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18 宇宙主管を願う前に、自己主管を完成しなければなりません。キリスト教徒や宗教を信じる人々は、それを知らなければなりません。誰もが優れた人になることを願いますが優れているとは、どういうことでしょうか。優れた人になる近道は、まず自分から正すことです。体と心が毎日のように争っていて、休戦できずにいます。(このままでは)祖父から自分、自分の息子、娘、孫、千年、万年たってもこの争いは続くでしょう。数多くの聖人たちが来ては去りましたが、解決できませんでした。
しかし、お父様がこの問題を解決したのです。ですから、真の愛によって一つになり、共鳴の境地に至れば、修道を通さなくても、すべて分かるのです。私はこれまで、迫害を受け、追われる身の上になりましたが、その渦中で生き残ったのは、私自身が行く道を知っていたからです。
神様の垂直下に入れば、行く道が分かるのです。方向を知っているので、いくら大騒ぎしても、私の行くべき道を行くのです。お父様は、「滅びるだろう」と言われましたが、滅びませんでした。
19 皆さん個人の体と心が分離しています。しかし、アベル的な立場に立っている心は、体のために今まで犠牲になってきました。投入して忘れ、また投入して忘れることを、一生の間続けるのです。ですから、心を中心として、体が一つにならなければなりません。体と心が一つになったところに天が共にあるのです。そのような男性とそのような女性は、カイン・アベルと同じ立場に立っているので、その二人が一つになるとき、神様が臨在できるのです。
愛の関係を中心として、一つになったカイン・アベルの立場を探して立てなければ、発展することはできません。個人時代から家庭、氏族、民族、国家時代までそれを整理して、勝利的基盤を成立させなければ、神様の解放、アダム・エバの解放、子女の解放圏は成り立たないのです。
20 宗教がすることは二つです。第一は、心に強い力で刺激を与えることです。宗教を信じれば、精神が引き込まれるほどの刺激を受けます。体のあらゆることを忘れてしまえるように、心に強い衝撃を与えることによって、神様がいることを初めて知って、「ああ、主人は神様なのだなあ。この体と関わりがある悪魔ではなく、神様なのだなあ」ということが分かるように、心に強い力を補給しなければなりません。皆さんは今、心と体の力が同等なので争うのです。心に三倍から五倍くらいの力さえ吹き込めば、心が体に勝つことができます。
第二は、体を打つ力を強化することです。これと、心に強い力を補給することが、宗教の二大役事(働き)です。心を強くしようとすれば、三年間だけ、体を引っ張っていき、心の思うとおりにすればよいのです。
心と体の力が同等なので、体が屈服できるようにひたすら苦労させるのです。宗教では「断食をしなさい。温柔、謙遜でありなさい」と言います。体は「温柔、謙遜になろう」とはしません。ですから、「温柔、謙遜でありなさい!犠牲になりなさい!」と言うのは、二つのうち一方を強調するためです。(それで)宗教では、苦労しなさいと教えるのです。
21 主体と対象である心と体が、一つにならなければなりません。私が修養しながら、最も苦労したことがそれです。体と心は、簡単に一つにはなりません。一番の問題は、眠ることと食べることです。おなかがすけば、精神が乱れます。眠気に襲われれば、目が言うことを聞きません。その次には、男性として、女性に対する問題です。これが三大怨讐です。
この問題をすべて清算し、きれいにしなければ、天の国に行けません。そのような問題にぶつかるので、標語が「宇宙主管を願う前に、自己主管を完成せよ」だというのです。私がいくら天下を牛耳り、天下を統一すると言っても、私自体の統一を果たせなければ、すべてが一時に崩れるのです。
22 世界が必要とする宗教とは、いかなる宗教でしょうか。平和を提示する宗教です。そのような宗教になるには、自分を重要視し、また、自分を中心とした所有観念や所有欲をもっていては不可能です。それは、歴史時代に、自分の祖国と自分の民族を中心とする主体的観念に支配されていた形態を抜け出すことができません。これを抜け出させるために「自分を犠牲にしなさい」と言うのです。
しかし、自己の利益を追求する世界の歴史に付いていけば、戦争歴史それ自体から抜け出せません。それを知る天は、「自分を犠牲にしなさい!自分を否定しなさい!」と言うのです。また、「自分が主体の立場に立っても、主体である自分の利益を追求するのではなく、相対の利益を追求する道を選びなさい」と言います。そうして、犠牲を強調し、奉仕を強調し、自分自らを否定する道を尋ねていくのが宗教の道です。
第二節 宗教を通じた人類救援と神様の解放 宗教の目的は人類の救い
宗教は、救援摂理を通して人類を創造本然の姿に復帰し、創造目的を完成するところに目標がある。真の父母様は、このために、対内的にはみ言と愛によって食口たちを教育され、対外的には宗教連合運動を通して、救援摂理を拡大していかれた。
1 人間が最も願うこととは何でしょうか。人間に何らかの欲望があれば、それは自分のための欲望ではなく、神様につなげて、神様と関係のある欲望として、新たに出発できる欲望の道を探し求めていかなければなりません。そして、自分が絶対的な価値を追求するとしても、それを自分の立場ではなく、絶対的なお方と関係を結んだ立場で追求しなければならないのです。
堕落した人間は、そのような立場を経なければ、堕落の因縁から抜け出すことができません。そして、この因縁から抜け出さなければ、私たちがいくら幸福の要件を手にしたいと思っても、それは私たちと関係がないのです。ですから、この環境よりも強く、この環境を造り出した者(サタン)よりも強いお方と共に、強い人にならなければならないのです。そのようにしなければ、これを解決する方法がありません。神様は、人類がこのようにかわいそうな立場にいるので、そのような道を教えてあげるために、歴史時代に責任をもち、救援摂理をしてこられるのです。
2 歴史は、必ず愛の道に従っていくようになります。人間は神様の愛を中心として出発したので、愛で統一された目的世界に越えていって勝者と敗者が決定されるのです。これが、人倫生活の道理です。そのようなことを知っているので、私がこのことに対して命を懸けて闘いながら実践した経歴を、自信をもって報告するのです。このような事情を経ていく人類歴史の中で、宗教の歴史を見れば、長い歴史とともに「終わりの日」まで神様の救援摂理は続くので、主流的宗教形態がなければならないというのです。神様の愛の道を歩んで愛の家庭を築くことにより、愛の氏族を形成し、愛の国を築こうとすることが主流宗教の最終目的です。
3 この世は、悪なる世の中、悪が占領している世界です。このような世の中で、どのようにして善なる人を育て上げるのでしょうか。この天地を創造した主人がいるとすれば、これは、そのお方にとって重大な課題にならざるを得ません。それゆえ、善なる人を育て上げることが、今まで神様がこの地に対して成してこられた摂理でした。そして、この善なる人を育て上げる手段として立てられたのが宗教です。
ですから、堕落したその日から、人間には宗教が必要でした。人間は堕落しましたが、人間の本心の深い所には、宗教をもつことのできる心の根、すなわち信仰をもつことのできる心の根があるのです。それは本来、悪が生じる以前から、人間に善民の基準、神様の創造目的を完成できる基準が設定されているからです。すなわち、創造目的を成就していける本性をもっているというのです。その本性は、いつでも神様が志向する善の目的に向かわせるようにしました。それは、自動的な現象として現れます。そして、私たちの良心は、私たちが善に向かって動かざるを得ないように作用しているのです。
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