二〇〇五年六月二十五日から二十八日まで行われた、アメリカ四ヵ都市の巡回講演において、真の父母様は、北米大陸とロシア大陸を隔てているベーリング海峡の八十五キ口区間に海底トンネルを建設することにより、国境と人種、宗教、理念などの壁を超越した地球村一家族の平和世界を実現することを提案された。そして、これを具体化するため、二〇〇八年一月十八日、「財団法人・世界平和トンネル財団」を設立されるなど、積極的な支援に乗り出された。ベーリング海峡は、アメリカとロシアの二つの強大国が鋭く対立し、一時は民主と共産の両陣営を隔てた理念の壁でもあった。そのような点で両地域を連結することには、大きな象徴的意味がある。真の父母様はこれについて、「世界を一日生活圏にし、人種、宗教、文化、国家の壁を崩して、神様が願ってこられた世界平和をこの地球星に創建すること」と説明された。そして、特に国境は、人間の利己的な欲望ゆえにつくられたものなので、世界平和は国境を撤廃するときにのみ訪れることを強調されたのである。
10 父母様がアメリカで発表したのが、ベーリング海峡の国境線撤廃です。それが有名な事件になりました。これは万国が願うことです。国際平和高速道路を八車線で造り、世界平和の緩衝地帯を設定するのです。そのようにして、一日生活圏内に入ろうというのです。また、今後、飛行機で七時間あれば、地球を一周できる時代に入るようになります。そのような文化を主導し、準備しているのです。それで、皆さんは、世界のためにすべてのものを投資しなければなりません。
11 アメリカのアラスカとロシアの国境になっているベーリング海峡に、日付変更線が通っています。その境界線をなくし、二つの群れに分かれた地球星を一つにすることを決心して、アメリカでベーリング海峡に橋梁や海底トンネルを建設することを発表しました。これは、ロシアとアメリカだけの仕事ではありません。全世界の仕事であり、天地の仕事です。
12 もどかしいことに、いまだ神の国、神様の地がありません。ですから、現在のような国もあってはいけません。
国をなくそうとすれば、国境がなくならなければなりません。境界線がなくならなければならないというのです。それをなくそうと思うので、ベーリング海峡に平和の王の道路とトンネルを開通させようというのです。
国境をなくさなければなりません。今後、平和を愛する人々は、家を捨てて巡回しながらこの地で暮らすのです。百二十マイル圏内に緩衝地帯をつくって、そこで暮らすことができます。国境がなくなるとき、神の国ができるのです。
13 ベーリング海峡に橋梁を架けたり、トンネルを通したりして北米とロシア大陸を連結し、善なる目的で使用される物だけが行き交う道にしなければなりません。闘争と戦争の物資を移動させてはいけないのです。
神様の祖国の境界線を中心としてサタンを追い出し、神様の息子、娘たちが精誠を尽くして、これを建設しなければなりません。
神様の祖国光復のために、誰彼を問わず、しなければなりません。兄ができなければ弟がしなければならず、弟ができなければ兄がしなければなりません。父ができなければ息子がしなければならず、息子ができなければ父がしなければなりません。夫ができなければ妻がしなければならず、妻ができなければ夫がしなければならないというのです。
14 世界を一日生活圏にしなければなりません。そのためには、世界各地にピースキング・ブリッジとピースキング・トンネルを造らなければなりません。今までピースキング・ブリッジがなく、ピースキング・トンネルがありませんでした。これは、神の国と神様の故郷を探し出せる最後の橋であり、最後のトンネルです。
15 現在の世界の高速道路は、天の国の高速道路ではなく、サタン世界に属した高速道路です。ですから、ベーリング海峡を中心として、この地球星を包囲し、神の国にしようというのです。百二十マイルを緩衝地帯のようにし、八車線ずつで往来できるようにしておくのです。
そのようになれば、その下にある国々は自動的に、どこでもすべて通ずるようになっています。このような平和の王権を中心とした道路なので、この道路では争いをする武器のような物は運搬できません。軍需物資、戦争物資は通過できないようにするというのです。
16 二〇〇七年一月三日に、十二支派を編成しました。これは、ベーリング海峡を中心として世界的な公路を造るためです。神様が地球星にお出ましになるために必要なので、水と地、海と陸地の境界線を中心として、それを造らなければなりません。その公路は、平和の統一高速道路であって、戦争の統一高速道路ではありません。目を閉じても走れるように、八車線、十六車線で造るのです。このように、八車線と八車線で十六車線にしておけば、どれほど幸福な道路になるでしょうか。
宗教者たちがその公路を造るために、精誠を尽くして準備しなさいというのです。宗教者たちが一つになって、その道路を造ろうというのです。そこに、搾取したお金や、汚れたお金は、持ってきて使ってはいけないというのが、お父様の哲学です。
17 なぜベーリング海峡の問題を解決しなければならないのでしょうか。なぜ東洋と西洋が分かれたのでしょうか。ロシアとアメリカがなぜ分かれたのかというのです。ベーリング海峽がなかったとすれば、ロシアとアメリカが連結されるのです。そして、「統一思想」さえ知れば、自動的に国境がなくなります。問題はそこにあるのです。
水はどこにでも行くことができます。空気にも境界がありません。太陽の光も、隙間さえあればどこにでも入り込んでいくのです。このような生命の三要素である水、空気、太陽の光は、どこにでも流れていきます。どこでも、深い所を訪ねて入っていくのです。また、水は木のてっぺんにも上ります。毛細管を通して上がったり下がったりするのです。そのような要素と同じように、人々は便利に暮らさなければなりません。
一日生活圏をつくろうというのです。自動車に乗ってロンドンを出発し、ヨーロッパでもどこでも行ったり来たりして、行きたい所にはすべて行けるようになれば、どれほど便利でしょうか。今は、国境があるので、ビザの手続きだけでも複雑です。サタンがそのようにしておいたのであって、神様がしたのではありません。大宇宙で理想的な法度を通して動くときは、国境があっても、その国境を越えるのです。大宇宙が一つの宇宙として動くのです。ですから、境界線が問題です。
18 太平洋に柱を立て、土台を築いて橋を架けなければなりません。そのように橋を架けて、思いどおりに太平洋も渡って行き来できるようにしなければなりません。ベーリング海峡を中心としても、思いどおりに往来できるようにしなければなりません。ですから、地球星に国境があってはならず、天地にも国境があってはなりません。
対立しているイスラームとキリスト教、ユダヤ教は、一つの根から分かれたので、これらを再び一つの根として収拾して、神様のみ前に整理し、堕落していない本然の位置に立てなければなりません。ですから、宗教がなく、政治がない、一つの家庭の兄弟の友愛をもって、与え合いながら生きなければならないのです。
19 真の父母は、中東と韓半島、ベーリング海峡の三つの患難地域をすべて解放しなければなりません。ですから、必ずベーリング海峡に海底トンネルを設置しなければならないのです。旧約時代にはアダム圏家庭を築けずに破綻させ、イエス様の時代には国を築けずに破綻させました。
真の父母の時代には、ベーリング海峡を中心として、天地の統一世界を成し遂げなければなりません。そのために、来られる真の父母が責任をもち、三つの地域に向かって平和の旗を掲げ、立ち上がったのです。この歩みがどれほど息の詰まる歩みだったか分かりません。韓国が父母様の代わりに立ち上がるようになれば、祝福を受ける国になることができるのです。
20 本来、神様の理想の実現は、神の国、神様の家庭の上で成し遂げられます。それと同じように、日韓トンネルやべーリング海峡トンネルを私たちが造るのです。そのようなことをするのは、一日生活圏内に入るためです。この巨大な世界が、国境線を中心として複雑な環境と複雑な闘争の歴史を残すことによって、どれほど混乱した環境になるかというのです。
ですから、否が応でも、一つの世界をつくらなければならないというのが、人類の前に最後に残された課題です。そのことを私たちが引き受け、責任を果たさなければなりません。このような天の摂理的総整備の責任を、私たちが果たさなければならないというのです。
21 今後、日韓トンネルとベーリング海峡トンネルを、統一教会を中心として世界の十三の教団が連合して開拓しなければなりません。宗教界が担当して開拓すると発表しなければなりません。私たちは「万王の王神様解放圏戴冠式」を終えました。神様が顕現したのです。
釜山を中心として、南海全体に基盤ができています。島嶼国家を連結できる太平洋を中心としたハワイの基盤、世界の島と半島と大陸を連結できる基盤が、すべてできているというのです。その基盤を通して、私たちはアベル国連も宣布しました。その次は、父母国連を宣布しなければなりません。
万王の王の神様、お一人しかいない王の解放圏戴冠式が終わり、神様が顕現できる時代なので、恐れるものがありません。私たちが躊躇することはないのです。ふたをすべて開けることのできる、天の国の秘密と地の秘密をすべて現し得る基準まで来たので、これを一ヵ所に集めて、世界から注目と関心を集められるのです。経済問題、政治問題、国家と国家の間に絡み合った事情を解かなければなりません。
22 私はいち早く、日韓トンネルとベーリング海峡の開発に着手すると宣布しました。「ワシントン・タイムズ」にもこれに関する記事が出ました。このために今後、宗教者が先頭に立つのです。「ワシントン・タイムズ」が、統一教会の背景を中心として、日韓トンネルを造り、ベーリング海峡に橋梁を架けたりトンネルを掘ったりすることに、莫大な資金を投入することも意に介さないと発表しました。
政治家たちと金持ちたちがこの問題を巡って争っていては、何年かかるか分かりません。それで、宗教者が団結して、このことに責任をもつと発表したのです。
23 ベーリング海峡の「ワールドピース-キング・ブリッジ・アンド・トンネル」は、今後、人類史の和合と統一のための大役事、最も大きな記念碑的事業になるでしょう。人類のために、これをしなければなりません。
お金をたくさんもっている人がお金さえ出せば、技術を誇る人が来て、橋を架けたりトンネルを掘ったりすればよいのです。日本人やアメリカ人が一つになってトンネルを掘った、橋を架けたりしなければなりません。ここに教会と平和大使、NGOも参与しなければなりません。
24 ペーング海峡の道路は、地球星の平和の公的な道路として空中を連結させ、海を連結させ、陸地を連結させなければなりません。飛行機で飛び、船で往来し、車で動くところは、すべて公的な道路になります。特に、平和の王が設定した道路なので、この道路では戦争物資を絶対に通過させることはできません。
この公的な道路は私たちが管理するので、すべての交通手段に対して、軍需物資、戦争物資を載せては、一切往来できないようにするのです。戦争のために準備する世界各国の経費の消耗は、どれほど大きいでしょうか。平和理想を実現するためには、何でもすることができるというのです。
25 ベーリング海峡の開発のために、私は財団をつくって準備しています。そして、日韓トンネルも既に一九八一年に準備をして、工事をしてきているのです。いくらやっても、それを誰かが奪っていくことはできません。
そうなれば、世界が一日生活圏内に入るのです。このようにすることによって、時差を感じなくなり、世界が一つの村落のように志のある人が集まって教育もできサッカーもでき、オリンピック大会もできるのです。
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