13 今まで、私たち韓国の教会は、外国に十分な援助をしてあげることができずにいます。これから皆さんが外国に十分な援助ができるようになるまで、推し進めていこうというのです。お父様は、工場を造るまで数多くの反対を受けてきましたが、そのようなところまで考えています。
ですから、第一線、第二線に分けて自力基盤を固めなければなりません。今までは、私たちが涙と血と汗を流しながら神様の心情を学びましたが、これからは経済的な基盤を築いていかなければなりません。世界を復帰するためには、世界的な経済基盤が必要だというのです。ですから、工場を経営しようとするのです。
14 青坡洞に「統一産業」を造る時は、日本人が住んでいた家屋から出発しました。家の裏に、練炭を積んでいた半坪ほどの場所があるのです。当時は旋盤がなかったので、日本人が使っていた古い旋盤を、貨幣改革の前に七十二万ウォンで買ってきました。その時、私はそれを見て、「これが七千台、七万台の機械に増えるだろう。大韓民国の軍需産業や自動車工業にまで次々と発展させる。信じなさい!」と言いました。その当時、それを信じると思いますか。多くの人たちが、「とんでもない話をしている」と思ったかもしれません。
15 韓国の自動車工業の出発当時、「統一産業」が大きく寄与しました。私は技術世界の全権をもって、その時から韓国が産業復興できる基盤を築いたのです。当時、お父様の考えでは、そのようにするためには、「統一産業」で特製品を作るしかなかったというのです。
韓国で有名になったとしても、大したことはありません。特許品を作らなければならないのです。研究開発をして、国が必要とする物を作らなければならないというのです。だからといって、直ちに機械工業をすることはできません。それで散弾空気銃を作ったのです。散弾空気銃の開発には、お父様のアイデアがたくさん入っています。
16 日本で機械の展示会をするとき、「統一産業」が開発したシステム機械ラインをもっていって展示しました。日本は、これまでコンピューターチップのような物を作るのはファナック(FANUC)が一番だと思って誇っていたのに、その会社の社長が来て見学し、驚いたというのです。「統一産業」は何でもないと思っていたのですが、大したものだというのです。また、ドイツに私たちは四大工場をもっています。その四大工場の旋盤のような物は一番です。世界で何万トン級の船や戦艦、航空母艦などのスクリュー軸だけでも、五十メートルにもなるものがあるのです。そのような物は、どこの工場でも造れるわけではありません。
韓国の自動車工業が今日、このようになれたのは、「統一産業」があったからです。韓国の主要な自動車会社に、「統一産業」の製品が入っています。
17 私たちは、専門の機械分野で多くの経験を積まなければなりません。機械工業のための良い経験を積まなければならないのです。そのために(いろいろな所を)訪ねて回るのです。お父様は、ドイツやフランス、イギリスなどにある工場をすべて見て回りました。日本はもちろん、アメリカも同じように、すべて見て回りました。
それでは、なぜ一番大変な機械工業をしなければならないのでしょうか。早く世界的な位置に進むためです。答えは簡単です。これが最も難しいので、これを解決すれば、世界のすべての分野でチャンピオンになるのです。それを長い期間ではなく、短い期間で成し遂げようというのです。
今、「統一産業」は、あらゆる機械の自動化ができる段階に入ってきました。
18 水澤里に「統一産業」を造ってから、私は忘憂里(マンウリ)峠を越え、一日に二回通ったことは言うまでもなく、三度通った日もたくさんあります。毎日、一度は通うようになっているのです。
なぜそのようにしたのでしょうか。世界の工業界を掌握するためには、精誠を尽くさなければなりません。血の涙を絞って捧げたその精誠が天にしみ渡って、霊界に行ったすべての工業人たちがその精誠に感動し、地上にいる人々がその精誠にひざまずくようになってこそ、天の所有権になると考えたのです。ですから、そのように精誠を尽くしたのです。
私は、できる限り、清平にも毎日のように通います。精誠を尽くすためです。世界最高の指導者になるためには、いかなる面でも主人にならなければなりません。難しいからといって行かないわけにはいきません。お父様は一人で数十年間、そのことをしてきました。ですから、天が祝福するのです。これは、サタンが讒訴できないようになっています。
19 「統一産業」の工場にいる人々は、「お父様はお忙しいのに、何をしに毎日のように工場に来られるのだろうか」と思うのですが、そのように考えてはいけません。昨晩見たものと、けさ見るものには大した違いがないかもしれませんが、きのうよりもきょう、発展したものがあれば、その違いに興味を覚えるのです。同じ機械を造っても、きのうよりどれほどうまくできたかを見て、少しでも発展したことがあればわくわくするのです。これは、私たちの旗を立てることです。そのようにしてこそ、神様のみ前に賛美を捧げることができ、何らかの条件を立てられるのです。
ですから、ある基準までは、お父様がそのようにしなければならないというのです。このように進むとき、私たちが計画することに対して妨げとなるものがあれば、切られてしまうか、何かの事件が起きて、道が開かれるようになっています。皆さんの協助次第で、道が開かれたり、塞がったりするようになっているのです。皆さんは、お父様の行く道を理解できません。お父様は今、冒険をしているようですが、のちのちすべて成就されるのです。
20 私が工場に対して精誠を尽くしたのは、水澤里工場一つだけのためではありませんでした。そこに大韓民国の運命と世界的運勢を連結して祈ってきたのです。
今や、私たちの工場で生産する製品が、一つの重要な産業品目として登場し、国家と契約して生産過程に入るようになれば、お父様の責任は終わります。韓国のいかなる産業体よりも重要な産業体にすることが、お父様の願いです。これがしっかり定着すれば、急速に発展するでしょう。
21 私はこの国をつかんで、身もだえしています。国のために生きているのです。私の一族を投入し、犠牲にするのです。私は今に至るまで、大韓民国の未来のために、負債を負いながら働いています。
私は、ドイツの科学技術を移転するために、一九八〇年から一九八五年まで、ありとあらゆる侮辱を受けました。そうして、世界の先端科学技術を「統一産業」に連結し、この国、この民族が未来に進んでいける土台をつくっておきました。そのためにあらゆる風雪を経てきたのです。
ある学者はそのような内容をすべて知って、「今、韓国の自動車工場がこのように発展するようになったのは、『統一産業』を中心としたレバレンド・ムーンの功労が大きい」言ったのです。
第四節 企業体の設立と経済基盤の拡大 「一和」
真の父母様は、環境創造のための経済基盤を確立するため、国内外に数多くの企業体を立てられた。その中の一つが、一九七一年十二月に設立した「株式会社一和」である。
一和は、韓国人だけでなく、世界の人々の健康のために、韓国の特産品である人参製品を開発して普及した。真の父母様は、一九七三年八月、京畿道(キョンギド)九里市(クリシ)水澤洞(ステクドン)に社屋を竣工するとともに、「誠心誠意」という揮毫を下さった。一和は、食品部門において「メッコール」と「椒井里(チョヂョンニ)鉱泉水」、人参部門において「人参茶」と「ジンセンアップ」、「サムジョントン」、製薬部門において「牛黄清心元(ごおうせいしんげん)」などを開発、販売している。
1 国内外にない人参製品工場を造ったというのは、私たちの誇りにもなります。一和という旗のもと、新しい人参製品分野の仕事が始まりました。これからの展望は、相当に明るいと考えるのです。
「統一産業」が水澤里で長年、基盤を固めていますが、和製薬は「統一産業」よりも次元の高い立場で、新たに世界的な経済問題を解決するに当たって、私たちになくてはならない重要な基盤になると考えます。そのため、どのようにしてこの製品を世界市場に販売するかが問題ですが、外国の食口全体が一つになって販売に力を注がなければなりません。私たちが計画することが、今後、統一運動が発展していくに当たって、経済問題を解決する土台になることを願い、ここに力を注ぐのです。
2 人参は、韓国の特産物です。人間を中心として万物を見れば、一番高価な物が人参です。ですから、人参は植物界の王者だと言えます。このような点で、「統一思想」と相対的関係にあることは、言うまでもありません。韓国の特産物であり、誇りである人参に対して、私たちが報いているかというとき、報いることができていないと考えるのです。
天が人参を与えたのであれば、韓国の国民のためだけに与えたのではありません。これは、世界の人類のために与えたものです。したがって、世界の人類がたたえ得る本場の産地に住んでいる韓国の国民は、人参の価値を知らなければならず、その価値を韓国だけのものにしてはいけないというのです。これを世界の人が互いに愛し、互いに貴く感じられるようにしなければなりません。
3 いくら工場が良く、いくら資材や機材が素晴らしくても、素晴らしいこの環境を動かす主体になる人が素晴らしくなければなりません。人は一人だけではありません。一和グループ全体が合わさって一つの体制を形成し、ここから各自が「高く上がっていこう」と言わなければなりません。各自が代表的な立場で引き上げる立場になれば、左手や右手も上がるようになり、頭も上がるようになり、体も上がるようになります。そうすれば、一和は自然に国家に認定されざるを得ず、アジアに登場せざるを得ず、世界に登場せざるを得ないのです。一和グループの要員たちは、メッコールの主人にならなければなりません。「メツ(脈)」とは、「魂」のことを意味します。天運を動かせる主流のことを意味するのです。
4 メッコールは健康飲料です。国民の健康のためにメッコールを作ったのです。また、これから全世界にメッコールを販売しようと考えています。大韓民国で基盤を築けば、間違いなく百発百中、ただそのまま人類にメッコールを飲ませることができ、一和製品を飲ませることができるのです。
ところが、このような伝統的価値が眠っています。まだ目覚めていないのです。私たちの生活における莫大な経済的機運が眠っているので、これを起こし、万民を解放する飲み物として、トップに立たせなければならない責任が私たちにあるのです。
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