マグロ釣りの訓練路程
皆さんも知っているように、マグロも被造世界の一部として何らかの霊的な面を持っています。皆さんが霊的に鈍い時には、マグロは皆さんよりも霊的に敏感かもしれません。皆さんが追い求めているマグロは五百ポンド以上の重さがあります。そのような大きさになるためには、十八年から二十年の年月がかかっています。そのことを考えてみなさい。そのような年齢になるには、そのマグロはこれまでに、どれほどの種類の危険を何度も何度も逃れて来たことでしょうか。何度も捕まえられそうになったこともあったでしょう。しかしそれを何とか逃れて来たのです。マグロが五百ポンドまで育ったということは、そのマグロは非常に頭の良い魚だということです。
マグロは、釣り糸がそこに乗れ下がっているのは、自分を捕まえるためだと知っています。マグロが餌に食い付くのは正常なことではありません。それは一つの事故なのです。ちょうど、人間が酒を飲んだ後に事故を起こすのと同じように、マグロはチャムを食べて酔っ払ってしまい、そしてちょっとした誤りで、その餌に近づいてそれに食い付くのです。皆さんがここで違いを作る秘けつは、皆さんが心を集中して、すべての思いを尽くし、努力して、マグロを皆さんのところへ引き寄せることなのです。
もし皆さんが本当に集中して、霊的に敏感になれば、ある日目を覚まして顔を洗って船の方に行こうと準備している時に、既にその日の何時ごろにマグロを捕まえることができるか分かるでしょう。時には何時間も待ちに待っていることがあります。その時、皆さんの心がどうしたのだろうかと不思議に思い始め、すると突然心の中に鋭いひらめきが起こります。その瞬間、皆さんは「ああ、あと五分したらマグロがこのラインにひっ掛かってくるだろう」ということを感じます。それを感じるやいなや、マグロがひっ掛かってきます。皆さん一人一人が一心不乱に専念すれば、一度ないしそれ以上の経験を持つでしょう。
ここで働くことに関して、何らかの法則あるいは原理があるのです。もし皆さんがすべての心を投入するならば、マグロを捕まえるでしょう。皆さんは海の下でどういうことが起こっており、いつ小さな魚が来て、いつマグロが海流や潮によって動くか分かるようにならなければなりません。それを目で見ることなしに、分かるようにならなければなりません。こうするためには集中することが必要です。
先生はニュー・ホープ号で造ったお金を、グロースターの何らかの慈善事業に寄付することを考えています。そうすれば、マグロはもっと餌に食い付くことが期待できないでしょうか。霊界はマグロに対してニュー・ホープ号のラインに食い付くように奨励するでしょう。今年は割り当てがあるので、先生はその三分の二がムーニーの船によって捕まえられることを期待しています。そうするためには皆さんは本当に餌を愛さなければなりません。餌こそマグロを捕まえるための直接の原因なのです。皆さんは神の愛に連結して、餌にそれを投入しなければなりません。皆さん自身がそれを結びつける要なのです。
清潔な船は清潔な精神を反映します。秩序だった船はまた秩序だった精神を反映するものです。つまり皆さんのジグ、釣りざお、リール、ライン、フック、その他すべてのものが、本来あるべき場所に整理整頓されていなければならないということです。先生は皆さんの船がたくさんの心情を受け取ったか、それとも少しの心情しか受け取っていないかを直ちに当てることができます。そして皆さんが深く祈っているなら、霊界が皆さんを助け、皆さんに霊感を与え、マグロを皆さんの船に近付けてくれるでしょう。こういう経験を通して、皆さんは神が生きておられることを発見するでしょう。もし皆さんに何か悪いことが起ころうとするなら、皆さんはそれを感じ取ることができるでしょう。今年は、我々は安全性について関心を持たなければなりません。事故を避ける最も良い方法は、真剣になって自分のすべての心情を、自分が今なしていることに投入することです。皆さんは霊的にも自分自身を主管しなければなりません。いつも自分自身を律しなければなりません。
ここで一つ重要な質問をしたいと思います。「今シーズン中に皆さんは何回ぐらい兄弟姉妹と争いをするでしょうか」。皆さんはそのような状況を望まないでしょうが、時として、そのような状況に巻き込まれて争いが起こることがあるでしょう。その時皆さんはどうしますか。皆さんはいかなる争いが起こることも許してはなりません。皆さんは海に出て行く前に、地上においてそのような状況を作り出すことを避けなければなりません。午前中、皆さんが魚釣りをしている時には、皆さんの心の中にあることを外に出してはいけません。たとえ皆さんの心が燃えるようであったとしても、それを顔に表してはいけません。家に帰る途中、それをいくらか出してそれについて話し合ってみなさい。
時々船にいて、風が吹き、嵐が来ることがあるかもしれません。これは非常に危険なことであり、そのような時に自分の感情を出すことは非常に悪いことです。家に帰ってから暖かいシャワーを浴びて、良い食事をする方が良いのです。そうすれば皆さんは心が寛大になって、皆さんを怒らせたかもしれないような言葉を忘れるでしょう。海に出ている時には、決してつまらないことで心が引っ掛かることがあってはなりません。だれかがどんなに皆さんの心をかき乱すようなことが、そのような人は無視しなさい。だれか隣の人の犬が皆さんに向かってほえているんだという具合に考えなさい。
自分の目標を常に念頭におきなさい。皆さんはここに争いをするために来たのではありません。ここにマグロ釣りに来たのであって、これが皆さんの目的です。ここへ来た目的ではない、いかなるものにも巻き込まれてはいけません。いつの日かすべての心をささげて、それでも何の結果も得られないということがあるでしょう。そういう時は悔い改めるのに良い時です。悔い改めて、そして何か自分に欠如していることはないか、理解できなかったり、適応できなかった部分がないかを探してみなさい。皆さんはそれぐらい真剣でなければなりません。この訓練期間が終わった後、いつの日か独立しなければならない日が来るでしょう。もし、自分の生計を得るために海に出て、魚が捕れないとしたならば、だれが皆さんを助けるでしょうか。政府が皆さんに補助金を出すでしょうか。神様が皆さんにお金を与えるでしょうか。恐らくそういうことはないでしょう。先生が皆さんを助けに来てくれることを当てにしてはいけません。先生はいつもそうできるとは限りません。皆さん、そうすることができますか。皆さんは先生の所へ走って来て、助けを求めますか。それとも真剣になって自分でそれをしますか。それができる人、あるいはしようと思っている人、手を挙げなさい。女性たちはどうですか。もし魚を捕まえることができなかったらどうしますか。マグロは女性がマグロを釣りに行くのを見て笑うでしょう。女性の皆さんがより早く実績を欲しいと思うならば、一度で良いから男性の言うことを聞きなさい。そうすればマグロはこう言うでしょう。「ああ、彼女は女だけれども男性を尊敬している。だから我々も彼女たちに対して寛大になることができる」。だから女性たちは男性たちと喧嘩をしてはいけません。そのようにして皆さんは男性に打ち勝つことができます。それは良いことです。
皆さんは先生がマグロを釣るのを待っている間、一日中何をしていると思いますか。マグロを捕まえて陸揚げするのは、一日のうちほんの一時間ぐらいのものです。それ以外の時間を、先生は何をしているのでしょうか。何もしないでただじっと座って、水の中のラインを見ているだけのように見えるかもしれません。しかし先生は一瞬一瞬に自分のすべての心をその努力の中に投入しているのです。先生は針に付けた餌をいつも調べます。魚が食い付かないとしても、時々ラインを引き上げて餌を調べなければいけません。たとえ近くに魚がいないようであっても、一日三回は餌を取り替えなければなりません。先生は浮きを見れば、ラインに餌がついているかどうか言い当てることができます。ゲーハートができるかどうか知りませんが、ゲーハートもできるはずです。これが分かるということは当たり前のことです。もし餌がなくなってしまっていたならば、ラインを巻き上げて新しい餌を付けなければなりません。
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