12 「リトル・エンジェルス芸術団」は、今や有名な団体になったので、アメリカのニクソン政府を中心として、ホワイトハウスで公演をします。そして、イギリスでも、女王の前で公演をします。日本でも、内閣官房を中心として公演をするようになっています。このような実情なので、既に芸術界で世界的に公認を受けた立場に立っているのです。
今回、ヨーロッパに行くに当たっても、イギリスから二ヵ月間、特別な要請を受けました。ドイツやスペイン、フランスでも、芸術家たちが私たちを歓迎しても損をしないことを知って、私たちに公演を要請してきたのです。それで、イギリスを中心に、今回二ヵ月間、最高の芸術家たちにも会い、公演をすることになりました。
ところがイギリスは、子供たちが四十日以上は公演できないようになっているので、四十日間と定め、残りの期間はスペインに行って公演することになったのです。このように、私たちの舞踊団は、既に世界的な基盤を築いています。公演を通して膨大な人的基盤を連結するのです、
13 大韓民国を代表する、平和と友情の使節であるリトル・エンジェルスが、ここソ連公演を行うようになったことは、私にとって途方もない喜びです。
私が皆さんにお知らせしたいことは、四千万の大韓民国の国民も、やはりリトル・エンジェルスと共に、皆さんと皆さんの祖国に大韓民国の友情と親善の気持ちを伝えたいと思っているということです。
昨晩、私たちは全世界的に有名なボリショイバレエを観覧する時間をもちました。私たちは、ボリショイバレエ団の優雅な美しさと完璧な演技に、ただ感嘆するばかりでした。その時、私たちが切実に感じたことは、文化・芸術の世界には国境がないということです。芸術は国籍と人種と理念の壁を自由に飛び越えます。今晩、ボリショイとは全く異なる公演を鑑賞しましたが、私たちが感じたのは同じことでした。
このように、韓国の子供たちが見せてくれた美しい芸術の世界は、皆さんへのプレゼントであり、東方の芸術の美しさと伝統に、私たちは魅了されるしかありませんでした。これは正に、国家間の文化・芸術の交流が、世界平和を実現する日を早めるに当たって、どれほど重要な役割を果たすかを見せてくれているのです。
14 一九九八年五月、「リトル・エンジェルス芸術団」が北朝鮮に行きます。お父様が計画したことが、すべてぴったり合うのです。一九九八年三月に、「ユニバーサル・バレエ団」がワシントンをはじめ、アメリカとカナダの十二ヵ都市で公演をしました。リトル・エンジェルスが北朝鮮にも行くということは、天の側に立ったということです。
韓国がプラスであり、北朝鮮がマイナスであれば、お父様がこのプラスとマイナスを統一するというのです。これは誰もできません。政府もできません。お父様が東洋の踊りと西洋バレエを合わせて、東洋と西洋を代表する最高のバレエ団と、最高の「リトル・エンジェルス芸術団」をつくったのです。東洋と西洋でそのような最高の公演をするようになれば、統一的な文化芸術世界が現れると考えるのです。
15 平壌で南北頂上会談をする前に祝賀公演をしなければならないのですが、リトル・エンジェルスが十日間準備して、公演をしました。二週間もかかりませんでした。夢のような話です。これは、政府が十年かけてもできないことです。リトル・エンジェルスがなければ、どうなっていたでしょうか。北朝鮮からは、平壌少年学生芸術団が韓国に来ました。リトル・エンジェルスがなければ、それが可能だったでしょうか。北でもそのような内容を知っています。むしろ、私に対して「本当に有り難い」と言っていました。そして、「南北統一をするに当たって、先導する立場に立ってくれることを願う」と言ったのです。また、リトル・エンジェルスの公演を祝賀し、感謝する意味を込めて、五色の石粉で描いた絵を送ってきました。それは、千年、万年、変わらないものです。
リトル・エンジェルス芸術学校の設立真の父母様は、一九七三年三月二十七日、子供舞踊団の養成と芸術家教育のために、リトル・エンジェルス芸術学校の起工式を行われた。リトル・エンジェルス芸術学校は、この年の十二月一日に学校の設立認可を受け、一九七四年三月五日、「愛天、愛人、愛国」を建学理念として開校した。一九七七年二月八日に第一回卒業式を行い、一九七七年二月十六日、校名を仙和芸術学校に変更した。
16 今日、思想的な世界観において、共産主義が主軸になり、民主世界もそこに対峙して付いてきましたが、完全に崩れてしまいました。ですから、人を中心として最も根本となる問題は、「愛とは何か。惰緖とは何か」ということなのです。しかし、このような問題を収拾するのは、ほかでもありません。正に文化、芸術を中心として収拾するのです。最も短い時間で大衆に衝撃を与え、若い人々の方向に新しい刺激を与えることができる道は音楽世界です。これが文化・芸術です。ですから、一九七四年にリトル・エンジェルス芸術学校を造りました。
17 リトル・エンジェルス芸術学校を造ったのは、統一教会の理想を世界に連結させ、文化創造の基本となる文化・芸術を普及させて、互いに協力し合えるようにするためです。この学校の教育目標は簡単です。天を愛する愛天、人を愛する愛人、国を愛する愛国で、世界人類を一つに連結することを教育理念としています。この学校は、韓国で有名な学校です。日本でもそうですし、アジアでもそうなのです。
18 皆さんが勉強をするのは大変ですが、勉強をすることによって、人生の問題をめぐって、天の息子、娘の道、神様がいるのかどうかを知らずに死んでいった私たちの兄弟たちが今、「来なさい」と皆さんを呼ぶ、その声が聞こえるというような感覚をもたなければなりません。ですから、「希望のあすがあなたたちを訪ねていくから、その時まで私を待ちなさい」という思いをもって、夜を徹して勉強しなければなりません。より一生懸命に勉強しなければならないということです。
もしリトル・エンジェルスの皆さんがそのような思いで勉強するようになれば、このリトル・エンジェルスは、子供の王宮だけでなく、青少年の王宮、壮年の王宮が始まる所であり、老年の王宮に拡大して、全世界を代表するようになるでしょう。これは、世界のすべての子供たち、世界のすべての青少年たち、世界のすべての壮年たち、世界のすべての老年たち、すべての人々が、韓国にいるリトル・エンジェルスの出身者たちを王のように迎える時が来るだろうということです。
それは、愛を中心として神様の息子、娘を造ったので、それ以上に有り難いことがないからです。すべての人を愛することが、王のすることなので、万民が皆さんを仰ぎながら愛するでしょう。そのようになるとき、リトル・エンジェルスの皆さんは、世界に責任をもたなければなりません。
19 私たちがもっているものは世界的です。「リトル・エンジェルス芸術団」もそうです。「リトル・エンジェルスをアメリカに送る」と言ったとき、あらゆる人たちから滑稽に思われました。アメリカで公演できる選抜隊を教育したのですが、仕上げで三ヵ月間、教育をして、アメリカ公演に出発させました。団員たちは寝ている間、夢の中でも教えを受けて学びました。霊界からコーチを受けたのです。
また、私たちの館がありませんでした。リトル・エンジェルス学校がなく、舞踊ができる場所がなかったというのです。ですから、当時はお金がありませんでしたが、リトル・エンジェルス芸術会館を造りました。
第二節 「ユニバーサル・バレエ団」 「ユニバーサル・バレエ団」の創団
真の父母様は、文化芸術を通した理想的平和世界である心情文化世界の具現という趣旨で、一九八四年五月十二日、「ユニバーサル・バレエ団」を創団された。「芸天美地、天上の芸術によって世の中を美しく」をビションとして創団された「ユニバーサル・バレエ団」は、韓国で最初の民間によるプロのバレエ団である。
第一回公演の「シンデレラ」を筆頭に、韓国内、そして、世界十七ヵ国で千八百回以上の公演を披露し、アジアの代表的なバレエ団に成長した。
1 バレエは西洋舞踊ですが、西洋はキリスト教文化圏です。キリスト教文化圏は新婦文化です。主を新郎として、家庭と国に定着することを願ってきたのです。
新婦が願うのは新郎ですが、新郎と新婦が出会って歴史的な恨、神様の恨を解き、解放された踊りを踊ることによって、天地を振動させようという、決意に満ちた皆さんになることを願うものです。ですから、名前も「ユニバーサル」としました。
2 バレエと言えば、西欧社会、キリスト教文化圏では最高の芸術と考えています。これが、ロシアで最高の位置をつかみました。お父様は、一九八四年に「ユニバーサル・バレエ団」をつくり、世界の頂上に向けて鍛錬させ、準備してきました。そうして、「リトル・エンジェルス芸術団」は東洋文化を中心として、「ユニバーサル・バレエ団」は西洋文化を中心として、芸術世界のトップに立つようになりました。このような驚くべき事実は、歴史的にたたえるべきことです。新しい文化世界の創造に、輝かしい一つの礎石を据えたというのです。
3 お父様には、見えない力があります。それで、芸術分野で「ユニバーサル・バレエ団」をつくったのです。西洋世界がいくらバレエ文化を誇っても、今、お父様がその先頭に立っています。西洋世界の人々は自分たちの文化をもって誇りますが、「さらに大きく発展できる希望的な内容があるか」と言えば、ないというのです。西洋世界のバレエは次第に下がっていきます。霊的な概念がありません。個人主義的な傾向に変わるので、統一がなく、伝統的なバレエの精神が消えたのです。
それをお父様が知って、先頭に立ちました。人種が異なり、宗教と習慣が異なり、国家が異なりますが、そのようなものをすべて飛び越えて一ヵ所に集めるのです。伝統を立てるのです。一九八四年の創団以降、十四年が過ぎ、それが事実として証明されるので、西洋世界が付いてきます。霊的な面でも文化的な面でも、最高の位置に上がってきているというのです。
4 お父様は、世界に出発する時、絶対に疑いませんでした。心は一つでした。ありとあらゆる人が来ては去り、ありとあらゆることがありました。しかし、一つの目的に向かって駆けてきました。ですから、皆さんがこれから行くための、すべてのものを準備したのです。世界の先進国家群に入っていける万全の準備を、すべてしたというのです。
「ユニバーサル・バレエ団」だけを見てもそうです。その内容がどれほど感動的か分かりません。どれほど感動的であれば、「ニューヨーク・タイムズ」が一ページを使って三回も紹介してくれるでしょうか。そのような歴史はありません。ここから飛躍して、トップガン(Top Gun)になったのです。
5 お父様は、踊って歌う「リトル・エンジェルス芸術団」と「ユニバーサル・バレエ団」をつくりました。西洋でも東洋でも、笑顔で歌い、笑顔で踊れる最高の芸術団体をもっています。そのようになるためには、何回も反復して練習し続けなければなりません。数百回、数千回、同じ動作を絶え間なく反復し、練習を行う人がチャンピオンになるのです。
自由世界やアメリカは、個人主義の王国になったので、伝統的なバレエの精神は消えてなくなったと考えたのです。しかし、「ユニバーサル・バレエ団」は、縦的な伝統を重視し、困難な過程を経てきたので、ナンバーワンの位置に上がりました。だからといって、驕慢になりなさいということではありません。これからが始まりです。
実際の世界が皆さんを待っています。ですから、最高になるために、絶え間なく反復し、訓練しなければなりません。そうすれば、のちに驚くべき基盤を備えるようになるというのです。舞踊も、文化的背景と精神の結果として生まれるものです。それが芸術世界です。私たちは、東洋の芸術と西洋の芸術を占領するのです。東洋の芸術を代表したものがリトル・エンジェルスであり、西洋の芸術を代表したものが「ユニバーサル・バレエ団」です。
Create your
podcast in
minutes
It is Free