アメリカに責任を持つ
しかしたとえそうであったとしても、先生の失望感は大きいのです。今年プロビンス・タウンでメンバー達は出かけようとはしませんでした。先生は彼らを出かけさせるために、あらゆる手段を講じなければなりませんでした。皆さんは若いのだから「お父様、強風が何ですか、出かけましょう」と、先生に向かって叫び声を上げるべきなのです。出かけることが分かっていたら、その何時間も前からあらゆる準備を整えていなければなりません。しかし先生がやって来た時には、エンジンが故障しているし、餌も買っていないし、フックの大きさも合っていません。そういう怠慢なやり方で、どうして世界を動かせるのでしょうか。
皆さんは何を心配しているのですか。皆さんの生活は保障されています。神様は既に皆さんの運命を決定されています。皆さんはただ漁に真剣になりさえすればいいのです。いつの日か、皆さんの妻子が生活の糧のために、皆さんの仕事に依存するいうになるでしょうか。皆さんはそれを知っているのですか。ほとんどの者達が、やらない口実を見出そうとしているのに過ぎません。先生がどういうふうに思っているのか、皆さんには分かっているのですか。先生は皆さんにお金を稼がせてそれを盗み、韓国に持ち帰るとそういうふうに皆さんは思っているのですか。それは事実と正反対です。先生はお金を海外から持って来て、皆さんがこの企画を出発するための手助けをしているのです。政府はそういうことさえも分かりません。彼らは盲目だから、先生をこの国から追い出したいと思っています。しかし先生には、皆さんやこの国を助けようという決意があります。
先生は慰めをどこからか得たいのですが、どこにも見当たりません。政府は先生を迫害していますが、その迫害はひどいものです。しかし、皆さんが与えられた単純な責任分担を果たさなければ、それはもっとひどい迫害となるでしょう。皆さんは大学のキャンパスと港町に行ってそれを行うべきです。そうすれば、達成されます。出かけて行って、皆さんが持っているものをすべて与え尽くすのです。
先生が来る前には皆さんはどこにいたのですか。ほとんどの者達は人間のくずのようなものだったんですね。皆さんはアメリカのこととか、人類を救うことについて考えていますか。霊界とか永遠の命について考えているのですか。皆さんは自分の人生の価値について考えていましたか。自分のことでさえ、真剣に考えたことがありましたか。神様の御旨についてはどうですか。考えたことがありましたか。考えたことすらないのですね。
皆さんは何を恐れる必要があるのですか。皆さんは自由なのです。皆さんはアメリカ市民です。自分の国のために一日二十四時間働く権利を持っています。そうしたからといって、皆さんは牢獄へ入れられるでしょうか。彼らは昼夜問わず、先生を追いかけ回しているのですが、皆さんの所まではやって来ません。皆さんはここで生まれたのですが、この国について先生が抱いているような思いを皆さんは持っていません。この国が危機に陥っているということを皆さんは感じることができないのです。それが何よりも先生を苦しめるのです。皆さんには分かりません。我々は互いに心底から理解し合わなければなりません。先生はアメリカを離れる前に、しっかりした基盤を築いておきたいのです。皆さんは疲れているのですか。疲れたという言葉は私にはありません。もしそれが許されれば、先生は何年も前に既に疲れてしまっているはずです。先生は六十歳を越えているのです。ほぼ定年退職の年齢に達しています。しかし先生は今、皆さんの二倍働いています。
マスターズ氏に最初に会った時、彼の髪が真っ白になっていることに気がつき、老人なのかと思いました。だから彼を親切に扱い、余り強いるようなことをしませんでした。その後、彼はたった五十六歳だということが分かったので、先生は「ああ、もっと彼を急き立てるべきだった。彼はまだ青年だ」と思ったのです。どうしてこの人は英国から来たのですか。彼は皆さんとは異なった運命を持っているのでしょうか。そうではありません。世界は一つです。アメリカはアメリカだけではありません。どの国も単独では存在していません。何が起きようと、我々はそれを互いに分かち合っています。しかし、アメリカは自らの行く道を自らの手で選ぶでしょう。先生はアメリカが失敗した場合のために、この役割を果たすことのできる別の国々のことについていつも思いを巡らしています。ソドムとゴモラは神様の裁きを受けました。彼らには自分の運命を決定するための機会が幾つも与えられていました。遂にロトとその妻はその町を去らなければならなくなりました。神様は彼らに後を振り返ってはならないと言ったのですが、その女は後を振り返り塩の柱になってしまいました。
もし先生がこの国を去るようなことになれば、一度たりとも振り返ったりはしません。先生が荷をまとめて、この国を去る日を皆さんは見たいのですか。この暴力的な国から先生を去らせないでいるものは何でしょうか。それは皆さんなのです。こういう生活をしている皆さん、絶対的な心情を注いでいる皆さんが先生をここにつなぎ留めています。多くの国々が先生に来て欲しいと懇願すらしています。南アメリカとアフリカでは、多くの国々が来て欲しいと先生に頼んでいます。行くべきですか。いつの日か行くでしょう。しかしアメリカを見捨てるような形で先生が行くのを皆さんは願っているのですか。
この国で成功したければ、皆さんは蕩減を払わなければなりません。それが先生の生き方なのです。それを先生は微塵も変えようと思いません。神様がアブラハムに行くように言われた時、アブラハムは黙ってそこを立ち去るしかありませんでした。アブラハムは「あのー、旅費はどうしましょうか」などと言うことはできませんでした。その場で直ちに出発しなければなりません。先生は真剣な男なのです。もしそういう風にしてアメリカを去らなければならなくなったならば、たとえ国務省が何か感じる所があって先生に戻って来てくれるように頼んだとしても先生は戻らないのです。それは絶対なのです。
さて、カープとオーシャン・チャーチの重要性が分かりましたね。マスター・マリーンのメンバー達、これらの船がどれだけ重要なものであるかを知っていますか。マスター・マリーンのメンバー達、自分の仕事に対してどういう心情を持っているのですか。オーシャン・チャーチの皆さんが、大きな可能性を含んだその使命の一部でもいいから実現してくれたらと先生は期待していました。まあいいでしょう。今日は皆さんが新しい指示そ受ける日だとしましょう。皆さんはこの日のことをしっかりと覚えておかなければなりません。皆さんの使命はとても重大であり、アメリカの運命が皆さんの双肩にかかっています。皆さんはこのことを骨の髄まで感じなければなりません。この国にとって他に方法がありません。
もし皆さんがこの復興運動に参加し、神様と人類のために仕えることができるレベルまでこの国を引き上げるとしたら、皆さんは忘れられてしまうのですか。皆さんの墓は荒れ放題にされますか。この国は、いつの日か思い出してくれると思いますか。先生はそれに対してはっきりとした答えを持っています。皆さんは年を取り、疲れ、隠れたいと思うようになるけれども、大衆が皆さんを捜し出し、もっと奉仕してくれと言うようになります。結婚して、ただ自分の家族だけの面倒だけを見るという生活、そういう生活を皆さんは想像できますか。先生は皆さんを王様のように扱って来ました。皆さんは世界のことについて何の関心も持たない情けない人生を送っていた男達、女達だったけれども、先生は皆さんを召命し皆さんに栄光を与えました。皆さんには教育が与えられました。先生は皆さんがこの国を指導することができるように、皆さんの心と魂を引き上げて来ました。他に何かもっと皆さんのためにしてやれることがありますか。皆さんは先生から他に何を期待できるのですか。
この国が生き残るかどうか、また自由世界の希望そういったものが皆さんの双肩にかかっています。十年か、二十年か、それを続けてみるのです。先生が皆さんに願うのはそれだけです。そのうちに皆さんにも分かるようになります。この国は危機に陥り、皆さんを必要とするようになります。皆さんはこの国を引き上げることができます。そういうことを考えたら、疲れなど感じる隙がありません。四十歳か五十歳が皆さんの人生の絶頂でしょう。その頃が依然エネルギッシュであるだけでなく、経験と知恵がついている人生の最も良い時なのです。途中で逃げ出してはなりません。分かる時がきっと来ます。十年か二十年経った頃、皆さんは自分の努力の結実を収穫できるようになります。
今、先生はストライプバスを捕っています。この魚を捕まえるのはとても難しいのです。だから先生はそれを追いかけています。夏中ずっとこの辺一帯が先生の話で持ちきりでした。誰もストライプバスを見つけることすらできないのに、先生は毎日それを釣って来ました。皆さんもそういうふうにならなければなりません。人々が皆さんの行動を見て、皆さんを尊敬するようにならなければなりません。先生は一言も語らなかったけれども、その行動を見て、人々はこの夏ずっと噂し続けました。そういうふうになりなさい。一つの目標を持ち、その目標に向かって昼夜なく働き続けなさい。先生はどういう人間ですか。それでは皆さんはどういう人間になるべきですか。先生は皆さんが偉大な男、偉大な女になるように皆さんを訓練したいのです。絶対に。
プロビンス・タウンとグロースターのほとんどの仕事は先生がやりました。けれども、人々が噂をする時には「レバレンド・ムーンがこうやった、ああやった」とは言いませんでした。そうではなく、ムーニー達がマグロとストライプバスを皆捕っていると話していました。先生の努力は皆さんのためのものなのですから、そうあって欲しいのです。先生は皆さんを上へ上へと引き上げたいと思っているのです。ここに小柄な兄弟がいます。彼はニュー・ホープ号のエンジン・ルームで働き、毎日臭いの強い魚を切り刻んでいます。彼の両手はいつも汚れており、彼の衣服は臭いがします。誰も見ようとはしません。見たとしても彼に近づきたいとは思いません。しかし十年後には彼はロサンゼルスの市長になることができます。どうしてですか。なれるのです。もし彼が責任を引き受け必死になって働くならば、成長して他の人達が尊敬する人になることができます。ただひたすら働き、話をしない。慰めを求めない。そうすれば人々は皆さんの存在に気付き、皆さんの想像を絶するような素晴らしい責任分担を依頼するために、皆さんの所へやって来るようになるでしょう。
パク・ポーヒーを見なさい。我々がメディアの摂理を始めたばかりの頃、彼は新聞が何であるかということさえ知りませんでした。しかし今ではワシントン・タイムズがあり、それは出版物だけではなく、それ以上に大きなものを生み出すことになります。誰がそれをやったのですか。パク・ポーヒー?
そうではありません。彼はただ先生と一つになって、天のお父様に完全に従って働いただけなのです。そうすれば奇蹟を起こすことができます。決意すれば皆さんはひとかどの人間になれます。先生はそういう人間です。先生はどんな会社でも始めることができます。先生が皆さんの所に来て、その会社の社長になってくれるように頼んだとしたらどうするのですか。先生は皆さんにどんな仕事でも引き受けることのできる有能な人間になってほしいのです。だから皆さんの尻を叩いて、厳しく訓練しているわけです。それが真の父親の愛です。
Create your
podcast in
minutes
It is Free