堕落で失ったアダムとエバを探し立てる
本来、創造理想が成就されていたならば、再臨とか救いの摂理とかいうものは必要なかったことは、よく知っていると思います。そのときすべてが成就し、一つの世界になって、地上天国と天上天国が連結しなければなりませんでした。そのように出発したとすれば、その家庭が地上天国家庭であり、天上にも家庭ができて、氏族、民族、国家、世界へと歴史が発展していったことでしょう。霊界も同じです。
それゆえアダムの家庭は、一つの家庭でしたが、未来に世界を築き得る中心となり、国家の中心、氏族の中心、家庭の中心なのです。アダムの家庭は、全体の理想を実現し得る一つのモデル家庭です。それはアダムの家庭が完成していたならば、氏族も完成され、国も完成され、世界も完成され、天宙も完成されるという意味です。そのようなアダムの家庭は、すべての理想の代表的家庭であり、中心家庭なのです。
そのように見ると、アダムとエバは何でしょうか。彼らは天地を代表した王と女王です。人はみな、王や女王になりたいという欲望をもっています。そのキングシップ (王権、王位)とクイーンシップ(女王の位)が、永遠に家庭天国から氏族、民族、国家、世界天国まで連結されるのです。
誰が代を引き継いで、そのキングシップを縦的、横的に拡大させるのでしょうか。長孫(長男の長男)がするのです。世界にずっとこのように連結するのです。家庭単位の標的を中心として完成した家庭がたくさん連結すれば、氏族になり、さらに多くなれば民族になり、国家、世界になるのです。家庭を中心として拡大すれば世界になるのです。
愛ゆえに血統的に問題になったので、血統を正さなければ天は着陸することができません。神様がいるとするならば、どうして救いの摂理が延長し、どうして人類が今日のように滅亡しなければならないのでしょうか。
今日の現実的なすべてを見た場合に、善の世界とは思われない結果になったのは、堕落のためです。堕落することによって、サタン世界が築かれてきたのです。サタン家庭、サタン氏族、サタン民族、サタン国家、サタン世界まで成してきたので、今やサタンの「終わりの日」が来たのです。このようなサタン世界に救いの摂理が入り込み、一人、二人と変え、すべてを天の側に戻すのが救いの摂理なのです。
血筋がサタンの愛によって始まったので、神様の愛を中心として神様の血筋を定着させ得る根源的起源になっていないのです。堕落することによって、サタンを中心としてアダムがついていき、エバがついていき、カインがついていきました。本来は、神様を中心として、アダム、エバ、カイン、アベルとつながるようになっているのです。
今日の世界は、何の世界でしょうか。サタン世界でしょうか、天の世界でしょうか。サタン世界です。サタンの愛は、偽りの愛です。天の世界は真の愛です。サタン世界には、真の愛と真の血統が存在しません。血統は必ず愛を通し、夫婦を通してつくられるのです。ですから問題は何でしょうか。救いの摂理の歩みを見ると、アダムとエバの偽りの愛から始まったので、真の愛を中心としたアダムとエバを探し立てることが、救いの摂理の目的なのです。
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