18 今までの歴史には、宗教の志のために、世界を捨て、国を捨て、先祖を捨て、郷里を捨て、父母や妻子まで捨てて出家しなさいという言葉がありましたが、今や蕩減復帰時代がすべて過ぎ去ったので、世界を抱き、国を抱き、民族を抱き、氏族を訪ねていかなければなりません。
イエス様を中心として見れば、蘇生、長成、完成ですが、これをひっくり返せば、真の父母が先祖になるのです。蕩減復帰は、このように逆さまになります。旧約時代と新約時代を経てきましたが、成約時代が完成すれば、成約時代が先祖になるのです。新約時代である二代目は、イエス様の時代に該当します。その次に、三代目が成約時代に該当するので、氏族メシヤを中心として、家庭を収拾しなければなりません。
ヨハネの黙示録を見れば、「キリストと共に千年の間、支配する」(黙示録二〇・六)とあります。今、支配しているのです。万王の王として来るキリストと共に支配するというのは、父母の位置に上がっていくということです。そのような氏族的責任の中心者を、統一教会では「氏族メシヤ」と言うのです。この時代は、成約時代の門が開かれる時だというのです。
19 お父様は闘って基盤を築きましたが、皆さんは闘わずに上がることができます。お父様は故郷に背を向け、世界に背を向けて、追い出されて再び取り戻してきましたが、皆さんはお父様が勝利した世界、国、民族まで(の勝利圏を)相続できるので、ここに氏族さえ連結させれば、その氏族たちが民族と国家と世界の福を受けるようになります。皆さんが氏族たちに、それ以上に与えることができる福はありません。ですから、氏族メシヤは、王の権威を備えた先祖の位置に立つのです。
これは誰もがやらなければなりません。例外はありません。イスラエル民族がカナンの福地に入っていくとき、一人でも残していけば、それを知っている人が責任をもたなければなりません。もうカナンの福地に入ったので、建国理念を求めなければならないのです。統一教会も同じです。国を求めなければなりません。南北を統一しなければならないのです。
20 氏族メシヤになろうとすれば、家庭的メシヤを探し出さなければなりません。氏族メシヤの活動をしなければ、霊界にいる先祖たちが降りてきて打つというのです。霊界の先祖たちは、天使長の位置です。完成したアダムの位置ですべて生かしてあげなければならないのに、これを妨げているので、霊界の先祖たちが打つというのです。旧約時代までのように万物にすべて蕩減させ、その次に、新約時代のように息子に蕩減させます。成約時代には、父母が蕩減するのです。
自分の実体が激しく打たれます。そのような恐怖の世界が霊界から不意に襲撃してきます。これが起きる前に、早くやって入籍しなければなりません。そのため、イエス様の時代に、イエス様が氏族メシヤと家庭的メシヤを率いて国に入籍しようとしたのですが、できなかったので、再臨時代に世界的版図圏内で入籍して国をつくらなければなりません。
氏族メシヤになれず、家庭的メシヤになれなければ入籍できません。氏族メシヤになろうとすれば、家庭的メシヤを完成しなければならないのです。家庭的メシヤも、なぜメシヤというのかといえば、サタンと関係がないからです。
21 今まで宗教は、出家を命令し、(聖職者に対して)結婚を否定しました。しかし、統一教会は、「還故郷をしなさい」と言います。「世界統一国開天日」を宣布し、「真の父母と成約時代」を発表したので、家庭を求めていかなければなりません。そして還国です。国を求めていかなければならないのです。
アダム家庭では世界を統一できません。アダム家庭の基準と同じ英米仏が、世界的国家を代表し、カインとアベルが新婦国家と一つになって、来られる新郎の再臨主、真の父に侍り、神様と一つにならなければなりません。そうすることによって、平面的に、再臨主の完成圏が氏族メシヤの完成圏に延長されるのです。
第一次先祖のアダムが堕落によって失敗したことを、第二次先祖のイエス様が復帰しようとしたのですが、再び失敗したので、第三次先祖が来てイエス様の失敗を復帰してこそ、成し遂げられます。祝福家庭は、家庭的メシヤであるアダム家庭を復帰しなければなりません。このようにして、平面途上で同等な価値を認めるのです
22 今日の統一教会は、荒野四十年路程を終え、カナンに上陸しました。これから真の父母を宣布し、国を復帰しなければなりません。還国とサタン圏整備です。国に帰らなければなりません。ですから、建国思想をどのように立てるかが問題です。今は、イスラエル民族がカナン復帰したその時と同じなのですが、世界版図、それ自体がサタン側と天の側に分別されます。国家ではなく世界です。国家の限界線を越えた世界的版図で、同じ位置に立っているのです。
23 成約時代の開幕とともに、全世界的に救援歴史を完成するメシヤの分身となる氏族メシヤの時が来ました。皆さんの家庭を復帰し、さらには皆さんの氏族と民族、そして、国家を復帰しなければなりません。このような使命を帯びた人々を「氏族メシヤ」と呼ぶのです。
既に私たちは、数万組の氏族メシヤ宣教師を全世界に派遣しました。遠からず、世界的な次元で理想的な家庭が立てられるでしょう。成約時代には、母の役割が大変重要です。堕落した時とは正反対に、母が子女たちと一つになり、(皆さんの)夫を復帰し、真の父母様の祝福を受け、神様のみ前に戻っていかなければなりません。
24 皆さんの家庭を中心として誇るべきものは、真の父母しかありません。皆さんが神様の息子、娘になり、真の父母の息子、娘になったという事実は、歴史時代において勝利者の中の勝利者であり、救援摂理の中でサタンを退治した大将の中の大将だということです。世界的に真の父母を宣布したのと同じように、父母様の伝統を誇り、宣布しなければなりません。村に入って「真の父母の息子、娘になった」と言い、皆さん自身を村の人々に誇らなければならず、皆さんの家庭を彼らに誇らなければならず、氏族に誇らなければならず、国家に誇らなければならず、世界に誇らなければなりません。
そのようにすることによって、村のどこでも真の父母を誇らなければ、皆さんの行く道が塞がるのです。真の父母を誇り宣布する人たちは、行く道が万事亨通(すべてが思いどおりにいくこと)に開かれるというのです。ですから、「私」が家庭から氏族、民族、国家、世界を巡りながら真の父母を宣伝することによって、解放された勝利者になれるということを知らなければなりません。
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