真の父母様は、八定式を宣布した基台の上で、一九八九年九月一日、アメリカ、アラスカのコディアクにあるノース・ガーデンにおいて、「天父主義」を宣布された。これをもって、堕落人間が真の父母を迎えるようになり、真の父母もやはり、カインとアベルをみな愛することができるようになって、天の父母主義、天父主義時代が開かれたのである。「今や長子権、父母権、王権が復帰されることにより、サタンが反対できない世界的頂上圏に上がってきたため、強く雄々しく押していけば、共産世界までも押されていく時が来た」と語られた。
16 「天父主義」は、何を中心として成し遂げるのでしょうか。家庭を中心として成し遂げるのです。家庭を中心として見るとき、家庭は堕落していないアダム家庭、堕落していない氏族家庭、堕落していない民族家庭、国家家庭、世界家庭などによって、代をつないでこなければなりません。一人の先祖から長孫(韓国では、長男の長子を指し、祭祀をつかさどる人を意味する)を通して下りてきて、今まで拡大してきたのです。
このように拡大した基準を成し遂げて霊界に行くようになれば、世界的な一番の宗孫(宗家の一番上の孫)になる人が王ではなく復帰されたアダムが王です。ですから、アダム王権という言葉がそこから出てくるのです。今まで堕落せず、数千年および数万年、長孫を通して下ってきて、現代において統一された世界王権が成立していなければなりませんでした。
17 縦的・横的八段階を上がっていかなければなりません。八定式がそれを成し遂げたというのです。その次に、「天父主義」を発表しました。「天父主義」は家庭主義です。「神主義」は家庭主義なのですが、真の父母を中心として、真の民族、真の国家、真の世界へ拡大していく中で、世界的迫害を受けました。サタン世界は、上がっていくことに反対します。しかし、天と地、神様と真の父母、男性と女性、子女がすべて上がっていきました。
18 サタンの主権下にいるのを、どのように解放するのでしょうか。(皆さんの)父母たちは、アダムとエバが堕落したのと同じ位置にいますが、堕落していない完成の位置に立ててあげることによって、アダムとエバが堕落せずに完成した価値の位置に立つというのです。そうして、神様が直接主管できるアダムとエバになったので、そこで生まれたその息子、娘が暮らす故郷の地まで天国になります。それで、氏族メシヤを派遣し、家庭を教育するのです。
真の父母がこの地上に来て、四十年間したことは何でしょうか。一つのメシヤ圏を中心とした個人的な版図ではなく、世界的な版図圏を中心として、数万双の祝福家庭をサタン世界に配置しました。神様を中心として祝福し、数万双を家庭的メシヤ圏として配置したのです。
ですから、個人伝道時代は過ぎていきます。家庭伝道時代です。ここで失っていた個人の心と体を中心として、「私」を取り戻さなければなりません。主体と対象を中心として、対応する私を取り戻すのです。男性や女性を取り戻さなければならないというのです。男性と女性は、主体と対象です。女性は、主体である男性の前に、絶対対象として一つにならなければなりません。一つになって、夫から真の愛を受け継ぐのです。真の完成の資格をもとうとすれば、真の愛で男性と女性が一つにならなければなりません。
結婚することによって、東西が一つになって水平を形成するようになるので、垂直的な神様がここに臨在するのです。神様が降りてきて、父母、夫婦、兄弟、子女の四大心情圏の統一圏が成し遂げられるのです。このように見るとき、歴史は長子権、兄弟を取り戻してくる闘いです。それ以後に残される時代は、父母主義時代です。
19 長子権を復帰し、八定式を宣布したので、今や天父主義時代です。父母主義の時代に入ってきました。分水嶺を越えたいうのです。ですから、もはや迫害はありません。そうして、この完成圏は、蕩減条件を中心として形成されたので、これからはアダム圏が横的基準に入ってこなければなりません。蘇生アダム、長成アダム、完成アダム、このようになるのです。今までの歴史で見れば、蘇生アダムは堕落したアダム、長成アダムはイエス様、完成アダムは再臨主です。
旧約時代までは物質を中心とした祭祀時代です。新約時代は、息子が犠牲になる時代です。その次に、天地の父母を復帰するために、再臨主の立場である父母様がこの地上に来て祭物になるのです。祭物となって神様を地上でお迎えするのです。旧約時代までは万物を犠牲にして息子を迎えるための時代だったのであり、新約時代は息子を犠牲にして父母を迎えるための時代でした。解放直後に父母が来て、統一天下ができたその基盤の上ですべてが一つになっていれば、神様が臨在されたでしょう。それができなかったので、再び蕩減復帰して父母が苦労し、神様を地上に再びお迎えするための準備をしたのです。
20 民主主義では世界を収拾することができません。共産主義と民主主義は何が違うのでしょうか。共産主義はサタン的な共産主義であり、アメリカの民主主義は天使長的な民主主義ですが、父母がいません。人類歴史は出発するとき、兄弟が血を流すことから始まったので、民主主義世界も血を流すことをしています。最初にそのような種を植えたので、収穫する時が来れば、両側に分けられるのです。
共産世界を見ても、民主世界を見ても、何も収穫するものがありません。本当の民主世界になることができていません。アメリカの若者たちが嘆いています。アメリカの政府も、アメリカの指導者層の人士たちも、見ているばかりで手を付けられません。誰も滅びゆくアメリカを解放することができないのです。現在のアメリカの境遇がそうです。
誰がこの悩みを解決することができますか。神様でなければ、誰も解決することはできません。ですから、民主主義ではできないのです。父母主義、「天父主義」がなければなりません。
21 「天父主義」によって、「頭翼思想」を中心として民主世界と共産世界を連合的に統一することにより、王権復帰時代が訪れるのです。神様は、縦的な基盤がなければ活動できません。皆さんの良心がまっすぐになり、本然の基準の前に鏡のようになるとき、そこに縦的な神様が訪れるというのです。
神様は、そのような基盤に従って共にいらっしゃるのです。そのようにしなければ、横的基盤を拡張させられる道があません。原理結果主管圏内には神様が入っていくことができません。それは、地上に完成の基盤ができていないからです。
22 八段階の縦的な蕩減と横的な蕩減が終わったので、一九八九年八月三十一日に、アラスカで八定式を宣布しました。そして、九月一日には「天父主義」を発表しました。愛援主義であると同時に父母主義です。父母主義は「愛そう」ということです。愛することにサタンは反対できません。
今は定着地がありません。定着はカナン復帰を通してしなければなりません。カナン七族が頭を下げなければならないのです。このため、一九八九年から私たちは祝宴を行いました。泣きながら故郷の門前から追い出されたその道を、「錦衣還郷」(故郷に錦を飾ること)の立場で、歓喜の勝利の旗印を掲げていき、父母をはじめとする一族を中心に祝宴を行ったのです。このような基盤をすべて築き、氏族メシヤを宣布して、一族をすべて天の国の眷属に復帰するのです。
23 真の父母様と心情圏が一つにならなければ、長子権復帰の位置に行くことができません。長子権が復帰された位置だとしても、真の父母様と心情が一致しなければ、氏族メシヤの位置に行くことができないのです。
真の父母様と心情圏が一致すれば、堕落していない立場なので、そこには神様が縦的に介在します。神様と真の父母様の心情圏に一致できる真の愛は、直短距離を通ります。ですから、上に連結される愛は垂直しかありません。垂直の前に一番の直短距離は、横的な面に九〇度で接する角度しかないというのです。
天地合徳できる心情的結合点はどこでしょうか。それは、九〇度の中央線、この一ヵ所以外にはありません。これを縦横、前後、兄弟の愛を中心として数えれば一、二、三、四、五、六、七です。七数というのは、愛の核を総合した位置を意味するのであり、愛の完成を表示するので、完成数だというのです
24 お父様が兄弟権を復帰しました。第二次世界大戦のとき、キリスト教を中心として兄弟権を復帰しておいたにもかかわらず、それを失ってしまったので、四千年の歴史を復帰したのです。
お父様が長子権を復帰したというのです。私にはそのような力があり、全世界に組織もあります。そして、アメリカを中心として兄弟権を復帰すると同時に、ソ連までも復帰しなければなりません。
25 「天父主義」を通して父母主義を復帰したので、「皆さんの父母をすべてアダムとエバの位置に立ててあげよう」と言いました。皆さんはイエス様の位置に立ててあげ、お父様は再臨主の位置に立つのです。平面的に見れば、父母が同じ位置に立つことができます。
そうして、皆さんの故郷が天の国の故郷に属するようになります。皆さんが生まれた故郷がそのようになってこそ、天の国が成し遂げられるのです。ですから、三代が一つにならなければなりません。祖父母、父母、子女の三代が、一つにならなければならないのです。
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