を築かなければなりません。今や頂上会議を設立しておけば、一つの国当たり、少なくとも元大統領や元首相が三人以上は入るので、彼らが集まり、現地でどんな人に対しても、「私たちの話を聞かなければならない」と言えるようになるのです。そうすれば問題は簡単です。その国の最高の学者たちと最高の権威ある人と、その国の元職・現職大統領たちがお父様のことを「良い」と言いさえすれば、世界が回っていくのです。
4 一九九五年の「世界平和のための頂上会議」に参加していたのは、各国の首相や大統領を務めた人々です。カイン圏です。新しい王権を約束するために来られる父母様の前には、カイン的な立場です。各国で大統領と元大統領はカインとアベルです。いかなる国でも、元大統領が三人以上います。七人までいる国もあります。その元大統領たちは、その国の大統領を動かすことができるのです。私は、そのような背後の基盤をすべて組みました。
ですから、この人々を中心として、大統領を動かし、お父様を国賓以上に歓迎できるようにするのです。お父様はこのような国を相手にします。その国の国民の三分の一以上を祝福の隊列に同参(一緒に参加すること)させるという約束を取りつけてから訪問するのです。
5 お父様は、世界的に「世界平和宗教連合」を中心として宗教界を連合し、「世界平和連合」を中心として政治を一つにする運動をしています。このような運動は、神様の摂理を知る人や、天の側の国家がしなければならないことです。まだ、そのような国家がないので、これを知っている人がしなければならないというのです。それがお父様の立場です。このようにして、個人から世界までさっと進んでいくのです。共産主義に対して勝利したお父様です。
6 旧約時代から世界的な新約時代の終結まで迎えようとすれば、イエス様の十字架の死によって生じたすべての争いを清算しなければなりません。父母様は、右翼と左翼、心と体が分かれたものを一つにするために、「世界平和宗教連合」と「世界平和連合」を創設したのです。右翼と左翼の問題は父母様の手によって解決され、イスラーム世界も父母様を中心として祝福し、一つにまとめる活動をしています。
再臨主は、再び生き返ったイエス様の立場に立っています。ですから、思想界と宗教界を収拾しなければなりません。「世界平和宗教連合」は心の世界全体を統一したものであり、「世界平和連合」は体の世界を統一したものです。分かれた体と心を、世界的に実りを刈り入れて統一しなければならないというのです。
7 ヨーロッパでは、これからキリスト教文化を中心として一つの文化圏が形成されます。ところが、新教と旧教が闘っていることが問題です。新教と旧教を誰が一つにするのでしょうか。彼らを一つにできる人は、私たちしかいません。ヨーロッパが統一されれば、南北米も一つになります。北米は新教独立国家であり、南米はラテン文化の旧教国家として、これらが互いに闘っているのです。これらも、ヨーロッパが一つになれば、自然に一つになります。
ヨーロッパと南北米さえそのようになれば、アジア圏はそこに従っていかざるを得ません。アジアを代表し、統一教会を中心としてすべて連合していくのです。ですから、早急に日本と中国、そして、ロシアを一つにまとめておかなければなりません。そのような意味で、一九九四年三月の「世界平和連合」ソウル大会が必要だというのです。文化圏をもって価値観を設定し、一つになることができなければならないのです。
8 韓半島の周辺にアメリカ、日本、中国、ロシアの四大強国があります。この四ヵ国の重要な要人たちを組織して、世界平和会議を開催しようと思います。百二十ヵ国以上の代表を集めて国連をアベルに立て、世界平和会議を主唱し、四ヵ国の代表四人がサインして世界に発表するのです。そのようにすれば、いかなる国でも参加せざるを得ません。
ここには、アメリカ、ロシア、中国、日本などの経済界の最高クラスがすべて集まっています。ですから、その指示する方向に応じなければ、今後の貿易問題、外交問題など、すべての面で損害を受けるようになります。
それで、お父様は、「世界平和連合」をつくったのです。平和世界を成し遂げるためには、周辺のいくつかの列強だけが集まってはいけません。このような基盤をもって、今後、世界が行くべき方向を指導できる人はお父様しかいないというのが、最高の為政者たちが下した結論です。
9 今まで、世界に各種の平和会議が多くありましたが、知ってみれば、すべてが自分、あるいは自国の利益を優先させる会議なので、利己主義に目がくらみ、真の世界平和の道を探し出すことはできません。
私は「世界平和連合」のほかにも、「世界平和女性連合」、「世界平和宗教連合」、そして、「世界平和青年連合」まで創設し、二十一世紀を、ために生きる利他主義の新世界に導くための人類を代表する中央機構、すなわち民間国連のような汎世界的機構をつくろうという夢をもっています。言い換えれば、明けてくる二十一世紀を見越しつつ、互いにために生き合う世界と真の愛を実践する新しい世界秩序の確立に邁進しようとしているのです。私が創設したあらゆる機構と組織は、正にこのような世界的な愛の実践の場として設立された組織です。そして、「世界平和連合」は、創設してからまだ三年たっていませんが、このように多くの世界の指導者の同志をもつようになったことに、私はとても満足しています。皆さんは、私がこのような世界平和運動を起こした動機がどこにあるのかを正確に理解してくださり、私と共に真の平和世界建設に向かって邁進しましょう。
Create your
podcast in
minutes
It is Free